【2024年最新】SEO対策とは?上位表示させるための具体的な施策方法を詳しく解説

SEO対策

SEOとは“Search Engine Optimization”の略称で、直訳すると“検索エンジン最適化”となります。

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主に検索順位を上げる施策などの行動として“SEO対策”とも呼ばれており、サイトを管理・運営されている方は上位表示させるために日々この対策を行って順位の推移をチェックしているかと思われます。

ただ、この検索エンジンにはランキングに使用される要素が200以上にも及び、さらに最近では“E-E-A-T(経験/体験・専門性・権威性・信頼性)”といった要素も非常に重要視され、当然どういった評価基準なのか公開されているわけではないため、多くの方が様々な情報収集をもとに検証・改善を繰り返しているのではないでしょうか?

加えて、SEO対策は意外と作業にかかる時間も多く割かれてしまうため、ポイントとしては重要な要素を優先的に効率良く対策するということが言えるでしょう。

では、今回はこの検索順位を上げるために必要な“SEO対策”について、意味はもちろん特に抑えておきたい必須とも言える基本・重要ポイントを詳しくご説明していきたいと思います。

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SEOキーワードツール「キーワードファインダー」

SEO対策とは

まず、“SEO”とは「Search Engine Optimization」の略語で、検索エンジンにページを最適化させるといった施策を意味します。(SEOを簡単にわかりやすく知りたい方は“SEOとは?要点だけをわかりやすく解説します”をご覧ください。)

ちなみにサイトの集客には主に以下の3種類が考えられ、SEOはこのうちの“自然検索”に該当するマーケティングの手段となります。

その検索エンジンとは、ブラウザのGoogle検索から何らかのキーワードを入力して検索した際に、適切な“答え”となるコンテンツ(ユーザーに役立つコンテンツ)を候補としてランキング形式で表示し、これまでも数々のアップデートによってユーザーの利便性を向上させてきました。

そのため、いくら検索エンジンに最適化されたページであっても、検索意図とコンテンツが合致していない場合、思うように順位も上昇することはなく、最近では検索クエリに沿った適切なコンテンツを併せ持つページが上位表示される傾向・仕組みになっているわけです。

そもそもユーザーは何かを解決したい・知りたいといった目的があって検索という行動をします。そしてGoogleとしてはその検索によって解決できるコンテンツを評価しているので、以前の内部・外部の対策だけでなく特化ブログ・雑記ブログともにコンテンツもしっかりと対策しなければいけないということになります。

Googleがアップデートを行う理由はこの検索ユーザーに対して利便性の高い情報サービスを提供する点に尽きます。

検索エンジンにコンテンツを最適化すること

上記の通りSEO対策とは文字通り検索エンジンにコンテンツを最適化させることを意味するわけですが、まずユーザーに役立つコンテンツが上位表示していることを理解しましょう。

いくら内部・外部の対策を行っても適切なキーワード選定や検索意図を満たすコンテンツがなければ上位表示させることができません。

つまり、検索ユーザーが求めていると認識している検索エンジンに最適化させることが重要で、もちろんユーザーファーストなんですが、それを認識しているのはあくまでGoogleなので、検索結果から評価されている傾向などを確認してみてください。(ご自身の判断では正しいコンテンツにならない可能性があります。)

仮に検索順位が落ちた場合、この評価するコンテンツの内容が変化した可能性が高いので、上位表示されているページをよく見て、充足するコンテンツはないか?または削除するべきコンテンツはないか?を確認してリライトで調整していきいます。

Googleの考えを理解する

この検索順位をランキングする検索エンジンは、Googleによって常に利便性が保たれ、精度を向上し続けています。

そして、この検索順位を上げるSEO対策を知る上で、一度目を通しておきたいのが以下の“Googleが掲げる10の事実”です。
参考:Googleが掲げる10の事実

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10.「すばらしい」では足りない。

これを読むことで、Googleがどれほどユーザーを第一に考え、質の高い検索結果を提供しているのかがわかるかと思います。

そのため、SEO対策は競合の傾向を見て機械的に最適化するのではなく、ユーザー目線で考える必要があるということです。

とは言え、実際に検索順位はユーザーが決めているわけではありませんので、厳密に言うと、ユーザーファーストを掲げているGoogleの考えを理解し、そのGoogleの検索エンジンに最適化するということが重要となり、上位表示させるためにはGoogleから評価されている競合調査も欠かせません。

もちろんコピペなど複製されたコンテンツだと評価されることはありませんが、どういった傾向のコンテンツが上位表示されているのかを知るべきで、ユーザーに役立つコンテンツSEOを常に優先させることが重要です。

YMYLについて

“YMYL”とは、Your Money or Your Life(あなたのお金と人生)を略した造語で、文字通りお金や人生に影響を及ぼすジャンルに関しては間違った情報をユーザーに届けるわけにはいきませんから、Googleとしても検索品質ガイドラインの中にYMYLを新たに取り入れた重要な要素です。

そして主に健康や医療、経済的に関わる内容が含まれ、下記の通り7つのジャンルに分かれています。

  • ニュースと時事問題
  • 公民、政府、法律
  • 金融
  • ショッピング
  • 健康と安全
  • 人のグループ
  • その他

これに対応するためには、“E-E-A-T”を強化するしかありません。詳しくは後ほどご説明しますが、この“E-E-A-T”とは…Experience(経験/体験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trust(信頼性)の頭文字を取ったもので、要はそのジャンルに関して権威ある著者なのか?実際に体験した記事なのか?といった要素が必要というわけです。

例えば病気に関する内容で、誰が書いたのかわからない記事だと信憑性や信頼性にも欠けますし、そもそも著者は権威ある人物なのか?実際体験した記事なのか?曖昧になってしまいます。

これを解決するためには“E-E-A-T”を高めることが重要で、特にリンクやサイテーションも非常に重要視されています。

もちろん多くのユーザーから紹介されたりSNSなどで拡散される人物であれば、そのジャンルで権威ある人物だと検索エンジンにも認識してもらえるでしょうし、何より閲覧ユーザーが安心できることでしょう。

そのため、この“YMYL”に該当するジャンルや大規模サイトでSEO対策を行うなら、相当のコンテンツ量や質、著者の知名度やサイト名などを広く認知してもらうことにも注力しなければいけません。

内部対策

以前のSEO対策は、ページ内に含まれる重要なキーワードを乱用するといった安易な対策で上位表示できてしまいましたが、現在そういった小手先の対策では順位は上がりません。

基本的な部分で言うと、内部リンクパンくずリストを含む)やページタイトル、見出しや適切な画像の書き出しなど…ご自身で対策できる要素を指し、適度にターゲットキーワードを入れたり、ファイル自体を軽くする(読み込みスピードを早くする)などの対策が考えられます。

もちろん見出しタグなどを単純に装飾として利用すると、適切にページの内容を検索エンジンに伝えられない可能性もありますので、それぞれ適したタグを使用することが大事です。

