ビッグキーワードとは、多くのユーザーが検索するキーワードを意味します。
要は長期的もしくはトレンドとして検索ボリュームが多いキーワードであり、単ワードであるケースがほとんどです。(2語の場合もあります。)
そしてもちろんビッグキーワードで上位表示できれば、相当のアクセスが見込めますしサイト・ブログの知名度も一気に広がり、ブランディングにも繋がります。
しかしそういったキーワードで上位表示されているページは、大抵ドメインパワーの強い競合が1ページ目を占めているため、SEOの知識が必要になるのはもちろん、しっかりとした対策が必須となるわけです。
そのため、専門性を考慮してミドルキーワードやスモールキーワードといった検索数が月間1,000程度・100程度の関連キーワードで記事を作成することも大切で、上位表示させたいビッグキーワード1ページを補うような戦略が重要となります。(もちろんページ数によっては権威性にも良い影響を及ぼします。)
つまりビッグキーワードで上位を目指すなら、テーマを絞るべきで記事数もそれなりに必要、関連する記事で網羅することを念頭に置きましょう。
ただし、YMYLなど特にE-E-A-Tが必要なジャンルは競合も非常に強いので避けた方が無難かと思われます。
どちらにしてもビッグキーワードで上位表示させるには時間がかかりますので、メインとなるページはもちろん、その周辺の関連キーワードの検索順位も日々チェックして必要であればリライトで改善を行ってください。
また、関連性の高い記事同士は積極的に内部リンクを設置し、検索エンジンに専門性の高さを理解してもらうこともポイントとなります。
では今回は、この“ビッグキーワード”について、意味や上位表示させるための対策方法など詳しくご説明していきたいと思います。
目次
ビッグキーワードとは
“ビッグキーワード”とは主に検索数が多い単ワードを指します。
もちろん検索数が多いので上位表示した際の流入はかなり期待できるんですが、そもそもそういったビッグキーワードには競合が多く存在し、さらにそれぞれのドメインパワーも強いので上位表示させること自体非常に難しいという特徴があります。
ただし、単ワードということはいくつもの検索意図が入り交じることによってコンバージョン率が下がります。
これはアクセスが大きく伸びる代わりにコンバージョンもそれなりに増えるでしょうけど割合で見ると低くなるという意味で、安定したコンバージョンに期待できることに間違いありません。
そのため、コンバージョンを目標とするのなら検索意図を明確にしたスモールキーワード(もしくはロングテールキーワード)で対策するべきです。
どちらにしてもビッグキーワードで1ページ作り、それに関連するキーワードで網羅的に記事を作成していくことによって専門性や権威性も高まるでしょうし、ミドルキーワード・スモールキーワードで書いた記事の順位も上がれば後にビッグキーワードでの記事も上位表示できるかもしれません。
この辺りに関しては時間も当然かかりますから、これからサイト構築を練るならぜひテーマは絞った方が有利です。
つまりビッグキーワードは狙うべきキーワードではないということではなく、そこを中心に関連キーワードを繋いでいくといったサイト構成のためにも必要となります。
ミドルキーワード・スモールキーワードとの違い
検索数が多いビッグキーワードに対して月間検索数が1,000程度のミドルキーワードや100程度のスモールキーワードといったキーワードもあります。
こちらは主に複数(2〜3語、もしくはそれ以上)の単語から成り立つキーワードを意味し、それぞれのボリュームは少なくともそれらが集まることによってサイト全体の約80%ものアクセスを獲得していると言われており、総称してロングテールキーワードとも呼ばれています。
ただ、この辺りに関しては狙って記事を書いているケースもあれば、自然と複合キーワードで順位が付いて流入しているケースも多いので、定期的にサーチコンソールで流入キーワードをチェックして各記事がターゲットキーワードで上位表示できているのか確認してみると良いでしょう。
もちろん検索意図が異なれば順位も付きませんから、もし思い通りのキーワードで流入していなければコンテンツの改善やターゲットキーワードの再考も検討してみてください。
一方で、ミドルキーワード・スモールキーワードの場合、ビッグキーワードと比べて検索意図が絞られているという特徴もあり、アクセスよりもコンバージョンを目的とするなら敢えてこちらのキーワードで記事を作成してみても良いでしょう。
例えば商品名で検索するよりも商品名+購入+最安といったキーワードの方が購買意欲は高いです。
そして、検索数が少ないということは競合も少ないことを意味しますので、比較的上位表示しやすいというメリットもあります。(コンバージョンしやすいキーワードということは収益にも繋がりやすいことを意味するので、場合によってはアフィリエイターなどの競合が多いケースも珍しくありません。)
ビッグキーワードのメリット
