重複コンテンツを避ける理由と正しい対応方法について

重複コンテンツ

重複コンテンツとは…文字通りコンテンツが重複している状態を意味し、同一ドメイン内での重複とドメイン外での重複といった2パターンが存在します。

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どちらにしても重複コンテンツはSEOにとって回避するべき要素で、同一ドメイン内で重複したコンテンツがある場合だと記事の統合や優先させる記事へ“canonicalタグ”の付与、または必要なければ“noindex”や削除といった対策が必要となります。

一方で外部と重複している場合は重複した・された2パターンが考えられ、重複したケースだと要はコピペしたコンテンツなのでペナルティの可能性も十分あり、コピペされたケースだと自身がオリジナルであることを先方に通知し、正しく引用表記してもらうことが重要です。

ということは内部での重複コンテンツよりも外部との重複が問題で、コピペしているならペナルティの危険を考慮して即訂正するべきでしょうし、コピペされているなら然るべき対応が必要となります。

とは言え、内部でコンテンツが重複している場合も対応が必要で、似通ったコンテンツはひとつに絞るべきです。なぜなら同等のコンテンツでそれぞれ検索エンジンに評価されているとしたら分散されているでしょうし、被リンクも分散します。

これを回避するためには重複しているコンテンツを統合する必要があり、それによってクロールの最適化にも役立ちますし、ひとつのキーワードに絞った方がコンテンツ自体も深掘りした役立つ内容となり、ユーザーがどの記事を読んだら良いのか迷うこともありません。

では、今回はサイトの検索順位にも大きく影響する“重複コンテンツ”について、意味や重複してしまう理由、そして回避する対策方法について詳しくご説明していきたいと思います。

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重複コンテンツとは

“重複コンテンツ”とは下記の通り同一ドメイン内・ドメイン内外でコンテンツが一部重複してしまっている状態を意味し、その基準は不明ですが、コピーして作られたコンテンツは特に悪質と見なされ、ペナルティの対象となってしまう可能性があります。

ただし、同一ドメイン内での重複は単純に評価が低くなってしまうだけであって決してペナルティの対象とはなりません。とは言え、どちらにしても良い影響は与えないため、重複コンテンツは避けるべきで、検索エンジンに正しく評価してもらうためにも1ページ1キーワードを意識して深掘りしたコンテンツ作りを念頭に置くようにしましょう。

重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、同じ言語の他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。

このように重複コンテンツの定義としては意味合いが複数あるため、それぞれをしっかりと理解してサイトやブログを管理した方がアクセスアップにも繋がりますし、ドメインの強化にも良い影響を与えますので、ドメイン内外の重複、ドメイン外での重複した・されたケースを想定して重複を回避するべきです。

そのため、記事を書く際にはまずキーワード選定や、それに伴う答えとして相応しい内容、そして検索意図などをしっかりと調査・把握しておく必要があり、適当なキーワードで狙って急に書きはじめても思うようにトラフィックは上がっていきません。

これが1ページ1キーワードで書く理由のひとつで、サイト内に重複せず、それぞれのキーワードに際立った数多くのコンテンツを公開している状態が理想と言えます。(個々のページが全て上位表示されている状態。)

重複コンテンツがもたらす影響とは

重複コンテンツにはいくつかのパターンがあるとお伝えしたように、それぞれの場合によって影響は異なります。

ただ、全体を通して言えるのは評価が分散してしまうという点で、ターゲットキーワードで上位表示させるにはサイト内外どちらにしてもオリジナルのコンテンツが必須というわけです。

そして評価が分散してしまえば当然検索順位にも影響するでしょうし、なかなか順位が上がらない・思うように順位が付かないといった状況に陥ってしまい、記事を書けば書くほどアクセスが減っていくという悪循環となります。

これを改善・回避するにはやはりキーワード選定をしっかりと行い、ユーザーがそのワードでなぜ検索したのか?何を知りたくて何を解決したいのか?を事前に調査する必要があり、そういった作業に多くを割くことが記事作成にとって重要なポイントとなり、自身の言葉で説明できるくらいニーズを把握しておくことが大切です。

ペナルティの恐れ

コンテンツ内容が重複するとペナルティの恐れがあると考えている方も多いかと思いますが、実際には同一ドメイン内での重複はペナルティ対象とはなりません。それよりも外部のコンテンツ重複の場合にペナルティとなる可能性があります。