こういったポイントを押さえた適切な内部対策を前提として、コンテンツの質が正しくより高く評価される傾向にあるため、どういった内容のコンテンツなのかを検索エンジンにわかりやすく伝えるものと捉えて、ここでは以下のような点に注意しましょう。

  • 見出しやタイトルにキーワードを詰め込まない
  • キーワード出現率はそこまで気にしない
  • 隠しテキストや隠しリンクを使用しない
  • 無理に内部リンクを増やさない

この辺りに関しては「Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)」を一読してみると、よりSEOに対する理解が深まるかと思われます。

ただ、内部対策とは言っても最近のWordPressを利用していれば、多くのテーマがすでに内部対策済みのものが多く公開されているので、そこまで気にする必要はありませんが、SEO対策を行うに当たり基本的な知識として理解しておくことは大切です。(WordPressのSEO強化方法も基本として抑えておきましょう。)

そのため、内部対策だけで大幅に検索順位が上がることはありません。それよりも質の高いコンテンツが重要とされているので、ターゲットキーワードにマッチしたページタイトルやコンテンツ、それに伴う見出しなどを考慮してください。

ここで言う“内部対策”について詳しくは、こちらの「内部対策とは?SEOを強化する重要なポイントまとめ」もぜひご覧ください。

外部対策

次に、今もなお検索順位に大きな影響を及ぼす“外部対策”です。

外部対策とは外部から設置される被リンクを意味し、ご自身ではなかなか対策することができない要素ではあります。

被リンク

ただしコンテンツの内容が良ければ、閲覧ユーザーが新たに記事として紹介したり、各種SNSでシェアしたりといったリンク獲得の好循環にも繋がるため、しっかりとコンテンツを作り込むことが重要です。

また、潜在層へのリーチを増やすためにも最低限のSNSボタンは必ず設置しておきましょう。(適宜OGPの設定もお忘れなく。)

そうすることでバズはもちろん、ユーザーに役立つ情報であれば少なからず行動に移してくれるケースも十分考えられますので、外部対策としては難易度が高いんですが、正攻法とも言える施策となります。

ここでの注意点としてはやはりリンクの売買や過剰な相互リンク対策といったものが挙げられ、例えばスポンサー広告でも料金が発生しますが、以下の通り正しく記述することでポリシー違反にはなりませんので覚えておきましょう。

Google は、リンクの売買も、広告やスポンサー活動を目的として行われる限り、ウェブ上での通常の経済活動の一環だということは理解しています。こうしたリンクは、rel=”nofollow” 属性や rel=”sponsored”属性を <a> タグに設定している限り、Google ポリシーに対する違反にはなりません。

さらにに被リンクの中でも最も効果的なのは、ドメインパワーの強いサイトからの被リンク、権威性の高いサイトからの被リンクであり、こういったサイトからの被リンク獲得は非常に困難ではありますが、だからこそコンテンツの質が問われるわけです。

この“外部対策”について詳しくは、こちらの「外部対策とは?上位表示に必要なSEOの重要指標について」もぜひご覧ください。

サイテーション

そして最近では“サイテーション”と呼ばれるリンクなしで紹介されるケースでも評価される傾向にありますので、わかりやすいサイト名・ブログ名にすることも大切です。

ただ、サイテーション獲得よりもリンク獲得の方が効果的なので、例えば「“サイト名”+半角スペース+(-site:ご自身のドメイン名)」で検索すると、ご自身のドメイン以外で言及されているサイトを探し、直接お問い合わせしてリンクの設置をお願いしてみても良いでしょう。
※ここでの“”は絶対一致を意味し、()はわかりやすいように表記しただけですので実際検索する際は削除してください。

コンテンツ対策

SEO対策はこれまで上記のような内部・外部の対策を重要視してきましたが、現在の検索エンジンは検索意図に対する“答え”をわかりやすく・簡潔にまとめた記事を上位表示させることに重きを置いています。

というのもユーザーは何らかの悩みや知りたい物事があるから検索するわけで、それに伴った内容でなければブラウザバックして検索結果ページに戻り、また別のコンテンツを探します。

この辺りに関しては、まず見出し(目次)から構築するとコンテンツにブレが生じることもありませんし、当然ページタイトルに対して各見出しや内容が乖離することもありません。

キーワード選定におすすめのキーワードツールをご紹介しています。

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検索意図を理解する

上記の通り目的のコンテンツがすぐに見つからない検索エンジンはユーザーにとって使いにくいはずです。

こういった理由からGoogleはこれまで様々なアップデートを繰り返し行い、使いやすさだけでなく専門性・権威性・信頼性なども考慮した上で常に改善しているため、自ずと検索順位も常に変化していきます。

その場合重要となるのが以下の通りで、検索キーワード・検索クエリにはユーザーが持つ潜在または顕在化している悩みや解決したい検索意図が潜んでいます。

これをうまくまとめることが最も重要であり、ユーザーと検索エンジンに内容を正しく・わかりやすく伝えるためにもページタイトルや各見出しにもターゲットキーワードを自然と含むことが理想です。(キーワード出現率は関係ないということが理解できるかと思われます。)

  • ページタイトル
  • 各見出し
  • コンテンツ内容

見せ方も工夫する

そして、閲覧ユーザーの検索行動をご自身の記事で終わらせることが大切で、適宜余白を入れたりリスト化・図解したりなど見せ方の工夫も必要となってきます。(無料素材なら“Pixabay(ピクサベイ)”が便利です。)

また、そういったコンテンツは質が高いと検索エンジンからも評価されますので、場合によっては共起語などをうまく使用してなるべく詳しくわかりやすい内容に注力しましょう。

一方で、現在評価されているページ・コンテンツの傾向は検索結果を見ると把握できますが、実際にはドメインが強いだけで上位表示されている可能性も0ではありませんので、その辺りも考慮した上でライティング・コンテンツ対策を行いましょう。

画像にaltを設定する

クローラーはコンテンツ内の画像に何が書いているのか?どういった画像なのか読み取ることができません。これを解決するのが“alt(オルト)タグ”で、画像の内容を適切に記述しておくことによってクローラーが正しく理解し、コンテンツのひとつとして評価します。(他にもalt属性や代替テキストとも呼ばれています。)

そのため、altタグには空白の状態ではなくどういった画像なのかを詳しく端的に説明することがポイントで、ここに重要なキーワードを詰め込んでも意味がありません。

これは、ユーザー・検索エンジンともに意味が通じるように前後の文脈を考慮して不自然にならないことはもちろん、スクリーンリーダーといった画面読み上げソフトではこのaltタグに設置した言語を読み上げるため、その画像を正しく説明するテキストを入力しましょう。

その他にも画像検索での流入も期待できるので、不自然にならない程度にキーワードを含めることが理想ではあります。ただ、あくまで画像を説明するテキストなので、無理にキーワードを使用する必要はありません。

