rel=”prev”とrel=”next”の正しい使い方について

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複数のページ間の関係をGoogleに正しく伝えるためのタグ「rel=”prev” rel=”next”」を正しく理解していますか?

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この「rel=”prev” rel=”next”」というタグは、その名の通り“前のページ・次のページ”を意味し、ページャーを利用した複数ページに渡るページやカテゴリなどのコンテンツの存在を検索エンジンに対して正しく伝えるためのものです。

そのため、このタグは強制力こそないものの、Googleのデータベースにインデックスするためのクローラーに対するヒントのような意味を持つタグのひとつで、当然正しく使用しなければ検索順位にも影響する可能性も0ではありません。

そもそもインデックスされたページは何かしらの評価を検索エンジンから受け、検索結果にランキングとして表示しています。

そして、今回ご紹介するようなタグを正しく記述していない場合、そういったSEO評価が正しく判断できなくなり、その結果意図していないページが表示されたり、もしくは検索結果にどのページも出てこない状態となってしまうわけです。

では、今回は「rel=”prev” rel=”next”」について使い方などを詳しくご説明していきたいと思います。

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rel=”prev” rel=”next”とは

まず、この「rel=”prev” rel=”next”」というタグは、2011年12月2日にGoogleのウェブマスター向け公式ブログにて発表されたもので、ページネーションされたコンテンツに対してページ間の関係を正しく伝えるという意味を持ちます。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちの方へ。rel=”next” と rel=”prev” を使用したページネーションのご紹介

【追記】この「rel=”next” と rel=”prev”」については上記の記事にも記載されているようにサポートが終了となっています。
そのため、以下の情報はこれまで有効だったということを前提にご覧ください。

注: 本機能(rel=”next” と rel=”prev”)につきましては、Google 検索でのサポートを終了しました。

また、他にも個々に付いたリンクを一連のグループとして扱うことができるため、評価が分散することなくSEOとしても効果的と言えるでしょう。

特に最近のSEOは外部リンクはもちろん、内部リンクの構築も非常に重要視されているように、しっかりとしたサイト設計による正しい内部リンクの構築によって、競合がいくら強くても上位表示させることが不可能ではありません。
※もちろんキーワードにもよるのでキーワード選定は重要です。

そして、このページネーションによる複数ページからなるコンテンツは、そういった内部リンクだけを目的としているわけではありませんが、正しい評価によって上位表示させるためにタグを利用して検索エンジンにしっかりと伝えるべきというわけです。

つまり、複数のページから成り立つコンテンツに対し、この「rel=”prev” rel=”next”」を正しく使うことで、途中のページが検索結果に表示されることなく一番見せたいトップページを評価対象として検索エンジンに伝えることことができるセマンティックウェブの考えのひとつとも言えるでしょう。

ページ分割されたコンテンツの対応方法

そもそも、長いコンテンツを複数のページに分ける場合の正しい対応とは、Googleの公式ヘルプによると以下のようなパターンが挙げられています。
参考:Google に対してコンテンツのページ指定を示す – Search Console ヘルプ

  • 何もしない
  • 「すべて表示」ページを用意する
  • rel=”prev” rel=”next”を記述する

これによると、基本は検索エンジンのクロールによって正しくコンテンツを理解できるようですが、続き物であることを伝えるヒントを用意・記述しても良いようで、こういった場合に「rel=”prev” rel=”next”」といったタグが効果的に役立つものと思われます。

また、上記のように「すべて表示」といったリンクを設置して、長いコンテンツを1ページにまとめたものも用意しておくこともひとつのポイントとなっているようです。

この「すべて表示」のページを検索結果に表示させたい場合は、分割した各コンテンツページに「rel=”canonical”」を記述して、そのページへのパスを指定します。

すなわち、ページ分割されたコンテンツを正しく検索エンジンに伝えるためには、「rel=”prev” rel=”next”」によって前後関係を記述するか、「rel=”canonical”」を記述してクロールしてもらうことが必要となるわけです。

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rel=”prev” rel=”next”の使い方

ではまず先ほどの公式ブログを参考に、どういったページにこのタグを使用するのかというと、以下のようにコンテンツをあえて分割しているページを例に挙げているようで、主にニュースサイトや出版サイトといった長い記事を分けた際に使用するタグとのこと。

しかし、WordPressなどを利用して記事コンテンツを作成する場合、恐らく1ページをわざわざ分割する必要もないかと思われますので、多くの方の場合はトップページやカテゴリに設置したページネーションに含まれるページ間に対して指定するタグといった使用方法の方が親しみやすいかと思います。

また、以下のように“長い記事をいくつかのページに分けることができます”といった多少あいまいにも取れる表現で説明しています。

例えば 1 つの記事を複数のページに分けているものや、同一の製品カテゴリに属する製品を複数ページにまたがって掲載しているもの、フォーラムの 1 つのスレッドを一連の複数 URL に分割しているものなどがあります。