ビッグキーワードで上位表示できれば、もちろんサイトのアクセスも増えます。
それによってドメインの強化にも繋がりますし、コンバージョンにも良い影響を及ぼすことでしょう。
ただし、先ほども触れたようにコンバージョンに関してはアクセスの母数が増えることで効率的というわけではありません。
一定のコンバージョンは獲得できるものの、コンバージョン率(CVR)として見てみると様々な検索意図が混ざってしまうため、どうしても下がってしまいます。
そして、このビッグキーワードの恩恵を受けるには上位表示させることが条件となってくるんですが、もしそうなればそのテーマ・ジャンルに詳しいサイト・専門的知識を持っていると認識され、被リンクが増えたり引用されたりと好循環が生まれるため、ぜひ挑戦してみてください。
さらに関連するキーワードで記事を作成することも重要なポイントとなってくるので、その大元となるビッグキーワードでの記事も自然と必要となってくるはずです。
キーワード選定におすすめのキーワードツールをご紹介しています。
アクセス数の増加
まずひとつにアクセス数の増加に期待できます。
この辺りに関しては元々検索数が多いビッグワードですから、当然上位表示できればそれなりのアクセスに期待でき、コンバージョンに関してはサイト内でうまく誘導させることも可能ですので、まずはアクセスが多いことで無駄になることはありません。
そして、アクセス数が増えることによってユーザーのページ滞在時間が計測されるようになり、直帰されることなくしっかりと読んで見てくれるページなら検索エンジンからの評価も上がり、ドメインの成長にも繋がるわけです。
サイトやブログにアクセスを流すことでドメインが育つのはこういった理由があるからであって、ビッグキーワードで上位表示させる方に期待しがちですが、ミドルキーワードやスモールキーワードといったキーワードで確実に上位表示させることも重要となります。
ここでのポイントは内部リンクです。
関係性の高いページ同士は内部で繋ぐべきで、クローラーはそのリンクを巡回してインデックスしていくため、専門性の高さにも期待できるでしょう。
知名度が一気に広がる
次にビッグキーワードで検索結果ページに表示される回数が増えると知名度も上がります。
知名度が上がるということは権威性にも良い影響を及ぼし、あのテーマ・ジャンルならあのサイトとしてユーザーに認識してもらえればサイト名で指名検索される可能性もありますし、ドメイン強化の底上げによって全ページの検索順位が上昇する可能性も十分考えられます。
つまり、ゆくゆくはブランディングにも繋がるため、ビッグキーワードは様々な点において効果的と言え、もちろん上位表示させること自体容易ではありませんが、ぜひ挑戦するべきキーワードと言えるでしょう。
そのため、上位表示を意識しただけのサイト名ではなく、オリジナリティのある独自のサイト名を付けて対策することが重要です。(「中古車」で上げたいからといって「中古車.com」ではダメということ。)
コンバージョン数が増える
他にもコンバージョンが増えるというメリットもあり、これは購買意欲の強い検索意図も含め様々なユーザーがビッグキーワードで検索することによってコンバージョン率自体は落ちるかもしれませんが、全体の底上げになることに間違いなく、そこに付随する関連キーワードのページへうまく誘導することができればコンバージョン率の改善にも繋がります。
もちろんコンバージョンしやすいミドルキーワードやスモールキーワードで記事を書くことも重要ですが、ビッグキーワードで上位表示できれば安定したコンバージョンを獲得することに間違いないということです。
もしビッグキーワードで集客できていて、サイト内の記事でキーワード・コンテンツのどちらかが重複しそうな場合、“noindex”にしてページ内で誘導するといった手も考えられます。
この場合だとSEOを考慮しなくて良いので、多少セールス感があっても問題なく、むしろそういったLPのようなページを用意しておくべきです。
このようにビッグキーワードではコンバージョンが増えるというよりも、コンバージョン獲得の機会が増えるといった方が理解しやすいかもしれません。
ビッグキーワードのデメリット
ビッグキーワードのデメリットと言えばやはり競合が強く・多いことによって上位表示しにくいという点が挙げられます。
そして先ほどもお伝えした通り単ワードの場合、様々な検索意図が混ざってしまいます。例えば単純にそのものがどういったものなのかを調べているだけのユーザーや他の類似商品と比較しているだけなど様々です。
そのため、どうしてもコンバージョンしにくいという特徴があります。
しかし、中には今すぐ購入したいといったユーザーも含まれている可能性も0ではありませんから、安定したコンバージョンの獲得が期待できる一方、コンバージョン率の低下が懸念されます。
ただ、そもそも上位表示させること自体難しいので、関連キーワードでしっかりとひとつのテーマを網羅し、長い目で検索上位を目指すため、時間コストが非常にかかるといった点もデメリットと言えるでしょう。
