サイトの“外部対策”とは、主に被リンクの獲得を意味します。
そして、この対策はご自身でコントロールできない点がデメリットではありますが…だからと言って“質の高いコンテンツ”を作ることだけに集中していませんか?
もちろんユーザーファーストといったGoogleの考えからすると、SEOの本質的には間違いないかと思います。しかし、被リンクは昔から変わらず検索順位に大きく影響する効果の高い要素です。
そのため、外部対策とコンテンツの相乗効果として検索エンジンに高く評価してもらうといった良い循環を作るためにも、いくつかのポイントを押さえたサイト・ブログ管理を行いたいところです。
つまり、被リンク獲得だけを考えるわけではなく、サイトを成長させるために必要な被リンクを考慮しつつ、ユーザーにとって役立つコンテンツ作りに注力しましょうという意味です。
では今回はSEO対策の非常に重要な要素となる“外部対策”について、サイトの評価を高めるためのポイントなど詳しくご説明していきたいと思います。
外部対策とは?
まず外部対策とは、内部・外部に分けて考えられるSEO対策のうちのひとつで、その名の通りサイトの外部に関する対策…つまり“被リンク”の対策を意味します。
もちろん内部対策にもリンクは存在しているように、内部リンクの場合はあくまでご自身のサイト内に向けられたリンクで、外部の場合は全くことなるドメインからのリンクとなります。
そして、被リンク対策と言っても外部からリンクを設置してもらうため、ご自身では管理できない部分となりますが、そもそも被リンクは検索順位に大きく影響するため、少しでも獲得するためのロジックを用意しておきたいものであり、Googleも被リンクが検索ランキングの重要な要因であることを認めています。
参考:Now we know: Here are Google’s top 3 search ranking factors – Search Engine Land
また、外部リンクと言えばブラック要素といった悪いイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、上位表示させるためには必要な施策のひとつであることに間違いなく、ビッグキーワードと呼ばれる非常に強いキーワードになるに連れて上位表示させるためには必要不可欠な要素となります。
そして、質の高いコンテンツや規模の大きなサイトになってくると、やはり自然と記事を紹介されたり、部分的な引用から被リンクが集まる傾向にあります。
もちろんSEO対策には、それ以外にもコンテンツをはじめ様々な重要な要素があるものの、サイトを成長させるために、できる限り質の高い被リンクを集めたい重要な対策となるわけです。
外部対策の効果について
では、この被リンクを集めることによるSEO効果についてですが、こちらは昨今“E-A-T(専門性・権威性・信頼性)”がジャンルや検索クエリによっては特に必要となり、場合によっては検索エンジンによる何らかのフィルタによって、全く検索順位が付かないといった状態にもなりかねません。
そのため、ジャンルに関係なく日頃からサイトに対して信憑性といった質の高いコンテンツ作りを心がけるのはもちろん、“誰が”発信しているのか?そのコンテンツ内容に責任持てるだけの十分な権威性があるかどうか?といったことにも気を配る必要があるわけです。
それを対策するひとつの要素にこの被リンクがあり、例えば以下のコンテンツで、どちらが信憑性高いのか?という点で比べてみるとその差は歴然かと思われます。
- サイト公開したての情報サイト
- Web以外のメディアでもよく見かける老舗情報サイト
これは単純に運用歴の差だけでなく、それに伴う被リンクの数によっても信頼性が異なります。
そして、Googleの検索エンジンは最近こういった“E-A-T”も非常に重要視しているようで、そもそもユーザーからの支持をそれほど得ていない、“E-A-T”が不十分といったサイトに関しては、そのコンテンツ自体の評価にも影響するということです。
他にも、検索エンジンのクローラーはリンクを巡回するためクローラビリティにも効果的と言え、そこに設定されたアンカーテキストもまた重要となります。
キーワード選定におすすめのキーワードツールをご紹介しています。
被リンクは検索エンジンのためでもある
そもそも検索エンジンはコンテンツの内容だけで検索順位をランキングすることは難しく、ユーザーに役立つ・支持される“良いコンテンツ”を評価するには、どうしても機械的なロジックが必要となってきます。
そのため、同カテゴリ内での様々なキーワードで上位表示されているサイトが同じ傾向にあるのは、被リンクを元にその分野ですでに高い評価がされているからであって、質の高いコンテンツとともに被リンク獲得がサイト全体の成長にも繋がるというわけです。