検索順位の仕組み

では、次にこの検索順位がどういった仕組みによってランキングされているのかというと、Googleの公式ブログなどを元に200以上もの項目から決定されていることがわかっています。しかし具体的なランキングロジックについては不明です。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ

それではなぜ順位が上下するのかというと、検索エンジンはユーザー体験(UX:実際にそのページをどのように閲覧したのか?)もひとつの要素として評価しているため、そのキーワードに対して検索するユーザーの増減やページ内での行動といったエンゲージメント、そして日々検索結果の向上を繰り返すGoogleの細かなアップデートなどが理由となっています。

ただ、クローラーの巡回・インデックス・検索順位の決定といった検索順位が決まるまでの基本的な流れは昔から変わりません。

ここで重要となってくるのが最後の検索順位が決まる工程なんですが、この辺りに関しては上記の通り不明です。さらに検索エンジンはランクブレインといったAIの検索アルゴリズムによって“言葉”の意味・脈略を理解できるように日々進化しています。

そのため、やはり今後もSEOは内部・外部に加えコンテンツを重要視するべきで、検索順位が下がるということは内容に一番の原因があると考えて上位表示されている記事と比較してみると良いでしょう。

こういった検索意図に沿ったキーワード選定とコンテンツにしなければ、いくら記事を書いてもブログのアクセスが増えない・伸びないといった状況に陥ってしまいます。

クローラーの巡回やインデックスはそのうち時間が経てば解決しますので、そこまで重要視するべき要素ではありません。順位が付き、しばらくして順位が安定してからサイトの改善を行っても十分です。

クローラーによるサイトの巡回

まずはじめに記事を公開しても検索エンジンによるクローラーがページを巡回しなければデータベースに登録されることもありません。(データベースに登録されないということは検索結果にも表示されないということです。)

そしてこのクローラーとは、すでに登録されているデータベースをはじめ内部・外部のリンクから巡回していきますので、どうしてもサイトやブログの立ち上げ初期段階だとなかなかインデックスされない傾向にあります。

この辺りに関しては急いでインデックスさせたくてもなかなか検索結果に表示されないので、ある程度コンテンツを作り込むことに集中しましょう。インデックスしたところで質が悪ければ順位も上がりません。(検索順位を日々チェックすることも重要です。)

つまり、サイトを立ち上げたトラフィックがほぼ0の時期には、クローラーに巡回を促すためにサーチコンソール上でクロールの申請を行う“URL検査(旧:fetch as google)”や、SNSを利用することが効果的です。

ページのインデックス

続いてクローラーがサイトを巡回することによって検索エンジンのデータベースに登録されます。

ただ、最近だとインデックスされるまで時間がかかる傾向にありますので焦らずに待ちましょう。(はじめのうちはサーチコンソールから“URL検査”を行い、クローラーの巡回を促しておくことが重要です。)

また、インデックスされているかどうかの確認はサーチコンソールの“URL検査”からも行えますが、「site:ページのurl」で検索してみてもインデックス状態が把握できます。

ちなみに新規で取ったドメインはどうしてもインデックスされにくいので、長い目でコツコツと記事を作成する方に注力するべきです。長い時で数ヶ月もの時間がかかりますから、ドメインを育てるためにも質の高いコンテンツを作り続け、それらを各種SNSで発信するのも効果的と言えるでしょう。(まずはアクセスを流すことが大切です。)

検索順位の決定

そして、先ほどもお伝えした通りページがインデックスされた後は200以上もの項目から検索順位が決定するわけですが、それだけでなく検索エンジンはランクブレインによって言葉の意味をより理解するようになっていて、ユーザーが求める適切なコンテンツを検索結果として返しています。

そのため、希に検索キーワードをページタイトルに含まないコンテンツが検索結果に表示される時があり、これはAIの検索アルゴリズムによってそのページが“答え”として適していると判断したからです。

もちろんそういったページの本文にはユーザーに役立つ内容だったり求めているコンテンツが充実しているはずで、検索エンジンはそこまで言葉を理解しているとも言えます。

このことから、実際に検索順位が付いて安定し、さらに順位を上げるにはコンテンツの質を上げることが重要で、どういったキーワードで検索ユーザーが流入しているのかを確認することが大切です。

例えばターゲットキーワード以外での流入が多ければコンテンツとキーワード(検索意図)が合致していない状態にありますので、キーワード選定の再考やリライトが必要となります。

ランクブレインを理解する

また、2015年10月にはランクブレイン(RankBrain)と呼ばれるAIの検索アルゴリズムが導入され、日々新たな検索クエリやそれに適したコンテンツの理解に対応しており、より一層言葉の意味を読み取った利便性の高い検索結果を表示しています。

これによって記事の内容が古ければどうしても情報として不足する箇所が出てきますので、定期的にリライトを行って鮮度を保つことも重要です。

他にも以前より増して検索意図(ユーザーインテント)を理解し、より適切なコンテンツを上位に表示されるようになったため、以前よりも深掘りしたわかりやすく詳しい内容が求められることでしょう。

希に検索キーワードが含まれていないページが上位表示されているのはこのためです。(単純に言葉の意味を検索結果として返しているわけではないということ。)

このランクブレインを対策するにはやはり、わかりやすいコンテンツ・検索意図を満たす質の高いコンテンツに尽きます。

SEO対策のメリット

SEOのメリットは上位表示できれば無償で集客できるという点です。つまり特定のキーワードに対して役立つコンテンツを作ることによって、こちらが求めているユーザー層を効率良く集められるというわけです。

ただ、Googleのアップデートなどで順位が下がると大幅に流入が減ることも十分考えられます。

しかし上位表示できていれば無料でアクセスを伸ばすことができ、そこからさらにコンバージョン(cv)として成果が出せると売上げにも直結するため、個人はもちろん多くの企業が参入しています。
※この割合を“コンバージョン率(CVR)”と呼びます。

特に現在はドメインの強いサイトが有利な傾向で、実際に検索してみて公式サイトや大手の企業が1ページ目を独占しているようなキーワードだと恐らく上位表示は期待できません。

そこで重要となってくるのがキーワード選定で、競合などを考慮して上位表示できそうなキーワードでコンテンツ制作・SEOに取り組むことがポイントと言えるでしょう。(単ワードではなく2語〜3語で狙うと比較的上位表示しやすくなります。)

ここでうまくアクセスを伸ばすことができればSEO最大のメリットを活かしているとも言え、信頼性や権威性なども高まればドメインも強くなり、サイト内の記事全体が上位表示しやすくなるといった好循環となるので、この辺りを念頭に置いて記事コンテンツを作成するようにしましょう。

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検索流入が増える

まずSEOのメリットとして考えられるのが上記の通り無料でアクセスを集められるという点で、通常集客には自然検索・広告・各種SNSの3パターンが考えられます。

SEOはこの中の“自然検索”に該当する施策のひとつであり、その対策方法に関しては多岐に渡って存在するため、効果の高い順に対策することが重要です。

この辺りに関しては広告で集客するものとは全く異なりますので、上位表示できれば無料で常に集客している状態となり、検索流入が増えるということは売上げにも繋がりますから、ぜひ意識して対策したいところではないでしょうか?

