他のサイトからの一部抜粋をご自身のページに表示する際に、“引用タグ”を正しく使用していますか?
このタグを利用した引用は、最近のSEOに重要なE-E-A-Tのひとつ“信頼性”といった、そのページに記載されている情報が確かなものかどうか?といった証拠にも繋がるため、以前よりもコンテンツの質を高める要素のひとつとして適宜使用している方も多いかと思います。
しかし、引用はあくまで他のサイトからの抜粋(≒コピペ)となるため、タグを正しく利用したとしても場合によっては検索エンジンに低品質コンテンツと見なされてしまう可能性があるということをしっかりと理解しましょう。
そもそも、Googleでは引用タグである“blockquote”の使用について明確な見解がなく、以下のように意見が一致していないようです。
- タグを使えば問題ない
- タグ関係なく引用先を理解する
そのため、引用の割合など正しい指標があるわけではありませんが、ユーザーファーストを掲げるGoogleを理解することによって、その引用の頻度などある程度は想像することができるかと思います。
では今回は、この質の高いコンテンツを作るために適宜必要となる“引用タグ”について記述方法や引用する考え方について詳しくご説明していきたいと思います。
引用タグとは?
まず引用タグとは、先ほどもご説明した通り他のサイトから一部を抜粋してご自身のページに表示する際に使用するタグのことを指し、基本的にはこのタグを使用して引用元のページへリンクする必要があります。(引用元と閲覧ユーザーのためにもリンク先は明示しておきましょう。)
そして、コンテンツとしては本来なら全てオリジナルの内容が理想ではありますが、どうしてもコンテンツの特性・理解を深めるためなどの理由から一次情報などの参考文献を一部引用してコンテンツに追加する場合があります。
例えば、“〇〇のようです。”のような書き方の場合、検索ユーザーはその情報が本当かどうかわからない可能性も十分考えられます。
そういった時に情報の出所やソースといった意味で信頼のおけるサイトからのコンテンツを引用することによって、そのページの信憑性の担保にもなるわけです。
さらに引用タグを使用した場合、「“”」といったクォーテーションマークで引用箇所を記載することによって、ユーザーにもそれが引用であることを伝えることができ、なおかつ信憑性または信頼性のおけるサイトからの発言ともなれば、そのページの質そのものも高まるというものです。
つまり、引用そのものがダメというわけではなく、コンテンツの理解を深めるために利用すると検索ユーザーの利便性にも繋がるというわけで、使用する割合などに配慮するべきですが、丁寧なコンテンツを作るために使用したい要素となります。
引用する割合について
上記のように、参考となる引用はページの質を高めてくれる要素となるため、様々な箇所で使用すると良いのでは?と思うかもしれませんが、そもそも引用表記は主従関係をしっかりと理解した上でコンテンツ内に記述する必要があるため、引用されたコンテンツがメインになるような状況だけは避けるようにしましょう。(オリジナルコンテンツとの割合)
また、今回ご紹介する引用タグは、あくまでhtmlとしての正しい記述方法なので、Googleとしての評価・見解はまた別です。
そのため、正しい記述方法と使用頻度を考慮した上で、あくまでユーザーに役立つコンテンツとして引用を使用することが重要となります。
いくら引用だからといってその割合が多ければ質の低いコンテンツだと判断されてしまう可能性は0ではありません。
あくまで、その説明についての信憑性・裏付けといった意味合いでうまく利用すると良いでしょう。
引用の記述方法
では、この引用タグの具体的な記述方法についてですが、以下のように“blockquote”や“cite”といったタグを利用して引用を行います。
<blockquote cite="引用元url"> <p>引用コンテンツ</p> 引用元:<cite><a href="引用元url">ページタイトル</a></cite> </blockquote>
この“blockquote”に囲まれたコンテンツは引用であることを意味し、“cite”については参照元を記述します。
そもそも引用には出典元を明記することが前提としてあるので、“blockquote”と一緒に引用したurlを記述する必要があるというわけです。
また、以下の記事を参考にすると、その引用元のリンクは“cite”や“footer”要素の中に入れておく必要があるとのことで、“blockquote”の外でも引用元を記述して表記することが可能となっているようです。(「“”(引用符)」の枠外に引用元を表記しても可)
引用元の情報をblockquote要素内に配置したい場合は、それらの情報をcite要素またはfooter要素の中に入れておく必要があります。
ちなみに冒頭でもご説明した通りGoogleでの引用表記については、正式な評価などが公表されているわけではないため、“blockquote”タグを使用することで他サイトとの重複を避けられるというわけではありません。