ということは、単純に被リンクが多いから評価されるというよりも、ユーザーファーストを掲げるGoogleがユーザーに役立つコンテンツとして様々なサイトから紹介・引用されているという支持されている有益なコンテンツであるとして高く評価しているとも言えるでしょう。
外部対策の重要指標
次に、この被リンクのさらに重要な要素として「量」と「質」があります。
以前はリンクの質に関係なく量が重要視されていたようで、簡単なサテライトサイトからの自演リンクによって上位表示することも可能でした。
しかし、今では検索エンジンも進化したことで、質の低いリンクを評価することもなく、あまりにもそういったリンクを集めている場合にはインデックス削除といったペナルティとなる可能性もあります。
そのため、ご自身でサイトを用意するにしても、しっかりと作り込んだものを用意する必要があり、自然に付いたリンクに関しても定期的にチェックを行い、もし検索順位に悪い影響を与えそうなリンクがあれば、否認といった対応が必要となる場合もあります。
ただし、このリンクの否認は公式ヘルプにも記載されているように、慎重に行う必要があり、検索順位に良い影響を及ぼす要素を外すため、逆に順位を落としてしまう可能性があるということを覚えておきましょう。
否認ツールは複雑な機能であるため、慎重に使用する必要があります。使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。
被リンクの「量」について
ではまず、被リンクの量についてですが、これは先ほどもご説明した通り以前は単純に被リンクが多ければ高く評価されていました。
しかし、最近は後述する被リンクの“質”にも考慮するべきで、単純にリンクの数だけでは評価されることもなく、全ページ共通のテンプレートに設置された同一ドメインからの大量の被リンクよりも、適切な位置からのリンク、すなわちユーザーに役立つリンクが重要であると言えます。
ちなみにご自身のサイトに設置された被リンクを確認するにはサーチコンソールを利用します。
まずは“リンク”>“外部リンク”の“上位のリンクされているページ”に表示されている“詳細”をクリックします。
するとリンクされているページが一覧表示されるので、さらにチェックしたいページをクリックすると、リンクしている数とともにサイト(ドメイン)名が一覧表示されます。
また、さらにそのドメインをクリックするとリンクが設置されたページ一覧が表示され、これによって以下のような外部に設置されたリンクの状態を調べることができます。
- どういったページにリンクされているのか?
- どういった紹介の仕方でリンク設置されているのか?
- アンカーテキストは何か?
そして、もしサイト全体のアクセスが落ちた場合の原因が順位の下落によるものであれば、この被リンクをチェックしてみて、悪影響を及ぼすと思われるサイトに関しては“aguse.jp”などで一旦安全性を確認してからコンテンツ内容を確認し、場合によってはリンクの否認を行うことも必要となってきます。
参考:リンクの否認ツールのページ
それ以外にも、もしテキストリンクに“こちら”や“このページ”といった内容が不明なアンカーテキストで設置されていた場合、任意のキーワードに記述し直してもらう旨の連絡をしてみても良いでしょう。
※お金が絡むリンクに関してはGoogleの規約違反となるので注意してください。
被リンクの「質」について
続いての“被リンクの質”とは、リンク元となるコンテンツの質とも言い換えることができ、しっかりと運用されているサイト・ブログ、それ以外にも公的機関からのリンクなどを意味します。(“ahrefs.com”などを参考にドメインランクの高いサイトと言っても良いかもしれません。)
そして、なぜ被リンクが有効なのかというと…検索エンジンはユーザーにとって利便性の高いサイト・ページ、また最近では信頼性なども評価します。
そのため、参考にしたページなどの紹介によって設置されるリンクはユーザーにとっても役立つものであるべきであって、内容のないページからの被リンクは決して有用とは言えず、さらに簡単にハックすることも可能です。
そういった簡単に実現できてしまう被リンクを検索エンジンが評価するはずもなく、むしろ検索順位に悪い影響を与えてしまう可能性すらあるわけです。
つまり様々なサイトからリンクされるということは、それだけ役立つ内容であることの証明でもあり、信憑性・信頼性の担保にもなり得る重要な要素となるということで、外部対策とは言ってもやはり行き着くところは“コンテンツの質”や“ユーザーに役立つ情報”といったコンテンツ重視のサイト管理となります。
キーワード選定に悩んでいませんか?