もちろんターゲットキーワードをしっかりと決めて、その検索意図に伴った質の高いコンテンツを目指し、ユーザーに役立つコンテンツを作り込むことができれば上位表示も不可能ではありませんし、集客したい層からのアクセスアップも見込めます。

ブランディングの構築も可能

次に質の高いコンテンツを作り続けることによってサイトやブログのブランディングにも期待できます。というのもテーマを絞ってコンテンツを発信し続けることによってサイト名やブログ名も徐々に有名となり、同じテーマに興味を持つユーザーから指名検索されるようになるからです。

そうなれば指名検索からサイト内検索してくれるようにもなりますのでアクセス数も安定し、当然SEOもだいぶ楽になります。

もしメインテーマとは異なる記事が増えてきたら、サブドメインとサブディレクトリをうまく活用してサイト運用してください。

ブランディングに成功できればファン化したユーザーを長期的に集客でき、もちろん信頼性もありますからcvにも期待できるようになります。(cvでは新規が一番難しく、再購入が一番ハードルが低いとされています。)

ただし、こういったブランディングの構築は相当の時間やコストがかかるため、長い目でサイトやブログを育てることが重要です。

そのためには各種SNSからの発信も定期的に行う必要があり、やはり最新の更新日が数年前だとユーザーからの信頼性も失いますから、しっかりとスケジュール立てて運営・管理することがポイントとなります。

サイト・ブログが資産になる

上記の通りSEOに強いホームページに成功すると24時間休みなくアクセスを集めることになり、常に集客とcvを生む“資産”となるわけです。特にSEOだけでなくMEOにも良い影響を及ぼしますので、実店舗を運営されている方にとっても効果的と言えます。

一方で広告で集客する場合、当然1件のコンバージョンを獲得するためにかかったコスト(CPA)など広告費(CPC:クリック単価)がかかってきますので資産にはなりません。逆に“ROAS(ロアス)”といった費用対効果などの知識も必要です。

もちろんGoogleのアップデートがありますので一度上位表示しても安心できません。日々新たな情報や変更点などがあれば追記する必要がありますし、流入キーワードをチェックして不要な部分を削除することも場合によっては必要となってきます。

上位表示を保つにはこういった管理コストがかかりますが、順位が下がる可能性も十分考えられるので、ある程度更新していくことも重要です。

また、テーマを絞ったサイトやブログだとcv・収益が発生しやすいため、ある程度自動で売上げが伸びていくことになり、最近特に重要視されているE-E-A-T対策にもなります。

SEO対策のデメリット

SEOを行えば良いことばかりに聞こえるかもしれませんが、実際には上位表示させなければ効果として現れないので、失敗した時のロスが大きい・簡単ではないといったデメリットも考えられます。

正しいSEOの知識を持ってコンテンツを作らなければ100記事・1000記事作ったとしてもアクセスが0というのもあり得ますから、検索順位の仕組みをしっかりと理解した上で対策を行うようにしましょう。

そして順調にアクセスを伸ばしたとしてもGoogleのアップデートで大幅にアクセス数が減ることも十分考えられます。

このようにまずはSEOの知識や検索順位の仕組みなどをある程度把握することが重要ですが、現在のSEOはドメインパワーはもちろんキーワード選定とその検索意図、そしてそれを解決する質の高いコンテンツに尽きます。

そのため、上位表示させたい“キーワード選定”だけは必須の作業となります。これを飛ばして記事を書きはじめるということは日記を書くのと一緒で検索流入に期待できません。(キーワードマップなんかも参考になります。)

順位が付くまで時間がかかる

まずSEOのデメリットして挙げられるのが…なかなか順位が付かないという点です。これはクローラーが回ってこないことによるものや、インデックスされていても検索順位が付かないというケースがあり、焦らず順位が安定するまで検索順位チェックツールなどでしばらく様子を見ることが大切です。

特に新規でサイトやブログを立ち上げた際はSEOとして重要なドメインパワーが非常に弱い状態ですから、Googleも信頼性・権威性のあるサイトを優先的に表示させるため、しばらくは検索結果にも表示されない期間が続くことと思われます。

もちろんキーワード選定によって検索意図を満たすコンテンツを作ったつもりでも実際にユーザーが求めるものと異なれば上位表示されることもありませんから、失敗する可能性があるという点は念頭に置いておきましょう。

そして何よりSEOには終わりがありませんので長い目でドメインを育て、トライ&エラーを繰り返すことが重要であり、下記の1ページ目に表示された時のクリック率を参考にすると、できれば1ページ目の上位に表示されるよう質の高いコンテンツを目指すべきです。当然ですが、SEOとクリック率は非常に相関が高いということです。

  1. 13.94%
  2. 7.52%
  3. 4.68%
  4. 3.91%
  5. 2.98%
  6. 2.42%
  7. 2.06%
  8. 1.78%
  9. 1.46%
  10. 1.32%

とは言え、キーワードによっては2ページ目・3ページ目に表示されているにも関わらず表示回数やクリック回数が割と多めなものもあり、そういったキーワードは上位表示されているページに役立つ情報が記載されていない可能性が高いので、他にはない内容を充足すると良いでしょう。

運営・管理するための人的コスト・リソースがかかる

一方で、サイトやブログは片手間ではできませんし、当然時間もかかりますので企業として取り組む場合は専属の管理者が必要となります。

もちろんSEOの知識を持った方でなければターゲットキーワードで上位表示させることは難しいでしょうし、記事を増やしただけでアクセスは一向に伸び悩んだ状態となってしまいますので、長期的なスケジュールでサイトやブログを育てるつもりで取り組みましょう。

特に最近の企業やブランドなどは積極的にオウンドメディアを活用してユーザーとの接点を作り、サービスや商品を全く知らない潜在層にもリーチすることでうまく集客しているケースも多く見受けられるため、担当部署を作ってじっくりとSEOに取り組むことが重要です。

SEO対策のポイント

では具体的に行うSEOの施策を順にご説明していきます。

この辺りに関しては基本的な項目が多く、これら検索順位を上げる方法をしっかりと念頭に置いた上で質の高いコンテンツ作りに注力すると、より効率良く上位表示が目指せるかと思いますので理解しておいてください。(SEOでは記事数が多くても低品質コンテンツだとダメということです。)

ただ、検索エンジンは昔からユーザーに役立つ情報やコンテンツを上位に表示させることに変わりありませんので、基本的な対策を行いつつ検索意図を満たす質の高いページ作りというのが最も上位表示への近道となります。

下手に小手先の技術で上位表示できたとしても長くは続きません。正しい方法でコンテンツ作りに時間を割き、多くのユーザーから支持を得るページを目指しましょう。

キーワード選定を行う

まずはじめに行うのがこのキーワード選定です。

というのも記事に対するキーワードを正しく設定しなければ検索意図を把握することもできませんし、恐らく検索上位に表示されることもありません。そして基本は1ページ1キーワード(複合キーワード含む)です。