コンバージョン率の低下
まずはコンバージョン率の低下です。これは上記の通りコンバージョン数の底上げには期待できるかもしれませんが、率として考えるとかなり低くなりがちです。
というのもコンバージョンしやすいユーザー層は、ビッグキーワード<ミドルキーワード<スモールキーワードといったイメージで検索意図の絞り込みが異なるからであって、ビッグキーワードの場合検索数も非常に多い代わりに様々な検索意図も含まれてしまいます。
ただしどのキーワードもそれぞれ重要で、上位表示させるために互いの記事を内部リンクで繋ぎ、専門性を高めていくことがポイントとなるわけです。
たとえビッグキーワードで上位表示できたとしてもミドルキーワード・スモールキーワードでコンバージョン率の低下を防ぐことができるため、集客するためのページやコンバージョンさせるためのページなど役割を分けて考えてみるとわかりやすいかもしれません。
このようにビッグキーワードの特性としてコンバージョン率の低下が挙げられます。ただ、その辺りに関しては他のページで補うことができるので、多くのアクセスや権威性・ドメインを強くするためにも積極的に狙っていきましょう。
上位表示させるのが難しい
次にビッグキーワードは当然多くのアクセスを獲得できるため、競合も非常に強く、さらにその数も多いことによって上位表示させることが難しい傾向にあります。
かと言って最初から諦める必要もなく、時間はかかりますが、上位を目指すことが大切です。
ビッグキーワードを中心に関連キーワードで記事を作り、専門性や権威性を高めなければ上位表示できないので、上位表示させること自体難しいというよりも時間がかかると言うべきかもしれません。
ただし、YMYLといったジャンルは特に難しいので避けた方が無難なケースも考えられるので、競合などを見て検索以外のブランディングや他のキーワードで集客できないか?キーワード選定を再考してみてください。
さらにビッグキーワードの場合、Googleのアップデートによって大きく順位が変動することもあり、上位表示できたとしても度々記事の見直しを行って最新の情報へブラッシュアップすることも重要です。
検索意図がバラバラ
ここに関してはビッグキーワードの場合検索意図が絞れていないので仕方がない部分ではありますが、検索ボリュームが多いだけあってユーザーの目的も様々です。
そのため、実際にビッグキーワードで上位表示できたとしても思うような成果は出せないかもしれません。
これがデメリットと言えばそうかもしれませんが、検索意図がバラバラでも上位表示できていれば恐らく周辺キーワードで網羅している可能性が高いはずですし、アクセスが増えるだけドメインも育ったり、サイト全体の順位が底上げされると思いますのでデメリットばかりではありません。
この場合はサイト内にLPやコンバージョンさせるためのページを予め用意して、そちらに誘導するような導線を考慮することで多くのアクセスを有効活用できます。
ビッグキーワードで上位表示させるためには?
ビッグキーワードは基本的上位表示できれば多くのアクセスが獲得できるため、競合が多くドメインも強力なものが多い傾向にあります。
そのため、上位表示すること自体難しく、多くの方が記事のリライトや被リンク対策を行っているはずです。
ただ、ビッグキーワードで上位表示する場合、ページ単体で対策するというよりも周辺キーワードで記事を作って内部リンクで繋ぐといった専門性を上げたり網羅性で対策しているケースも多く見受けられるので、実際に上位表示されているページも参考になります。
実際に上位表示されているということはGoogleから高く評価されていることを意味しますから、検索エンジンの傾向も把握できますし、他の記事を上位表示させたい時にも応用できるのでおすすめです。
もちろん記事をコピーするのは意味がありませんから、コンテンツの内容・傾向、内部リンクの構成などを参考にしてご自身のサイトやブログにも活用することが重要となります。
テーマを統一する
まずは各記事同士を自然にリンクするためにもサイトやブログのテーマは統一するべきです。
そして先述した通りビッグキーワードで上位表示させるためには、ひとつの記事だけで勝負するのではなく関連キーワードで記事を作って内部リンクで記事群を作ります。
それによって専門性の高さを検索エンジンやユーザーにも認識してもらうことによって検索順位としても評価されることになり、時間はかかりますが、記事を増やして内部リンクで強化することによって上位表示させることも不可能ではありません。
ただ、もちろんキーワードやジャンル(YMYL)によってはかなり厳しいケースも十分考えられますので、サイト構成を決める段階でしっかりとそのキーワードで上位表示できるかどうか調査して見極める必要があります。
ここでテーマを統一するべきということは内部リンクさせるためであって、関連性の高いリンクが効果的ということです。
キーワード選定に悩んでいませんか?
