ヒートマップとは、アナリティクスなどのアクセス解析では見えてこないユーザー行動を示すデータを画面上で確認できるよう色の濃淡によって可視化したもので、テキストリンクやバナーなどのクリックされた数や全体の割合など瞬時にチェックすることができる便利なツールです。
このツールを活用すれば、不要なコンテンツを削除したり必要なコンテンツを残すことができます。
これはUIが改善できるのでSEOにおけるUXの向上が期待できます。
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そして、こういったヒートマップには様々なツールが公開されていて、アナリティクスやサーチコンソールをはじめ、他の解析ツールと合わせて使用することで、ユーザーのクリック数やマウスの軌跡などを元にサイト改善に役立つ非常に強力なツールになり得ます。
もし、バナーなどの効果やA/Bテストを手軽に行いたい…ご自身のサイトに対して、ユーザーがどういった行動をしているのか?もっとわかりやすく知りたい、と悩んでいるなら一度導入してみても良いかもしれません。
では、今回はサイト内のユーザー行動を可視化してチェックすることができる“ヒートマップ”について詳しくご説明していきたいと思います。
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ヒートマップとは
まずはじめにヒートマップとは、サイトに訪問したユーザーがどこを見ているのか?どこをクリックしたのか?といった行動を色分け・濃淡といったわかりやすいサーモグラフィ状によって可視化して簡単にチェックできるツールです。
通常アクセス解析を行うには、アナリティクスなどのツールをご利用しているかと思いますが、ヒートマップの場合、こういった数値をページに重ね合わせて確認できるため、訪問ユーザーがどこまでスクロールしたのか?どの辺りを注目して見ているのか?またはバナーの効果などが一目瞭然です。
そのため、SEOにも相関的に役立つツールであり、これによって何が改善できるのかというと、サイトに訪れたユーザーの行動をデータとして可視化することによって、サイトの解析・分析をよりわかりやすく確認することができるというわけです。(アクセス解析では見えて来ない改善が可能となります。)
ヒートマップでできること
このヒートマップには、有料・無料などを含め実に数多くのツールが公開されています。
中でも特に有名なのが、月間30万PVまでという制限はあるものの、アカウント登録によって無料で利用することができる“User Heat(ユーザーヒート)”といったヒートマップツールがあります。
※30万PVを超えると計測が止まるだけで、追加で課金されることはありません。
無料ヒートマップ解析ツール User Heat : どこが読まれているか見えるアクセス解析
このツールは、上記でご説明したようなクリックした数を可視化するなどのヒートマップ機能を含め以下5つのユーザー行動を見ることができます。
- マウス:マウスの軌跡
- クリック:クリックした場所・数
- 熟読エリア:ユーザーの滞在時間によって色分け
- 終了エリア:どこまで読まれたのか?
- 離脱エリア:離脱した場所
これによって、アナリティクスでは見ることができなかったマウスの軌跡や、どこまで読んだのか?といったページスクロールをチェックすることができ、離脱してしまう場所が目視できるため、ページを改善するべき箇所がピンポイントでわかりますね。(逆に離脱している辺りに重要なバナーなどを置くと効果的かもしれません。)
ヒートマップの活用方法
その後ある程度アクセスが集まってきたら、下記のように解析結果を確認できるページが一覧で表示されます。
この中から、解析結果をチェックしたページ、またはページのそれぞれ右側に表示されているマウス・クリック・熟読エリアといったヒートマップの表示方法をクリックして確認します。
また、この“User Heat”ではPC・スマホのどちらにも対応していて、解析結果ページの上部にある“ヒートマップ設定”をクリックすると、ポップアップの中に切り替えのボタンが表示されているので、こちらで切り替えを行うことも可能です。
※期間の指定は無料版では利用できません。
最近ではモバイルの方がPCよりも検索する数が多いので、こういったデバイスごとのチェックは欠かせません。(むしろこれからはモバイルを中心にユーザーの行動を見て改善を試みた方が良いかもしれませんね。)
では、5つのヒートマップ機能を簡単にご説明していきます。
マウス
訪問ユーザーが行ったマウスの操作・軌道をチェックすることができます。
はじめはわかりにくいかもしれませんが、移動した順に番号が表示されているため、ページの行動傾向について参考になり、コンテンツの改善に役立つ情報のひとつです。
特に訪問ユーザーがページ内で行う操作に何らかの特徴や・道筋があるとしたら、コンバージョンの改善にも役立ちますし、最短の作業で大きな成果を上げることも不可能ではありません。
クリック
訪問ユーザーがクリックした場所が色の濃さで表現されています。
ちなみにこの計測は公式サイトによると、ユーザーが一番最後にクリックした場所を記録しているようです。
こういった可視化されたデータはアナリティクスだけでは見えてこないので、ページを改善するには非常に参考になるのではないでしょうか?