そして、ビッグキーワードと呼ばれる月間検索数の多いキーワードは当然競合も強く、その数も多い傾向にあるため、そういったキーワードも対策しつつ、サジェスト関連キーワードロングテールキーワードといった比較的月間検索数の少ないテーマで記事を書き、内部リンクで繋いでいくことによって専門性が高まりますので、ゆくゆくは強いキーワードでも上位表示させることもできます。

ちなみにサジェストを選ぶ際には“キーワードプランナー”や“Ubersuggest”、“Googleトレンド”などのキーワードツールを活用すると便利です。(実際にはそこから需要のあるキーワードを探してコンテンツ化します。)

ここでの注意点は重複コンテンツです。
2〜3語、もしくはそれ以上の組み合わせによるテールワードだと検索意図が同じ可能性があるので、異なるキーワードでも実際に検索してみて上位表示されているコンテンツが似通っていればひとつの記事にまとめるべきです。

タイトルタグを見直す

まず重要なのがこのページタイトル(titleタグ)です。
これは、htmlファイルのhead内に下記のように記述するもので、検索順位にも大きく影響します。

<title>キーワードファインダー|keywordfinder</title>

というのも検索キーワードに対して適切なコンテンツであることを正しく検索エンジンやユーザーに伝えるためのものでもあり、そのページを簡潔にまとめた内容になるからです。(そもそもSEOに効果的なHTMLタグのコーディング方法を理解しておくことが重要です。)

そのため、ポイントとしては上位表示させたいキーワードを入れることで、表示される文字数を考慮すると最初の方に記述することが基本とされています。

これは、上位表示させたいキーワードで実際に検索してみて競合のページタイトルを参考にしてみると良いでしょう。

ただし、あまり長すぎるページタイトルにしてしまうと必要のない単語まで含まれてしまうことで検索意図が異なってしまう可能性も十分考えられますので、簡潔に・わかりやすく・魅力的な内容でまとめることを意識してください。

ちなみに文字数としては35文字程度に収めなければ、それ以降「…」と省略されてしまい、その省略された箇所に対策キーワードが含まれていた場合、または様々なキーワードが含まれてしまっては、以下のようなことから順位上昇にも期待できません。

  • 検索ユーザーが目的の情報として見つけられない
  • 検索エンジンもどういった内容なのか把握しにくい

こういった理由からも、ページタイトルは簡潔にまとめることが重要と言えます。

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メタディスクリプションを簡潔にまとめる

ページの簡単な説明文を意味する“ディスクリプション”は、検索順位には影響しないものとされていますが、実際には検索結果に表示される重要な要素です。

そもそもユーザーは何らかのキーワードを入力して検索し、欲しい情報があるページを検索結果から見つけてページ遷移します。

その際、ディスクリプションにキーワードが含まれていたらどうでしょうか?検索結果ではそういったキーワードは太字で目立つので、少なくとも自分が求めている情報があるかもしれないと思ってクリックする候補となりますよね?

それは検索ユーザーがじっくりと文字を読んでいないためであって、“キーワードを目で追っている・探している状態”であるということです。

これによって、meta descriptionは検索順位には直接影響することはありませんが、クリック率に影響する重要な要素であることがおわかりいただけるかと思います。

そのため、“meta description”には120文字を目途にページを簡潔かつ魅力的に伝わるテキストをしっかりと作り込むことが重要と言えます。

この“meta description”について詳しくは、こちらの「meta descriptionとは?クリックを誘う効果的な文字数や書き方について」もぜひご覧ください。

E-E-A-Tを高める・対策する

また、最近では特に“E-E-A-T(経験/体験・専門性・権威性・信頼性の頭文字を取ったもの)”が重要視されるようになり、YMYLを中心に専門的知識を必要とするジャンルで上位表示させるためには必須の概念です。
※以前はE-A-Tでしたが、検索品質評価ガイドラインの更新版(2022年12月15日)にExperience(経験/体験)が追加されています。

この“E-E-A-T(ダブル・イー・エー・ティー)”とは、文字通り専門性の高さをコンテンツの質や量によって認知させ、さらに著者がどれほど多くのユーザーに知られているのか?そのジャンルで権威ある人物なのか?そのサイトは信頼できるのか?といったGoogle検索を利用するユーザーに対して誤った情報を伝えないためにも重要視され、現在では“検索品質評価ガイドライン”にも記載されています。

さらに新しく追加されたExperience(経験/体験)については、実際に経験・体験した人物の方が記事として信頼できますし、リアルな感想がユーザーに伝わりますので、実際に体験した内容の方が検索順位が上がりやすい傾向にあると言えるでしょう。場合によっては専門性の高いサイトから引用タグを正しく活用して信頼性を担保するべきです。

そしてこのE-E-A-Tを高めるためには、テーマを絞ったサイトやブログにすることが重要で、当然雑記ブログよりも専門知識の高い執筆者として認識されるでしょうし、経験/体験を経た信頼性の高い内容によって権威性にも繋がります。

この辺りをさらに対策するためには筆者の名前やサイト名・ブログ名を多くのユーザーに知ってもらう必要がありますので、各種SNSをうまく活用すると良いでしょう。場合によっては発リンクによって信憑性を担保することも大切です。

この“E-E-A-T”について詳しくは、こちらの「E-E-A-T(E-A-T)とは?Googleの評価基準となるSEO必須要素について」もぜひご覧ください。

コンテンツの質を高める

最近のSEOは、内部・外部の対策に加え、検索クエリに対する適切なコンテンツが最も重要で、質の低いコンテンツや検索意図から外れてしまった内容だと思うように順位上昇することが難しくなってしまいます。

当然と言えば当然なんですが、要はユーザーが知りたい内容や解決したいことを検索キーワードから推測し、それを見やすく・読みやすいコンテンツとしてまとめ、サイト内検索などユーザビリティも考慮したユーザーに役立つページが高く評価されるというわけで、単純にSEOは文字数が多ければ良いというわけではありません。(ChatGPTをSEOに活用しても良いでしょう。)

そのため、上位表示させたいキーワードに対して、どういったコンテンツが評価されている傾向なのか?といった調査も必要となり、そのキーワードで検索して訪問するユーザーが満足できる内容にすることを念頭にコンテンツの質を高めていきます。この辺りに関してはペラサイトであっても同じです。

よく最初にブログ記事を100記事書くべきといったコンテンツを目にしますが、100記事書けば良いというものではなく、上位表示させたいキーワードに対してどういったコンテンツを書くべきなのか?この辺りを養うべき・しっかりと考えることが重要となります。

もちろんこの検索意図を調べるには個人的な推測ではなく、しっかりと検索結果のコンテンツ内容の把握はもちろん、各種SNSでどういった“答え”が最適解なのかを調査することがポイントで、ここがずれてしまうと違うキーワードでコンテンツを作っているようなものです。