引用表記のcssについて
この引用を意味する“blockquote”といったタグには、デフォルトで斜体文字程度の非常に簡単なcssしか適応されていないため、可能であれば検索ユーザーが部分的にぱっと見て引用であることが理解できるように装飾しておくことが理想です。
そのため、以下のようなWebフォントを利用して枠内に「“”(引用符)」を表示するとわかりやすいかと思われます。
※この“Font Awesomeを利用するにはcssを読み込んでおく必要があります。詳しくは「Font Awesome」を参考にしてみてください。”
blockquote { padding:30px 20px 35px 55px; position:relative; border:1px #eee solid;} blockquote:before { font-family:"Font Awesome 5 Free"; content:'\f10d'; font-weight:900; position:absolute; top:10px; left:10px;}
注意点としては、こういった装飾を見た目だけの判断で使用しないという点で、引用した箇所に正しく使用し、ユーザーや検索エンジンどちらに対してもわかりやすいタグを適宜使用するようにしましょう。
引用に頼りすぎない
先ほどもご説明したように、“blockquote”タグを使用しても引用部分は当然オリジナルコンテンツにはなりません。
そして、こういったタグを使用することなく出典元だけを記述しているページもよく見かけることから、Googleも恐らくこういったタグをそこまで理解・重要視していないようにも思われます。
※タグ関係なくどこのページからのコピーということは理解しているという意味。
そのため、豊富なオリジナルコンテンツがあることが前提で引用を使用することが重要で、あくまで引用だけに頼ってはいけません。
つまり、タグを正しく使用していたとしても、検索エンジンからして見ると状況によっては重複コンテンツに該当し、ペナルティが課せられてしまう可能性もあるというわけです。
引用タグによるSEO効果
次に、このタグを利用して引用表記を行った際のSEO効果についてですが、こちらはもちろん引用したからといって検索順位が上がるというものではありません。
そもそも検索エンジンは200以上もの要素を元に検索順位をランキングしていて、その根本にあるのがユーザーにとって役立つコンテンツです。
そのキーワードで検索したユーザーに対して理解が深まるような引用をすることによって、それは質の高いコンテンツとしてユーザーが満足することが評価されることになり、最近のE-A-Tを担保するということにも繋がるかと思われます。
そのため、引用自体が効果的というわけではなく、コンテンツを作るひとつの要素として理解するべきであって、基本的には他のサイトからコピーしてきたコンテンツなわけですから、それなりに持論やオリジナルの見解が必要になるのはもちろん、引用符を用いておけば大丈夫というわけではありません。
また、コンテンツとして必要性のある箇所を適宜使用し、適切な引用の方法でなければただの“盗用”となってしまいますので、正しく理解した上で質の高いコンテンツを作るひとつの要素であることを念頭に置く必要があります。
引用されるコンテンツを目指す
一方で、引用されるくらいに優れたコンテンツを作り込むのももちろん重要で、引用されるということは被リンクの獲得にもなるわけですから、ゆくゆくは検索順位にも良い影響が期待できます。
そのため、昨今のSEOは様々なアップデートの影響もあるものの、コンテンツの作り込みが上位表示の鍵を握り、質の高いコンテンツを発信し続けることでリピーターも増え、リンク獲得などの引用される機会も増えてくるといった好循環が生まれるというわけです。
そして、ターゲットキーワードで上位を狙う場合、現在上位表示されているコンテンツよりも優れた内容を作り込む自信があればどんどん挑戦するべきですし、その際に必要であれば引用を用いて様々な角度から持論を展開して面白いオリジナルコンテンツを公開しても良いでしょう。
まとめ
今回は、他のサイトなどからコンテンツを一部抜粋してご自身のページに表示する際に必要な“引用タグ”について記述方法や、そもそもの引用する考え方などをご説明しました。
上記のように、引用は適宜最小限に止めておくようにして、ご自身の持論などを大いに盛り込んだ独自コンテンツによって質を高めていくことが重要となり、検索ユーザーにとっても情報の信頼性がしっかりと確認できれば満足度も変わってくるはずです。
そして、何より基本はピンポイントで深掘りしたコンテンツを突き詰めることが重要ですので、引用だけに頼るコンテンツではなく、ユーザー視線で必要だと思ったら適宜使用するようにしましょう。
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