関連キーワードでも記事を作成する
上記の通り関連キーワード(この場合は主に複合キーワード)で記事を作って内部リンクを送るわけですが、ここで注意したいのがコンテンツの重複です。
関連するコンテンツということは内容も似通ってしまうケースも十分考えられますので、実際にそのキーワードで検索してみてどういったコンテンツが上位に表示されているのか?見比べてみて、同じようなページが表示されていればキーワードは違えどコンテンツは同じと見なしてください。
要はビッグキーワードで上位表示を目指すために10万文字で書く網羅記事を部分的に関連記事として分散させるイメージで、関連記事は関連記事で深掘りした内容が必要となってきます。
そうすることで、より一層専門性の高いサイトと評価されるでしょうし、ミドルキーワード・スモールキーワードでの記事も上位表示しやすくなるはずです。
内部リンクを構築する
ビッグキーワードでのメインとなる記事を中心に関連記事を作った後は、それらを内部リンクで繋ぎます。
これは当然サイト回遊のためでもありますし、ビッグキーワードを詳しく説明するために網羅した記事群を作るためでもあり、検索エンジンに正しく評価してもらう重要な要素です。
そして、こういったメインとなる記事を中心に関連記事で繋ぐ考え方をトピッククラスターと呼びます。
カテゴリーで記事を分けるのも重要ですが、メイントピックをサブトピックで固める集合体のような形だと、長く読み進めなければいけないひとつの記事を部分的に詳しく解説した別記事へ移せるので、本当に欲しい情報が深掘りされた内容をユーザーに提供できるようになります。
要は無闇に内部リンクを設定するのではなく、関連する記事同士を繋げるといった内部リンクの精査がポイントで、特に重要な記事に内部リンクを集めるということだけは意識しておきましょう。
もちろん内部リンクはテキストリンクでリンク先にどういったコンテンツが存在するのか?わかりやすい文言が理想です。
ビッグワードの調べ方
こういったビッグキーワードは主に検索数が多いキーワードとなりますので、キーワードプランナーもしくはUbersuggest(ウーバーサジェスト)を使って月間検索数をチェックしてみてください。
ビッグキーワードは検索数の調査が必須となりますから、どれくらいの数なのかひとつずつ探していくしかありません。
もちろん検索数が多ければ多いほど上位表示させることが難しいので、あまりにも検索数があれば作業コストも無駄になってしまいますから、ある程度期間を設けて着手するかどうかの参考としてチェックすることが重要であり、そもそもキーワードの調査というのはサイト構築だけでなく記事作成する前にも必須の作業となります。
また、重要なキーワードを見つけるツールの中には“キーワードファインダー”といった下記のような機能を兼ね備えたSEOにおいて強力なキーワードツールもあるので、比較的規模が大きなサイトなど、ビジネスとして大きくアクセスを伸ばしたい場合に利用してみても良いかもしれません。
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- 自社・競合を元におすすめキーワードを自動取得
もちろん、上記の通りSEOに重要なキーワードを日々自動で取得していくため、次にどういったキーワードでコンテンツを作成したらいいのか迷うこともなく、キーワード選定に失敗することもありません。(検索数・難易度などから“おすすめキーワード”がわかります。)
まとめ
ということで今回は“ビッグキーワード”について意味やメリット、上位表示させる方法などを詳しくご説明しました。
主にこのビッグキーワードは月間検索数が多いキーワードということで上位表示できれば多くのアクセスが見込める一方で、Googleのアップデートなどで順位が下がってしまうとサイト全体のアクセスも大きく減ってしまうことになります。
しかし、上位表示できれば相当のアクセスにも期待できますので、ぜひ挑戦したいキーワードです。
そのため、ミドルキーワード・スモールキーワードでもメインとなるキーワードの関連記事を数多く作り、記事群で網羅した作り込みがポイントであり、内容の重複に注意しながら専門性の高いサイト・ブログ作りを意識しましょう。
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