そこでコンテンツの改善、もしくはSEOの改善のために行うリライトのコツとしては、サーチコンソールから流入キーワードをチェックしてターゲットキーワードで正しく順位が付いているか確認、もし別のキーワードで数多く流入していれば部分的に削除するケースもあり、もちろん充足するべきコンテンツは追記してコンテンツの質を高めていきます。

他にも何らかの手違いで“404 not foud”や“403 Forbidden”といったページが表示されていなかった場合もユーザー・検索エンジンともに良い影響を与えませんので注意が必要です。

ただし、その修正が検索結果に反映されるまである程度の時間がかかりますので、SEOはじっくりと時間をかけて根気よく対策していきましょう。

MFI(モバイルファーストインデックス)に対応する

次に、これからのSEO対策を行うにあたって外せないのがこの“スマホ対応”で、主にメディアクエリを使用してデバイスの横幅に合わせたコンテンツを見せるという方法です。

これは、以前GoogleがMFI(モバイルファーストインデックス)の導入を発表したことによって、スマホで見せるコンテンツが以前よりも重要度を増して評価されるようになるためであって、これからのSEO対策にはスマホ対応が必須とも言えるでしょう。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル ファースト インデックスに向けて

ちなみに、この“モバイルファーストインデックス”とは、今までパソコン用ページを元にランキングされていたものが、今後モバイルページのコンテンツが評価対象となるというもので、簡易的なモバイル用ページを公開しているサイトは検索順位にも影響が出るものと思われます。

ただ、WordPressをお使いの場合だとすでにテーマ側でスマホ対応していることがほとんどかと思われますので、そこまで気を使う必要はありません。完全に手動でホームページを作っている方は対策が必要となります。

この“モバイルファーストインデックス”について詳しくは、こちらの「モバイルファーストインデックスとは?気になる今後の影響について」もぜひご覧ください。

上記のモバイル対応でGoogleが推奨としているのが、URLを同一のもので管理することができる“レスポンシブデザイン”です。

これによって、管理が煩雑になることもなく、スマートにモバイル対応することが可能です。
WordPressのテーマだとはじめからモバイル対応されているものも多いため、導入が簡単ですが、それ以外の企業サイトや完全にオリジナルで制作したCMSサイトなどの場合、別途レスポンシブデザインを導入する必要があります。

また、パソコン・モバイルでURLが異なる場合は、それぞれ必要なタグ(canonicalタグ・alternateタグ)を設置する必要があるため、予め確認して対応しておきましょう。
参考:モバイル SEO の概要 | 検索 | Google Developers

被リンク対策を行う

外部対策で獲得する“被リンク”は昔から効果があり、以前は自演リンクといったブラックSEOと呼ばれる手法によって上位表示することも可能でしたが、現在は検索エンジンのアップデートによってそういった質の低いリンクだと上位表示できません。

しかし、自然なリンク(ナチュラルリンク)や権威性の高いサイトからの被リンク、さらに公的機関からリンクされると高く評価され、この辺りは以前よりもリンクの質が重要となっていて、内容の薄いページからのリンクや、相互リンクといった質の低いリンク対策をしていると、場合によってはGoogleからインデックス削除といったペナルティを受けることにもなりかねません。

この“被リンク”は、それくらい効果に期待できる対策のひとつでもあり、実際にGoogleもSEOで重要な要素のひとつとして今も変わらず評価し、さらに関連性の高いサイトからのリンクが理想です。(テーマを絞った方が良い理由のひとつがこれに当たります。)

そのため、変な順位の落ち方をしている場合、質の低いリンクが付いていないかどうかサーチコンソールから確認してみてください。場合によっては“リンクの否認”が必要なケースも考えられますので、検索順位の推移を毎日チェックすることも大切です。

そしてこの被リンクに関しては外部からリンク設定してもらう必要があるため、ご自身ではなかなか対策することが難しいかもしれません。

しかし、要は質の高いコンテンツに注力することによって“紹介したい”・“SNSでぜひ共有したい”といった被リンク獲得の機会を作り出すことも不可能ではありませんので、サイテーション(リンクなしの参照)も含めユーザーに役立つコンテンツ作りがSEOにとって最も重要な対策となります。

この被リンクについては、こちらの「被リンクとは?SEOで重要視される理由と獲得方法について」もぜひご覧ください。

見出し(h1~6)を適切に使う

対策キーワードに対して適切な“答え”となるコンテンツをわかりやすく表現・解説するためには、ページ内の要素をブロックごとに分け、それぞれに見出しを付けるわけですが、ここには見出しを意味するhタグを適宜使用することが大切です。

そして、この“見出し”も検索順位には重要な要素のひとつで、h1が最も重要(1ページに1回)となり、他は適宜入れ子のように使って(h6まで)ページを構築していきます。

もちろん全て使用する必要はありませんが、h1〜h3、場合によってはh4までをうまく利用して検索ユーザーが見やすいように工夫すると目次にも反映されるため、読みたい箇所へスムーズに誘導できることと思われます。

また、この見出しはユーザーだけでなく検索エンジンに対してどういった内容のコンテンツが書かれているのか?といった重要な役割も担っているため、上位表示させたいキーワードを自然に入れることも大切です。ただし、無理に詰め込むと逆に過度なSEO・不自然に見えるので、うまく調整してみると良いでしょう。

他にも見出しということで端的にまとめることも重要で、あまりにも長いと見た目も悪く、ユーザーも読みにくく感じられ、そもそも見出しとは言えません。

そのため、各見出しはその段落に何が書かれているのかをまとめるべきで、特に重要な単語を使用することがポイントとなります。(不自然だと思うようであれば無理に使用する必要はありません。)

これは、検索エンジンと閲覧ユーザーに対してどういった内容なのかをわかりやすく伝えるためのものですので、ここにキーワードを入れたからといって上位表示できるものではなく、正しく評価してもらうためのものという意味です。

見出しは単純に順位を上げたいキーワードを詰め込むのではなく、そのキーワードでユーザーが何を知りたいのか?といった関連キーワードやサジェストを参考に適切なキーワードを入れることが重要となります。
詳しくはこちらの「SEOを重視した「h1」の記述・設定方法について」もぜひご覧ください。

ページの読み込み速度を上げる

次に、ユーザーが訪問した際にページを表示するまでの時間を意味する“ページ速度”についてです。

これは、Googleも公式に“スピードアップデート”といったページ読み込み速度をランキングに使用すると発表している通り、ユーザー体験を意味する“UX(ユーザーエクスペリエンス)”も非常に重要となります。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

希にページ全体が表示されるまで数秒かかるページを見かけますが、検索ユーザーがランディングして数秒間ページが表示されないとブラウザバックしてしまうと言われており、それほど重要視するべき要素でファイルの最適化や使用していないjsなどへのリンク削除などページの軽量化を改善してみましょう。とくに画像の軽量化は効果的で、画像形式をWebPにしてSEOに取り組むのもひとつの手です。