というのも、要は外部のコンテンツと重複しているということはコピペしたコンテンツという意味でもありますので、どれくらいの割合が該当となるのか定かではありませんが、著作権の問題も含めて外部からコンテンツをコピーしてくることだけは避けましょう。(この場合は重複コンテンツというよりも悪質なコピペコンテンツとなります。)

また、検索エンジンではどちらがオリジナルなのか?恐らくデータベースにインデックスされたタイムスタンプなどを元に判断しているため、ごく希なケースを除いてコピーコンテンツがオリジナルコンテンツと認識されることはほぼありません。

ただし、万が一自身のコンテンツが他社にコピーされていたら当然削除するよう連絡するべきでしょうし、場合によってはDMCA申請も考慮してください。こちらがオリジナルだとしても逆にDMCA申請される可能性も0ではありませんので注意が必要です。

この辺りに関してはWordPressをお使いであればプラグインである程度コピー禁止といった制限もできますが、引用されて被リンクを獲得する機会も失うことになるため、“Check Copy Contents”といったコピーされた時点でメール通知してくれるプラグインを活用すると良いでしょう。

もし通知が来た場合、一部なのかそれとも全体なのかをチェックし、その後該当するページの一部を検索してコピペされた状態で別記事が公開されていないか調べてみてください。

評価が分散される

そもそも重複コンテンツはそれぞれが別々に評価されているため、存在価値そのものが分散されている状態です。これは相対評価のSEOでも競合との差別化ができないので上位表示させることも難しくなってしまいますので似通った内容は統一するべきです。

こちらもやはりキーワード選定をしっかりと行っていないとコンテンツが重複する可能性も高くなってしまいますので、ターゲットキーワードとそれに相応しい答えとなる情報コンテンツをわかりやすくまとめることが重要となってきます。

そして、評価が分散されるということは検索エンジンにとってどの記事を優先させるべきか理解しづらくなってしまいますし、ユーザーもどの記事に求めているコンテンツが記載されているのか迷ってしまいます。さらにそれぞれに被リンクが付いているとなおさらもったいない状態と言えるでしょう。

そのため、上位表示させるためには現在評価されている記事コンテンツをしっかりと読むことが一番で、重複コンテンツ(コピーコンテンツ)にならないよう、ご自身の見解も含めたオリジナルコンテンツや言い回し、他よりもわかりやすい内容が大切で、ポイントを抑えつつも他にはないページ作りに尽きます。

そうすることで自然と重複コンテンツとなることもありませんし、わかりやすい記事・役に立った内容だと思われたとしたら引用されて被リンク獲得の機会も増えるといった好循環が生まれ、評価が分散されることもありません。

つまり重複コンテンツは検索エンジンからの評価を特に着目するべきで、コピーコンテンツの場合だとさらにペナルティの恐れも出てきますので必ずキーワードに対してユーザーが何を知りたいのか?検索意図などをしっかりと理解した上でご自身の言葉でコンテンツ化することが大切です。

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重複コンテンツの調べ方・チェック方法

まず内部での重複コンテンツを調べるには「site:(ドメイン名)+半角スペース+(キーワード)」で検索すると、自身のサイト内で似通った記事が表示されるかと思われます。

ここで内容をひとつずつ実際の検索順位や流入キーワードなどと合わせて確認すると類似性が把握でき、もし内容が若干重複していて、それぞれが意図したキーワードで上位表示できていなければ改善を行いましょう。

例えばターゲットキーワードは異なっていても、コンテンツ内容が重複してしまうケースも十分考えられるため、ニーズが同じキーワードだとしたらそれらは統合するべきです。

こういった場合は記事を書きはじめる以前の問題で、実際に検索してみると結果ページから評価されているコンテンツが確認できるため、重複しそうなキーワードはひとつの記事にまとめることで重複コンテンツを予め回避できます。

ただ、外部との重複をチェックするにはツールを使った方が確実ですので、気になる方はいくつか公開されているコピペチェックツールを活用してみてください。

この「コピペチェック」について詳しくは、こちらの「コピペチェックの重要性と便利な各ツールをご紹介」もぜひご覧ください。

サーチコンソールを参考にする

サーチコンソールの左メニューにある“手動による対策”を見てみると通常は“問題は検出されませんでした”と表示されますが、重複コンテンツによるペナルティと判断されていれば通知が来ているはずですので対応しましょう。