熟読エリア
訪問ユーザーのマウスの動きや、滞在時間などからどの辺りをじっくりと見ているのか?色の濃淡によって可視化して表示されています。
ここでは、赤がしっかりと見られていることを意味していて、黄、緑、青と順にユーザーの興味が逸れているという意味にも取れます。
これを元にすると効果的なバナーの位置などがわかるかもしれません。
逆に見て欲しい箇所が青い場合(見られていない場合)、何か必ず理由があるはずなので仮説を立てて改善を実施・検証、そして効果測定してみると良いでしょう。
終了エリア
このページがどこまで読まれているのか?スクロールされているのかを意味します。
色が付いている横の幅は、滞在ユーザーの割合といった意味で、下にスクロールしていくに連れて狭くなっていることがわかります。
これによってユーザーが読み進められない・離脱していると思われるポイントを見つけて、最後まで読み進められるページ管理を心がけましょう。(改善方法はキャッチコピーやコンテンツ内容そのもの、他にもリスト化したりグラフかしたりと様々な工夫が考えられます。)
離脱エリア
上記の終了エリアと若干重複しますが、離脱している箇所とそのユーザーの割合を示してくれます。
ファーストビューに必要な情報がないとわかると、ユーザーは離脱して違うページへと答えを探しに行ってしまいます。
また、離脱の原因にはその他にも言い回しの複雑さや誤字・脱字といったユーザーがふと立ち止まって考え込んでしまう箇所が多く、リスト化できるところはわかりやすくまとめ、画像や表などを適度に用いて、ストレスなく読まれる体裁に整えましょう。
また、上記のツール以外にもGoogleが無料で提供しているChromeのアドオンとして利用することができる“Page Analytics”というツールがあります。
こちらは非常に便利なツールで、ログインしている状態なら自動でアナリティクスの主要データを表示、さらには上記でご説明したようなユーザーヒートのようなリンク・ボタンのクリック数やクリック率などもわかります。
さらに、今回ご紹介した“User Heat”では無料で使う場合、期間を選択することができないんですが、このアドオンの場合自由に期間を指定して解析結果を見ることができるため、バナーの効果を比較してみるといった簡単なテストも行うことができます。
ヒートマップツールおすすめ4選
ヒートマップツールのおすすめを厳選して4つ紹介します。
Microsoft Clarity
Microsoft Clarityとは、Microsoftが提供する無料のウェブ解析ツールで、ユーザーの行動を詳細に分析できるツールです。特に、ヒートマップやセッションレコーディングを活用し、ウェブサイトのUX(ユーザーエクスペリエンス)を最適化するのに役立ちます。
Crazy Eggは、ウェブサイトのユーザー行動を可視化し、サイトの最適化を支援するヒートマップ&A/Bテストツールです。ユーザーのクリック、スクロール、マウスの動きを分析し、どのコンテンツが効果的かを判断できます。
Crazy Egg
Crazy Eggとは、ウェブサイトのユーザー行動を可視化するヒートマップツールです。クリック、スクロール、マウスの動きを分析し、訪問者の関心や離脱ポイントを把握できます。A/Bテスト機能を備え、効果的なデザイン改善が可能です。設定が簡単で、コードを埋め込むだけで利用できます。マーケティングやUI/UX改善に役立つ強力なツールです。
Ptengine lnsight
Ptengine Insightは、ウェブサイト解析およびヒートマップツールです。ユーザーの行動を詳細に追跡し、訪問者のクリックやスクロールパターンを視覚化します。A/Bテスト機能を使用して、サイトのパフォーマンスを最適化できます。シンプルなインターフェースで、マーケティングやUXの改善に役立ちます。企業向けに強力なデータ分析を提供するツールです。
User Heat
User Heatは、ウェブサイトのユーザー行動を分析するヒートマップツールです。訪問者のクリックやスクロール動作を視覚的に表示し、サイトの改善点を見つけやすくします。直感的なインターフェースで、誰でも簡単にデータを理解できます。A/Bテスト機能や分析レポートも提供され、効果的なサイト運営が可能です。ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ分析ツールです。
まとめ
今回は、ヒートマップについて“User Heat”を例に使い方や見方などについてご説明しました。
サイトを効果的に伸ばしていくためには、アナリティクスといったアクセス解析による改善やSEO対策ももちろん大切ですが、こういったユーザー行動を元にした広告配置などのクリック率やコンバージョン率の改善もまた、ユーザビリティを考慮すると重要な改善ポイントのひとつと言えます。
このように、ヒートマップを導入することによって、アナリティクスでは見えてこないユーザー行動がはっきりと可視化されてチェックすることができます。
ご自身に合った他のツールと合わせて利用することで、サイト改善・最適化に役立てましょう。