WordPressには、続きを読むといった基本となる設定があり、トップページはもちろん、カテゴリやタグなど主に記事一覧ページに表示する各タイトルや投稿日・更新日時だけでなく本文の一部を表示させたい時に活用するものです。
ちなみに本文を途中まで表示させる方法のひとつにプラグインで制御する方法もありますが、WordPressにデフォルトで用意されているタグを利用することによって簡単に残りのコンテンツを“続きを読む”と省略して記事一覧ページに各個別ページの本文一部だけを表示させることができます。
逆にこの“続きを読む”を表示させなければ、記事一覧ページには本文全てが表示されてしまうことになり、例えば1ページに10記事ずつ表示する設定にしている場合だと、ブログのトップページには10記事分の全てのコンテンツが長々と表示され、SEOにも悪い影響を及ぼします。(※お使いのテーマの仕様にもよります。)
これだと、なんらかのページにランディングした検索ユーザーが他のページも見たいと思ってトップページや各カテゴリページへ遷移した場合、利便性としても非常に悪くなってしまうでしょう。
※本文を一切見せないでサムネイル画像とタイトルのみ表示させるというのもひとつの手です。
そのため、この“続きを読む”を設置する工程はユーザーのためでもあり、タイトルだけでは伝えきれないコンテンツ内容を軽く見せるためのものでもあります。
ということで今回は、WordPressをお使いの場合で、一覧ページに表示する各個別記事の本文の一部だけを表示し、ユーザーにどんな内容なのか?軽くコンテンツのはじまりを見せることができる“続きを読む”について設置方法などを詳しくご説明したいと思います。
※WordPressの基本的な機能などについては、こちらの「WordPress(ワードプレス)の基本機能や特徴などまとめ」を参考にしてみてください。
目次
“続きを読む”とは?
まず“続きを読む”とは、先ほどもご説明した通りWordPressを利用した際、トップページやカテゴリ、タグページといった各種一覧ページに本文の一部だけを表示させるためのもので、使用するWordPressのテーマによってはブログカードのようにサムネイル+タイトルのみといった見せ方もあり、“続きを読む”といった表示自体ないものも存在します。
また、この機能を使用しなければ全文表示されてしまうテーマも存在するので、一覧ページを確認してご自身の環境や仕様をチェックしてみてください。
※記事一覧に全文表示されているとユーザビリティにも影響しますので、場合によってはカスタマイズが必要となります。
ただ、日時や更新日付、そして本文のはじまりを一部表示させることによって、訪問ユーザーに対してどういったコンテンツなのか?よりわかりやすく伝わることにもなり、場合によってはクリック率を高めるユーザビリティにもつながるため、なるべく早い段階からブログ管理の仕様を固める必要がある項目のひとつと言えるでしょう。
そして、この“続きを読む”の特徴としては、本文のはじまりから表示するというもので、WordPress独自の“more”タグを利用することによって記事一覧ページに本文のはじめから“more”タグが設置されている場所までの一部分のみ表示させることができるというものです。
“続きを読む”の設定方法
この“続きを読む”を設定するには、“投稿の編集”画面で“ヴィジュアル”、“テキスト”どちらからも設置可能です。
キーワード選定におすすめのキーワードツールをご紹介しています。
ヴィジュアルエディタの場合
まず、ヴィジュアルエディタの場合だと任意の箇所にカーソルを合わせ、下記の項目から“「続きを読む」タグを挿入”を選択して記述します。(テーマや環境によって若干異なります。)
また、この“続きを読む”を設置する“more”タグは意外と記述し忘れてしまうケースもありますので、ブログの書き方にある程度慣れたら書きやすい型ができてくるはずなので、“more”タグはもちろん、空欄の見出しも含んだテンプレートとして仮の記事を用意しておいても良いかもしれません。
テキストエディタの場合
また、テキストエディタの場合でも、任意の箇所にカーソルを合わせた後、下記のアイコンをクリックすることによって“more”タグが記述されます。
これによって記事一覧ページには“more”タグ以下が省略され、そこまでのコンテンツが表示されることになります。
ちなみに手動の場合は、下記のタグを任意の場所に記述します。
<!--more-->
※“< !–more– >”といったように閉じタグ中にスペースを入れると効かなくなります。
このように“ヴィジュアル”・“テキスト”各エディタに関係なく“more”タグを設置するボタンが用意されているはずですので、そちらをクリックしても記述することができます。
ただし、この設定は記事一覧ページに適応されるものなので、記事を実際に公開しなければ確認できません。(編集中のプレビュー機能では当然個別ページだけが表示されます。)
もし記事を公開しても正しく表示されていないようであれば(記事一覧ページに本文が全て表示されてしまっているような状態)、“more”タグの記述方法に誤りがあると思われますので、文字列やスペースが入っていないかどうか?再度確認して更新してみてください。
そしてこのタグを削除することで、もちろん“続きを読む”を削除することができます。
記事一覧に本文の途中までを表示させる理由
上記のように、記事一覧に本文のはじまりから一部を表示されるのがこの“more”タグなわけですが、続きを読みたくなるような位置で使用するのがポイントで、要は“more”タグのある地点まで記事の要約を記述すると効果的と言えます。