他にも“カバレッジ”には“除外”という項目があり、詳しく見てみると“重複しています。送信されたURLが正規URLとして選択されていません”と表示されていますが、ここでは“canonical”を付与したページなどによって“重複”といった表現をして一覧が記載されているはずです。(他にもhttpsを正規化していないなどいくつかの条件があります。)

これはペナルティというわけではなく、サイト内に“canonical”が付いたページなどを知らせてくれているだけですので特に心配ありません。この場合はサイト内に重複しているコンテンツがある、もしくは優先させたいページがあるものの公開しておきたい・削除したくないページが該当するかと思われます。
※正規化していないケースは問題なので改善する必要があります。

また、この場合は正規urlを正しく伝えるためにサイトマップから削除する必要もありません。ただしサイト内に必要のないページだとしたらそれは削除するべきで、クローラーの最適化も考慮してサイトマップからも削除しておきましょう。

この辺りに関してはサーチコンソールのヘルプページにも記載されているので参考にしてみてください。
ただ…若干わかりにくいかもしれませんが、要は正規化されていないことを理由にページが重複しているので、これらのページは検索結果から除外していますという意味で、意図的に“canonical”を付与しているのであれば問題ありません。該当するページを検査してみると正しく正規化されているurlが記載されているはずです。

このページには重複するページがあり、そのどのページも正規ページとして指定されていません。Google ではこのページが正規ページではないと判断しています。明示的にこのページの正規ページを指定する必要があります。この URL を検査すると、Google が選択した正規 URL が表示されます。

重複コンテンツの対策方法

似通ったコンテンツは検索エンジンからの評価が分散されてしまうため、事前にしっかりと理解して重複コンテンツを回避・対策しておくことが大切です。しかし、いつの間にか重複してしまった場合でも対策することで改善できます。

まずサイト内で重複してしまっている場合は、どのページが該当しているのかを調査し、優先させるべきページを絞って他を“canonical”や301リダイレクト、削除して統合することによってトラフィックも順調に伸びていくはずです。

そのためには記事のキーワード選定をしっかりと行い、そのキーワードで検索するユーザーが一体何を知りたがっているのか?何を解決したいのかリサーチするべきで、それぞれ設定したキーワードに際立ったコンテンツを数多く公開した状態が理想形と言えるでしょう。検索順位のチェックが重要なのはこういった意味も含まれます。

そして選んだキーワードと検索意図がうまく合致していなければまず上位表示できませんし、この辺りをしっかりと調査しないまま無闇に記事を量産することによって重複コンテンツが生じてしまうわけです。(トラフィックは記事数だけが全てではないということです。)

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301リダイレクトを使用する

コンテンツが重複していて評価が分散されていれば、基本的には一番評価されているページを優先して残りのページは削除もしくは異なるキーワード選定によって記事を大幅リライトします。

そもそも質が低ければ削除で構いませんが、少しでも評価されているとすれば(被リンクが付いていたり順位が付いている場合)削除せずにそれらをまとめるべきなので“301リダイレクト”で対応しましょう。

こうすることで評価を分散した状態ではなく、それらを統合した状態でページを管理できますのでこれまでの評価も無駄になりません。この辺りの判断基準は検索順位や被リンク数などが重要なのでしっかりとチェックしてから統合するようにしてください。

もちろん文字数だけが重要ではありませんので、キーワードと検索意図が合致していて順位もある程度付いている記事に注目して内容をまとめることが大切です。ただし何らかの理由でサイト内に置いておきたい場合は“noindex”を活用して管理します。

この「301リダイレクト」について詳しくは、こちらの「301リダイレクトとは?評価を引き継ぐ設定方法について」もぜひご覧ください。

urlの統合を行う

上記の通りurlの統合を行うには複数の重複コンテンツを見つけ、そしてその中から優先させたい記事にまとめ、残りの記事に関してはクロールの最適化も考慮して削除する・残して301リダイレクトする、もしくはcanonicalタグを設置などで対応します。