ペナルティについて
上記でもご説明した通り、外部対策の主な要素“被リンク”は質が重要です。
そして、質が低いリンクが多い場合や、Googleから検索順位を上げるためだけのリンクと判断された場合には、インデックス削除といった重いペナルティが課される可能性が高くなってきます。(手動の場合はサーチコンソールに通知が届きます。)
そのため、お手持ちのサイトからリンクを送る場合にはコンテンツの質を重要視するべきで、簡単に作られたサテライトサイトなどを量産して送るリンクは非常に危険とも言えるでしょう。
逆に、そういった質の低いリンクが上位表示の足かせとなっている可能性も0ではありませんので、定期的にどういったリンクが設定されているのか?先ほどご紹介した方法でチェックしてみることもまた重要となります。
ネット上に公開されている情報を単純にまとめてリライトするのではなく、基本を押さえた上で持論を展開し、閲覧ユーザーに対して何らかの共感を得ることがシェア・紹介にも繋がります。
被リンクの獲得について
上記のように、検索順位を上げるためには外部対策である“被リンク”の獲得が重要であることがおわかりいただけたかと思います。
しかし、これをどううまく獲得していくのかというと…先ほどご紹介した「被リンクとは?SEOで重要視される理由と獲得方法について」にも詳しくご説明したように、幅広い情報ではなく、ピンポイントで深掘りしたコンテンツによる競合との差別化や、SNSをしっかりと設置することで拡散させる環境を整えることが必須とも言えます。
つまり、ドメインを成長させることを目的に被リンクを集めるためのページを意識してサイト内に投稿することも大切な考えとなります。
これは、「成果を上げる効果的なサイト改善方法について」でもご説明した通り、ページにそれぞれ役割を持たせた方が効果的とも言えるため、被リンクを集めるページの場合、以下のような点を念頭にキーワード選定を行うことが重要となるかと思われます。
- 時事的なコンテンツ
- 悩みを深掘りしたコンテンツ
- 共感を得るコンテンツ
このように外部の被リンクは、ご自身で調整することができないものの、ちょっとしたキーワード選定やコンテンツの工夫によってうまく獲得するロジックを用意することは可能です。
そして、ここで重要となるのがSNSでの拡散となり、うまく記事が広がっていくことで自然と被リンクも増えていくことでしょう。
そういった共感してもらえる価値ある情報を念頭に、競合を出し抜くコンテンツを心がけることが被リンク獲得の近道にもなるということです。
まとめ
今回はサイトの評価に重要な“外部対策”についてご説明しました。
このように、外部対策の主な要素である被リンクは、ご自身で管理・調整することができない指標ではありますが、サイトを成長させていき、ドメインの底上げを行うならしっかりと戦略立てて対策するべきで、競合と大きく差を付けるためにも重要な要素となります。
そのためには、今回のような外部対策に関する基礎をしっかりと認識した上でコンテンツを作るためのキーワード選定を行い、被リンクが集まりやすいコンテンツを把握しておくことも大切です。
そして、検索順位は当然被リンクだけが全てではありませんので、基本となる“役立つコンテンツ”を心がけて上位表示を目指しましょう。
検索順位を上げるには地道な作業をコツコツと継続することが大切です。
そういった基本的なSEOの手順・方法については下記の各記事もぜひ参考にしてみてください。
特に最近はキワード選定が重要度を増している傾向ですので、検索エンジンの仕組みやSEOの基本を理解した上でユーザーニーズを満たすコンテンツを心がけましょう。
また、こういったキーワードを見つけるツールの中には“キーワードファインダー”といった下記のような機能を兼ね備えたSEO対策において強力なキーワードツールもあるので、比較的規模が大きなサイトなど、ビジネスとして大きくアクセスを伸ばしたい場合に利用してみても良いかもしれません。
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