というのも、ユーザーは何らかの目的があってブログに訪問し、他にも欲しい情報などががあればカテゴリなどを元に回遊します。
その中でページタイトルと本文はじまりの文言に乖離があった場合、ユーザーは欲しい情報ではないと判断するかもしれません。
そのため、この“続きを読む”を表示させる“more”タグの手前までにある程度記事のまとめや結果を明示する必要があるというわけです。
これはコンテンツを作る際のポイントのひとつでもあり、最初に結論や答えがないとユーザーはそこに求めている情報がないと思い、直帰して検索結果ページからまた新たなページを探し直してしまいます。
ページ分割の“続きを読む”について
一方、“続きを読む”にはWordPress以外にも単純にコンテンツを複数ページに分割して表示させているケースも割と多く見受けられます。
この構造の目的としてはSEOやpvの底上げなど様々な理由が考えられますが、中でもインタースティシャルといったページ遷移する際にモバイルの画面全体を覆う広告の表示による誘導目的が多いのではないでしょうか?(ページ分割の“続きを読む”の場合、瞬時に離脱するユーザーも少なくないようです。)
ただ、この手法はGoogle公式ブログによると…ユーザーエクスペリエンスが低くなると判断され、インタースティシャルを挟むことによってすぐアクセスできないようなページを低く評価する(2017年1月10日から実施)可能性があるため、使用するには十分注意が必要です。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA]: モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために
しかし、Googleアドセンスの一部にもこういったインタースティシャルが用意されていて、この辺りはユーザビリティなどを十分考慮した上で必要なタイミングに広告が表示される仕組みとなっているようです。
インタースティシャル広告では、ページ遷移、アプリの起動、ゲームのステージの読み込みなど、自然な画面移行ポイントでフルページ型の広告が表示されます。ユーザーは閉じるボタンをクリックすることでインタースティシャル広告を閉じることができます。
キーワード選定に悩んでいませんか?
“続きを読む”の文言を変更する
この“続きを読む”といった文言はそのままでも十分意味が通じると思われますが、人によってはカスタマイズしたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。(“read more”など)
その場合、修正するのは“index.php”の中にある“<?php the_content(‘続きを読む’) ?>”の部分を変更するだけで表示させる文言を変えることができます。(※使用するテーマにもよりますので、必ずバックアップを取って確認してみてください。)
また、テーマによってはfunction.phpを修正するケースもあるようですので、なるべく簡単に変更したいといった場合は“Auto Limit Posts Reloaded”といったプラグインを利用してみても良いでしょう。
このプラグインは、文字数や段落で自動的に“続きを読む”を追加できたり、その表示する文言も管理画面から簡単に変更可能です。(テキストリンクを装飾するcssの入力項目も用意されているので、見た目の変更もstyle.cssを修正する必要がありません。
参考:Auto Limit Posts Reloaded
“続きを読む”のポイントついて
今現在、ブログにランディングするページはトップとは限りません。ほぼ個別ページがほとんどかと思われます。(ファン化しているユーザーの場合だとトップページへダイレクトで流入しているケースもあります。)
そして、訪問した記事に納得して、他にも興味がありそうなカテゴリがあれば、まずはそのカテゴリトップに遷移するはずです。
ここで、記事一覧が表示され、ユーザーはどの記事を見ようか探していくわけですが、“続きを読む”までを表示した本文によってクリックを誘導させることがポイントでもあり、もし本文を表示させないのならページタイトルでコンテンツの魅力をアピールするべきでしょう。
どちらにしてもここではキーワード(使用する単語)が重要で、ユーザーはあくまで流し読みをしながら記事を閲覧していきます。その中で気になるワードが目に付いたら熟読し、読み進めるかどうかを判断します。
こういった記事一覧から個別ページへクリックを促すためにも個別ページのコンテンツ冒頭にはある程度キーワードに対する適切な“答え”を表記して一覧ページにも表示するべきで、ついその先も気になって読んでみたい…と思わせることが大切です。
もちろん誇張した言い回しは逆効果となるため、事実を正確に伝えるべきで、そのブログの運営方針によってはブログカードのように画像+タイトルといった形で効果を上げているケースも多く見受けられます。
この辺りも考慮した上で“続きを読む”をうまく活用すると良いでしょう。
まとめ
今回は、主にブログのトップやカテゴリ、タグページといった記事一覧が表示されている各個別記事のタイトルや投稿・更新日時に加え、本文を途中まで表示させる基本的な機能のひとつ“続きを読む”について設置方法や効果的な活用方法を詳しくご説明しました。
もちろん運営方針によっては先ほどもご説明したWordPressのデフォルトで利用できる機能のひとつ“抜粋”からも表示させることができたり、プラグインを利用したりと様々です。
ご自身の利用しやすい方法でうまく“続きを読む”を利用して一覧ページに記事の冒頭を表示させて個別ページへのクリックを促しましょう。
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