もちろんファーストビューで続きを読みたくなるようなコピーやイメージを配置することも大切ですが、テキストベースでデザインを構成することが理想で、画像にしてしまうとファイルが重くなったり、検索エンジンに正しく内容を伝えられないなどいくつかのデメリットが考えられます。

ちなみに部分的に画像を“display:none”で隠しても実際には読み込んでいるので軽量化にはなりません。

また、こちらも当然読み込みスピードが上がれば順位が上がるというわけではないので、ユーザーに役立つ・利便性の高いコンテンツ作りの一環として対策するべきです。(場合によってはコンテンツの一部を表示して“続きを読む”やページネーションの導入も検討しましょう。)

つまり、ユーザーの検索自体をご自身のページで完結できるようなコンテンツが理想で、そのきっかけとなる訪問の時点で別のページに遷移してしまうようでは、検索エンジンに質が低い・ユーザーにとって利便性が低いページと認識されてしまいます。

そのため、特に重要なページは一度、下記のツールを利用して読み込み速度をチェックしてみると良いでしょう。

PageSpeed Insights
参考:PageSpeed Insights

ドメインの正規化を行う

サイトやブログを新しく開設するにはサーバー以外に新規ドメインの取得も必要で、初期設定の段階で“wwwあり・なし”や“index.htmlあり・なし”など、どのパターンでもアクセスできる場合は検索エンジンに重複と思われないように、そしてせっかくの被リンクが分散されてしまうことを防ぐためにも“301リダイレクト”を活用して“ドメイン”を正規化しておくことが必須です。
※サーバーをレンタルした際に取得できる初期ドメイン(「アカウント名」.「サーバーのドメイン名」.com)をそのまま使うこともできます。

例えば以下のURL、実はどれも同一のページです。
これらそれぞれにアクセスして別々の被リンクが設定されてしまうと評価までもが分散されてしまうというわけで、サイト・ブログの評価が最大限発揮できない状態となってしまいます。

こういった場合、httpをhttpsへ301リダイレクトする設定が必要です。

  • http://keywordfinder.jp
  • https://keywordfinder.jp
  • https://www.keywordfinder.jp
  • https://www.keywordfinder.jp/index.php

これ以外にも“/(スラッシュ)”のあり・なしや、パラメーターに関しても同じ事が言えるでしょう。
問題なのは同一のページが複数のURLでアクセスできてしまう点です。

こういった状態だと検索エンジンからは別々のページと見なされる可能性があり、評価が分散されてしまったり、重複コンテンツ扱いとされてしまうというわけです。

そのため、サイトを立ち上げた初期の段階に.htaccessに301リダイレクトを記述してドメインを統一しておくことが重要です。

この“301リダイレクト”について詳しくは、こちらの「301リダイレクトとは?評価を引き継ぐ設定方法について」もご覧ください。

robots.txtの設置

robots.txtとは、サイトの最上位ディレクトリに置くファイルで、クローラーがこのファイルを参考にサイト内を巡回していき、例えば申し込みフォームなど検索結果に表示される必要のないページなどのURLを記述しておけばクローラーの最適化を行うことができ、重要なページを優先に巡回してもらうためのものです。

そしてクローラーは、すでに登録済みのデータベースやリンクを辿って巡回していくわけですが、特定のページへの巡回を回避することも可能というわけです。(強制力は持ちません。)

そのため、“robots.txt”はクローラーの巡回をブロック・許可を記述しておくもので、内容は以下の通り特定のクローラーを指定し、クロールの可否を記述、さらにサイトマップへのURLも記述しておきます。(この3つの要素から成り立っています。)
※基本は全てのクローラーを意味する「*(半角アスタリスク)」で問題ありません。

  • user-agent:クローラー(ボット)の指定
  • allow:クロールを許可するURLパス
  • disallow:クロールを許可しないURLパス
  • sitemap:サイトマップの完全なURL

なぜallowとdisallowがあるのかというと、特定のディレクトリをブロックし、その中の限定したファイルにのみクロールを許可するといった使い方をするためです。

そもそもクローラーは全てのページを必ずしも巡回するわけではなく、必要のないクロールを防ぐためにもこの“robots.txt”にブロックするURLを記述してサーバーにアップしておくことが重要となります。(長いURLがSEOに不利と言われているのはこのためです。できるだけ短縮したURLを使用しましょう。)

ただ、この“robots.txt”に関しては強制力を持っているわけではないので、どこからかリンクされていればクロールされてしまうため、インデックスしてほしくないページに関しては“noindex”や“nofollow”などで対応しましょう。つまりインデックス数(公開中のページ数)が重要ではなく、質の高いコンテンツを数多く公開している状態が理想というわけです。

この“robots.txt”について詳しくは、こちらの「robots.txtとは?記述方法と効果について」もご覧ください。

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sitemap.xml(サイトマップ)の設置

次に検索ユーザー用のサイトマップではなく検索エンジンに向けてのファイル“sitemap.xml”です。

こちらはサイトやブログで公開しているページのURLなどを記述しておき、上記の“robots.txt”と同様にクローラーのヒントとなるファイルであり、こちらもまたクロールしてほしいURLのみ記述します。(検索結果に表示する必要がないページは記述しません。)

もちろんページ数が多くなってくると管理や更新も大変になってきますから、WordPressをお使いの場合は“Google XML Sitemaps”といった“sitemap.xml”を自動で更新してくれるプラグインを活用すると非常に便利かと思われます。(記述しないページなどの指定も可能です。)

そしてここに記述する内容とは…以下の通りで、クローラーに巡回する際のヒントを伝えるわけです。

  • URL
  • 更新日時
  • 更新頻度
  • 優先度

ちなみにこの“sitemap.xml”は最初にサーバーへアップした段階でサーチコンソールに通知する必要があり、管理画面に“サイトマップ”といった項目があるので、そちらにアップしたサイトマップのファイルを入力して“送信”ボタンを押します。(後はファイルが更新されると自動的にクローラーが読み取っていきますので、そのままで問題ありません。)

ただし、こちらもあくまでクローラーの最適化を助長させるためのものですので、インデックスしたくないページなどあれば“noindex”などで対応しましょう。

重複コンテンツを避ける

Googleはユーザーに役立つコンテンツを提供し、利便性を向上し続けています。
そのため、この検索を通じて表示されるページは質の高い内容であることが重要であり、検索クエリに対する適切なコンテンツが上位表示される傾向にあります。

この辺りに関しては当然ではありますが、検索意図をしっかりと満たす内容にすることが大切で、サイト・ブログ内に同じ検索意図を持つキーワードで記事を公開していた場合、それは重複コンテンツと見なされるわけです。