ちなみに、WordPressでは、以下のタグを使用することで、1ページを簡単に分割することが可能です。

<!--nextpage-->

他にもテーマファイルを一部カスタマイズする必要があるので、気になる方は検索してみてください。

SEOを目的としたページ分割は以前テスト的に行ったことがありますが、それほど効果は見られませんでした。(1ページを複数ページに分割した場合)
やはり最近のSEOはGoogleが掲げる“ユーザーファースト”といった概念のもと、ユーザーの利便性を優先させることが重要となるようです。
そのため、コンテンツのページ分割はしっかりと目的を定めて行うことが大切です。
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記述方法について

次に、このタグの記述方法についてご説明します。
「rel=”prev” rel=”next”」を記述するべきページが複数あった場合、以下のようなルールでhtmlファイルの<head>内に記述します。(<body>内に記述する必要はなく、記述したとしても無視されます。)

  • 最初のページには続きページがあることを「rel=”next”」によって伝える
  • 最後のページには前のページがあることを「rel=”prev”」によって伝える
  • 中間のページには前後のページがあることを「rel=”prev” rel=”next”」によって伝える

書き方としては、以下のようにurlを指定して記述していきます。(絶対パス・相対パスのどちらでも問題ありません。)
※ここでは「https://keywordfinder.jp/blog/page/2/」に記述する場合を例としています。

<link rel='prev' href='https://keywordfinder.jp/blog/' />
<link rel='next' href='https://keywordfinder.jp/blog/page/3/' />

このように、最初のページには前のページがないので、“prev”を記述する必要はなく、最後のページには次のページがないので、“next”を記述する必要はありません。
※rel=”prev”はrel=”previous”と記述しても許容されます。

そして、中間ページには前後のページがあることをprev・nextの両方を使用してパスを指定しましょう。

間違った指定の場合

上記が「rel=”prev” rel=”next”」の基本的な記述方法ですが、もし必要のないページに記述した場合、もしくはパスを間違えて設置していたとしても、Googleはこれまでと同じようにインデックスを行い、サイト内のコンテンツを把握してランキングに反映します。

そのため、先ほどもご説明した通りこの「rel=”prev” rel=”next”」というタグは検索エンジンにとってあくまでヒントとなるもので、正しく記述する必要はありますが、強制力そのものはそこまで強いわけではありません。

ただし間違って記述した場合、各コンテンツが評価対象となり、意図しないページが検索結果に表示される可能性も少なからずあるかもしれません。
分割されたページの存在を正しく伝えるためにも、間違いなく記述されているかチェックしておきましょう。
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rel=”canonical”との併用について

次に、この「rel=”prev” rel=”next”」との互換性もあり、同時に使用することも可能なcanonicalタグについてです。

canonicalタグはそもそも重複の改善やurlの正規化を目的としたタグで、使い方の目的をしっかりと理解する必要があります。

ただし例外として、今回のように分割されたページの場合だと、全てまとめられたページへcanonicalを指定することができます。

そして、その記述方法は以下のように指定し、サーチコンソールのヘルプによると絶対パスが推奨とされています。

<link rel='canonical' href='https://keywordfinder.jp/blog/' />

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ページ分割したコンテンツの場合

まず、長いコンテンツを複数のページに分割した場合、先ほどの公式ブログによると「すべて表示」ページを用意して、そこに向けたcanonicalタグを各ページに記述するといった方法が考えられます。(長いコンテンツページへの正規化)
※分割した1ページ目にcanonicalを指定するわけではなく、全てまとまった長いコンテンツを用意して、そこに正規化するということです。

ブログのカテゴリページなどの場合

次に、ブログのトップページ含めディレクトリなどページャーによってページ分割されたコンテンツの場合、そもそも2ページ目、3ページ目で内容が重複しているわけではないので、トップへ正規化するのではなくパス指定は各ページとなります。(自己参照による正規化)

このcanonicalタグの使い方に関して、詳しくは「canonicalタグとは?正しい設定・記述方法について」もご覧ください。

まとめ

今回は、長いコンテンツを複数のページに分けた時に使用するタグ「rel=”prev” rel=”next”」についてご説明しました。

上記のように、長いコンテンツを複数のページに分割した場合や、ブログトップやカテゴリなど複数のページといったページ間の存在を検索エンジンに伝えるこのタグは、強制力こそないものの、正しい評価を受けるためのヒントとなり得るため、前後のパスなど間違いなく設置しておきましょう。

そして、こういった長いページを分割するといったコンテンツの見せ方は、ユーザーの利便性を優先して判断し、正しい目的・理由のもと使用することが大切です。

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