また、場合によっては従来のurlだとなかなか順位が上がらないケースもありますので、その際は改めて新たなurlで新規投稿し、その記事に向けて301リダイレクトを設定した方が良い場合もあります。この辺りに関してはどういった方針でサイトを管理するのか?しっかりと考慮して決めると良いでしょう。

もちろん統合を行った際はその前後で検索順位の変動が見られるかと思いますので、日々の検索順位をチェックして推移を確認してください。

そしてこれら一連の作業は個人的な感覚で進めるのではなく、しっかりとアナリティクスやサーチコンソール、実際評価されている検索結果ページに掲載されている内容などを考慮する必要がありますので徹底してリサーチを行って正攻法で改善を行うと間違いなく順位は上がるはずです。(結果順位が下がってしまったとしてもまた検索意図や上位記事の傾向と照らし合わせてリライトを繰り返すことが大切です。)

ちなみに順位が落ち着くまでには数週間以上かかるケースも珍しくありませんので、しばらくは推移を計測して様子を見るべきです。(少し下がったからといってすぐにリライトをするのは得策ではありません。検索エンジンに正しく評価してもらうまである程度待ちましょう。)

canonicalを付与する

続いて検索順位も付いていない・流入もない重複コンテンツに関しては削除した方が良いケースもあります。

しかし削除する場合であっても下記を参考にすると…これまで重複していた経緯がわからなくなってしまうこと、さらに評価を統合するためにも“noindex”を付与して対応するのではなく“canonical”タグを使用する方が良さそうです。

Google は、ウェブサイト上の重複コンテンツに対するクローラ アクセスを禁止することは、robots.txt ファイルかその他の手段かにかかわらず、おすすめしていません。

ただ、重複コンテンツはサイト内で回遊するユーザビリティを考慮すると本来なら削除した方が迷いませんので、導線周りなどに気を使ってユーザーが混乱しないような工夫は必要です。

これだと検索エンジンに重複コンテンツだということを正しく伝えることもでき、ユーザーに役立つひとつのコンテンツとしてサイト内に残すことができます。

一方で、この場合サーチコンソールのカバレッジに“ステータス:除外”として認識されますので、意図していない“canonical”や“noindex”が付与されていないか定期的にチェックすることも大切です。

アノテーションを指定する

次に、PC・スマホで別々のURLで管理しているサイトの場合です。
この場合、アクセスするデバイスによってURLが異なるものの、内容が同じなので検索エンジンから見ると重複となってしまいます。

これを回避するために、“canonical”と“alternate”といったタグをそれぞれ指定して、クローラーにPC・モバイル用ページの存在を伝えましょう。

指定方法は、PCページの方にモバイル用ページがあることを伝えるために、下記のように“alternateタグ”を使用してURLを指定します。(<head>内に記述します。)

<link rel="alternate" media="only screen and (max-width: 640px)" href="https://sp.keywordfinder.jp" />

そして、モバイルページにPC用ページの存在を伝えるために“canonicalタグ”を使用してURLを指定します。

<link rel="canonical" href="https://keywordfinder.jp" />

ただ、この設定は対象となるページ全てに必要となるため、ページ数が多いサイトの場合だと非常に管理が煩雑となってしまう可能性があります。

そのため、この場合はレスポンシブデザインを導入してurlを統一し、PC・スマホに対応することが重要です。(WordPressをお使いの場合だとほとんどが対応されているテーマばかりですので、心配する必要はありません。)

まとめ

今回はサイト内の“重複コンテンツ”について意味と対応策、そもそも重複を避ける方法などについて詳しくご説明しました。

このようにコンテンツがいつの間にか重複してしまった場合には状況を把握した上で優先させるページを選定し、301リダイレクトで対応するのか?それともユーザビリティを考慮した上でサイト上に残す場合には“canonical”で対応したり、そもそも狙っていたキーワードが異なっていれば大幅なリライトも必要となってきます。

そのため、まずは重複コンテンツとは何かをしっかりと理解する必要があり、ページの特定方法はもちろん改善方法も知っておくべきです。そしてなんと言ってもコンテンツが最も重要で、上位表示させたいキーワードでユーザーが何を必要としているのかをリサーチした上で検索意図を満たす質の高いコンテンツを目指しましょう。

記事を作成する前にこの辺りをしっかりと行っていれば重複コンテンツにはならないはずです。

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