
大規模サイトでSEO対策を行う場合、キーワードを意識したサイト構築が重要となります。
それは、テーマに沿ったカテゴリ分けはもちろん、サイト内で記事ごとの重複を防ぎながらツリー型にコンテンツを網羅していくことが難しくなるからです。
つまり、サイトは記事の数が多ければ良いというものではなく、キーワードを意識したサイト設計をすることが重要となり、大規模なサイトになればなるほど記事のキーワード選定や内部状況を把握して管理する必要があるというわけです。
逆に、大規模サイトでしっかりとサイト設計を行うことができれば、非常に強いサイトにも繋がり、安定した多くのトラフィックが望めることでしょう。
では、今回はそういった大規模サイトでSEOを行う際の注意点やポイントなどについてご説明していきたいと思います。
大規模サイトのSEO対策とは
まずはじめに、なぜ大規模サイトのSEO対策に注意が必要なのかというと…記事が増えることで、キーワードの重複をはじめ、以下のような問題が考えられるからです。
- テーマ・キーワードの重複
- ページタイトルの重複
- リンク切れの放置
- 内部リンクのバランス
- インデックスされていないページ
そして、キーワード選定・カテゴリ分けを行っていない場合、検索エンジンから正しく評価されなくなってしまい、記事を増やしているのにどんどんトラフィックが減るといった現象にもなりかねません。
そういった自体に陥らないためにも、“キーワード選定”は非常に重要で、同じくサイト内の関連する記事の整理、キーワードの際立たせといったメンテナンスが必須となるわけです。
最近、小規模サイトを意味するミニサイトといった言葉をよく聞く理由のひとつに、関連するキーワードでコンテンツを作り、内部リンクで繋げる専門性の高いサイトが簡単に作れるからということが考えられます。(実際にはテーマに沿ったコンテンツをしっかりと作り込む必要があるため、キーワード選定が簡単という意味です。)
つまり、最近のSEOはひとつの記事で上げるのではなく、関連する内部リンクによってその専門性が評価されるため、大規模サイトでは特にキーワード選定が難しくなるというわけです。
キーワード選定におすすめのキーワードツールをご紹介しています。
基本はロングテールSEO
では、具体的に大規模サイトでSEO対策を行う方法についてご説明していきたいと思います。
まず、サイトは規模の大小かかわらずテーマを集中させることが重要となります。
これを大規模なサイトとして成功させるためには、事前にどういったカテゴリ分けでサイトを構築していくのか?といったサイト構造の設計が必要となり、ここをしっかりと決めておかないと、ゆくゆくはキーワードが混在したサイト管理となってしまい、恐らく強固なサイト構築にはならないでしょう。
そのため、サイトのテーマから派生したカテゴリに記事を量産することが重要となり、“ロングテールSEO”の考え方が大規模サイトでSEO対策を成功させるに必要な考え方となります。
キーワード選定を行う
では、上記のロングテールを対策するためには、キーワード選定を行う必要があるわけですが、大規模サイトの場合このキーワード選定に困る場合も少なくありません。
その場合、“キーワードファインダー”といったツールを利用するのもひとつです。
このツールは、以下のような機能を兼ね備えたSEO対策において非常に強力なキーワードツールとなります。
- 関連キーワードを自動取得
- 検索順位を完全自動チェック
- 自社・競合を元におすすめキーワードを自動取得
もちろん、今回ご説明したロングテールSEOに重要なキーワードも自動取得するため、次にどういったキーワードでコンテンツを用意したらいいのか…迷うこともなく、キーワード選定に失敗することもありません。
また、“キーワードプランナー”のあいまい表示となってしまった月間検索ボリュームも実数表示で確認することができます。
大規模サイトの場合は、特にこういったツールを利用して自動化させることによって、サイト全体の価値を保つことができ、同時にキーワードの最適化を行うことでコンテンツの評価を下げることなく管理することができるでしょう。
検索順位をチェックする
大規模サイトの場合、ターゲットキーワードに対して、思っていたページではないページが上位表示されてしまっている場合も少なくありません。
その場合、ページタイトルやコンテンツ内容を見直す必要があり、場合によってはページの統合・301リダイレクト、または“noindex”を設定するなどの対応が必要となります。
これに気付くためにも、大規模サイトとはいえ、ひとつひとつの記事にターゲットキーワードを定めて、順位をチェックしておくことが重要です。
キーワード選定に悩んでいませんか?
問題があった場合の対処法
もし、上記のような順位の付き方や、そもそも順位が付かないといった場合、その記事を改善するためにリライトやキーワード選定を再度行う必要があります。
ページを見直す点は以下のような点が挙げられます。
- ターゲットキーワードとコンテンツが合致しているか
- コンテンツそのものの質は適切か
- 見出しは適切か
- 必要のないコンテンツが混在していないか
- 同じキーワードのコンテンツがサイト内に存在していないか
昨今のSEOはコンテンツが非常に重要です。
検索意図から外れたコンテンツがあると、検索エンジンにとってそれは別のクエリに対する答え(コンテンツ)と見なされ、思うように順位が付きにくい状態となってしまいます。
そのため、サーチコンソールを参考に、どういったキーワードで流入しているのかをチェックして、必要あれば一部コンテンツを削除、または充足することで、コンテンツの質を上げていることが大切となるわけです。
そして、ユーザーファーストとは言っても、厳密に言えば、ユーザーのためになるとGoogleが判断した内容が上位表示へと繋がるため、流入キーワードを把握することが非常に重要となります。
もし、思い通りのキーワードで流入しているのに順位が低い場合は、何かしら問題があるはずなので、他の検索クエリで流入すべきキーワードがないかチェックしてみると良いでしょう。
まとめ
今回は、大規模サイトでSEO対策を行う方法について注意点などをご説明しました。
以上のように、大規模サイトは小規模サイトに比べ、ページ数が多く、構造も複雑になるため、検索エンジンに好まれるサイトを保つには、キーワードを意識した内部リンクの構築が必要となります。
専門性を高めるという点からも、しっかりとSEOキーワードを選定し、安定したトラフィックを獲得しましょう。