そういった場合、記事の統合や削除といった対応が必要となりますので、コンテンツを作成する際はなぜユーザーがそのキーワードで検索するのか?何を知って何を解決したいのかをしっかり調査する必要があり、この作業を行わなければ上記の通り重複コンテンツが発生してしまい、どちらを評価するべきか検索エンジンも迷うことで、結果どちらの記事も上位表示できない状態となってしまいます。

そして、上記のようにサイト内で重複コンテンツ(カニバリ(カニバリゼーション)とも呼ばれています。)や質の低いコンテンツが存在する場合、それはサイト全体の順位上昇の足かせとなってしまう可能性があるので、ページ毎にキーワード選定を再考してコンテンツを作り込んでリライト、または新規記事で対応しましょう。

他にも質が低い・内容の薄っぺらいページでもサイト上に必要であれば、検索エンジンにインデックスさせない“noindex”を下記のように該当ページのhead内に記述して対応します。

<meta name="robots" content="noindex" />

ただし、中にはECサイトなどで色違いの商品ページが複数存在し、重複していてもそれぞれがサイトにとって必要な場合もあります。この場合、“canonical”といったタグを重複しているページの各head内に以下の通り記述して最優先してほしいページを検索エンジンに伝えることが必要となります。

<link rel="canonical" href="https://keywordfinder.jp />

一方で“前のページ・次のページ”を意味するページャーを利用した複数ページに渡るページやカテゴリなどのコンテンツの存在を検索エンジンに正しく伝えるには、「rel=”prev” rel=”next”」というタグを利用します。
※現在はサポートが終了となっています。

ちなみに、このcanonicalタグを使用する条件は他にもいくつかあって、例えばドメインの正規化や、パラメーター付きURLの正規化を.htaccessで処理できない(301リダイレクトが使えない)場合が考えられます。
詳しくはこちらの「canonicalタグとは?正しい設定・記述方法について」もぜひご覧ください。

SEO対策の必須ツール

SEOは狙ったキーワードでの順位だけでなく様々な検索クエリで流入し、正しい方法でコンテンツを作り込むことでアクセス数も増えていきます。

それと同時にGoogleが提供しているアクセス解析“アナリティクス(GA4)”や検索順位などの分析ツール“サーチコンソール(またはBing Webマスターツール)”を活用して効果を検証し、改善を繰り返すことも大切です。

つまりターゲットキーワードでちゃんと順位が付いているのか?現在何位なのか?どれくらいの流入があるのか?といった現状を把握することが重要で、順位が下がった場合や思うように順位が上がらなければ原因を調査してリライトする必要があります。

そのため、記事は投稿して終わりというわけではなく、こういったツールを利用することによって削除するべき箇所や充足するべき箇所が見えてきますので、適宜修正を行ってブラッシュアップしていくことが後の集客にも繋がるため、日々検索順位を取得して内容も最新の状態に保ち、検索意図を満たす・ユーザーに役立つコンテンツを念頭に上位表示を目指しましょう。

他にもSEOに活用できる機能拡張なども色々と公開されていますので参考にしてみてください。

アナリティクス(GA4)

まずはアクセス解析を行うためのアナリティクス(GA4)です。

こちらはサイトにアクセスしてきたユーザーがどのページを閲覧しているのか?どれくらいのページ数を見たのか?といったアクセス解析を行ってサイト改善に役立てるもので、Web上のページだけでなくアプリへの遷移も計測できるため、ユーザーの行動をより深く把握できます。
セッション数・ページビュー(PV)・ユーザー(UU)の違いにご注意ください。

また、ページ単位で計測していた以前までのアナリティクスとは違い、イベント(ランディングページやクリックなどユーザーの行動)を軸に計測しているので、多少慣れるまで時間がかかるかもしれません。

サーチコンソール

続いて流入キーワードを簡単にチェックできる“サーチコンソール”です。

サーチコンソールでは、実際に流入しているキーワードとその表示回数やクリック数がページ毎にチェックでき、狙ったキーワードで順位が付いているのか?といった状況を把握できます。(アナリティクスで“not provided”と表示されてしまったキーワードもわかります。)

そしてもちろんページ毎に確認できるため、余計なキーワードで流入しているケースも確認できますし、意外と検索数の多いキーワードが見つかるかもしれません。

検索順位チェックツール

他にもキーワード選定を行って記事を公開した後は、日々検索順位をチェックする必要があります。

正しく評価されるまでに数週間かかる場合もありますので、しばらく様子を見て順位が思うように上昇しない場合は内容の見直しも必要でしょうし、何より公開して放置するよりも常に最新の状態を保つことも重要です。

SEO対策では最低限こういったツールを活用して自然検索からの流入を伸ばしていくというわけです。

SEO対策に関してよくあるご質問

Q1:SEOとはなんですか?

A1:直訳すると“検索エンジンに最適化する”となり、内部・外部の対策をはじめ、検索意図を網羅した質の高いコンテンツ作り、E-E-A-Tの強化など多岐に渡ります。

また、検索結果に希望のキーワードで上位表示させるためには必須の要素で、しっかりと理解しなければ数多く記事を書いてもアクセスが増えない状態へと陥ってしまいます。
詳しくは“SEOとは?”をご覧ください。

Q2:SEOのメリットはありますか?

A2:正しいキーワード選定を行い、その検索意図を満たす質の高いコンテンツであれば上位表示でき、それによって24時間無料で集客できるといった大きなメリットが考えられます。

その他にも…

  • 資産になる
  • ブランディングも可能
  • cvにも期待できる
  • ドメインが強化されることで全体的に順位が上がる
  • 潜在層の目に止まることで認知度もアップする

といったことが挙げられます。
詳しくはSEOのメリットをご覧ください。

まとめ

今回は、検索順位を改善してサイトへの集客を伸ばすための取り組みである“SEO対策”について意味やチェックするべき重要なポイントなどをご説明しました。

上記のように、SEO対策には様々な要素があり、すぐに検索結果に反映されるわけではありません。

そのため、SEO対策はじっくりと時間をかけて行う必要があり、上がることもあれば下がることも当然考えられます。

そういった時に、なぜ検索順位が動いたのかをサーチコンソールなどのツールから考え、知識として積み上げることで今後の対応にもきっと役立つことでしょう。

はじめは複合キーワードから上位を狙い、少しずつ内部・コンテンツを強化しつつ、ぜひビッグキーワードに挑戦してください。

検索順位を上げるには地道な作業をコツコツと継続することが大切です。
そういった基本的なSEOの手順・方法については今回の記事を何度も読んで参考にしてみてください。

特に最近はキーワード選定が重要度を増している傾向ですので、検索エンジンの仕組みやSEOの基本を理解した上でユーザーニーズを満たすコンテンツを心がけましょう。

また、こういったキーワードを見つけるツールの中には“キーワードファインダー”といった下記のような機能を兼ね備えたSEO対策において強力なキーワードツールもあるので、比較的規模が大きなサイトなど、ビジネスとして大きくアクセスを伸ばしたい場合に利用してみても良いかもしれません。

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