“被リンク”とは、外部サイトなどからご自身のサイトに設置されたリンクを意味します。
そして検索順位を上げるために必要な要素でもあり、SEO対策を行うためには被リンクを増やすことが重要とされています。
ただし被リンクとは外部からのリンクを意味するので、もちろんご自身では調整が難しい対策です。しかし最近のSEOには欠かすことのできない重要な要素となりますので、できる限りの対策によって被リンク獲得を狙っていきましょう。
とは言え、Web上に公開されている簡単な登録だけで相互リンクを獲得したり、そもそも質の低いリンクを増やしても逆効果となってしまいますので、やはり質の高いナチュラルリンクを獲得できるような質の高いコンテンツが求められます。
特に権威性の高いサイトからの被リンクは検索エンジンからの評価も高く、ドメインパワーを上げるためにもぜひ獲得したいリンクです。
つまり被リンクは検索順位に大きく影響する要素で、獲得するためには検索ユーザーにぜひ他の人にも紹介したいと思わせ、ご自身のページをリンク付きで紹介してもらう方法が効果的なので、地道にコンテンツ対策を行うことが重要となります。
では今回は、上位表示に必要な“被リンク”について詳しくご説明していきたいと思います。
目次
被リンクとは?
被リンクとは、外部から向けられたリンクを意味し、SEOの外部対策としての主な要因でもあります。(リンクなしの言及は“サイテーション”と呼ばれています。)
そういった被リンクが集まるコンテンツはもちろん検索順位にも良い影響を及ぼし、さらに多くの被リンクが集まる好循環を作ります。実際にターゲットキーワードで検索してみると質の高いページが上位を占めているように、ユーザーをどれだけ納得させられるのかがポイントで、ブラウザバックさせることなく検索という行動を終えることが理想となります。
そのため、被リンクを増やすにはコンテンツの質をリライトなどによって高めていき、ユーザーに好まれる状態にしておくことが大切です。
この辺りを考慮するとキーワードに対して何が答えなのか?ユーザーの検索意図をしっかりと把握し、ピンポイントで詳しく深掘りしたコンテンツが重要で、わかりやすく丁寧に伝えることによって自然と文字数も多くなる傾向にあります。(文字数が多ければ良いというわけではなく、ユーザーが求める内容を詳しく書くということです。)
こうして被リンクが集まることによってドメイン自体も強くなり、権威あるサイトと検索エンジンから認められると全体の検索順位も上昇するでしょうし、自然検索から多くのトラフィックが見込めます。
被リンクの効果
では、なぜSEOに被リンクが重要なのかというと、検索エンジンがコンテンツだけで評価できない点や最近だと特に誰が何を言っているのか?といった信頼性を重要視していることが挙げられ、要はドメインが強くなければ上位表示できないからです。(もちろんジャンルやキーワードにもよります。)
特にYMYLなど特定のジャンルだと専門性はもちろん権威性も必要となり、被リンクがひとつの指標になるので、場合によってはいくらリライトしても順位が全く上昇しないといったケースも珍しくありません。
そういった場合はドメインの強化が必要で、被リンクは必須要素となるわけです。
そしてもちろん被リンクの質が重要視されていて、小手先のリンク対策だとGoogleの検索エンジンは評価しません。むしろ逆効果となってしまう可能性すらありますので注意しましょう。
被リンクを増やすメリット
被リンクが集まれば上記の通り権威性が高まったりドメインパワーも強くなることで検索結果に良い影響を及ぼします。
そのため、被リンクが集まることによるデメリットはほぼありません。ただし被リンクの質が重要視されているように、質の低い被リンクをいくら集めても効果的ではなく、権威性の高いサイトから被リンクを獲得することが重要です。
そして同じドメインからいくつも被リンクをもらうより、様々なドメインから被リンクをもらった方が効果的で、例えば10個のサイトから被リンク1000本もらうより1000個のサイトから被リンク1000本もらった方が知名度・人気度は明確ですよね?
もちろん権威性がそれほど高くはないサイトからの被リンクも効果的です。ただし同ジャンルのサイトからの被リンクの方が検索エンジンからも評価されやすい傾向にあることに間違いなく、“このジャンルならあのサイト”と思われるコンテンツ作りを念頭に置くとわかりやすいかと思われます。
ドメインパワーが上がる
まず被リンクを多く獲得することによってドメインパワーも上がり、その結果全体的に上位表示しやすくなります。
特に最近はドメインの強いサイトが上位を占めている傾向にあり、いくらコンテンツが良くてもここが弱ければ何をしても上位表示できないキーワードやジャンルがあるので、場合によってはキーワードの再考も必要です。
そして、このドメインパワーを調べるにはいくつかのツールが公開されていて、それぞれGoogleの公式な数値ではありませんが、例えばmoz(モズ)というツールは多くの方が利用していて、無料で会員登録するだけで1ヶ月に10回まで調べることができます。(英語版で様々な機能を兼ね備えているため、わかりにくいかもしれませんが、“Link Explorer”にURLを入力すると簡単にチェックできます。)
また、自然検索からの流入は上位表示が必須ですから、記事の作成基準は競合のドメインパワーを元に判断しても良いかもしれません。
サイトの評価が上がる
サイトの評価が上がるということは上記のドメインパワーに通じる部分もあるんですが、Googleの検索エンジンに高く評価されることによってやはり上位表示しやすくなります。
これは先述した“誰が何を言うのか?”といった意味合いも含み権威性の高い著者によるコンテンツは高く評価されるということで、長文コンテンツ(SEO)が淘汰されたとも言えるでしょう。
つまりサイトの評価が上がれば文字数はさほど関係なく、適切な文字数で検索意図を満たしてあれば上位表示されているはずです。
クローラビリティの向上
次にクローラビリティの向上も挙げられます。
そもそもクローラーはリンクを辿ってサイト内のページを巡回していくため、被リンクを多く獲得していればその分クロールされる機会も増えます。
ただし、クロールの頻度を単純に増やせば良いというわけではなく、例えば新規記事のインデックスが早くなったり、更新した箇所が素早く反映されたりといったメリットが考えられ、サイト内でも無駄なクロールを制限するなどクローラーの最適化を行っていればサイトとして良い状態と言えるでしょう。
そういった意味でも被リンクは数多く獲得しておいて損はありません。
被リンクの種類
上記を踏まえると被リンクには、いくつかの種類があるとおわかりいただけるかと思います。
まず通常の被リンク、外部のサイトからリンクを設置されるナチュラルリンクとも呼ばれるもので、個人でブログなどを運営されている方に紹介されるケースが多く見受けられ、その多くは同じジャンルで参考になる記事として紹介されているはずです。
次に簡単な入力フォームだけで相互リンクが獲得できてしまう質の低いリンクです。
これは誰でも獲得できるので検索エンジンから評価されることもありませんし、そういった被リンクばかりを集めても逆効果となってしまう可能性もありますのでご注意ください。(下記の通りGoogleはそういったリンクを無視します。)
ほとんどの場合、Google は詳しい情報を提供されなくても、どのリンクが信頼できるものかを評価することができます。
そして権威性の高いサイトからの被リンクが挙げられます。
こちらは質の高い被リンクとして検索エンジンから評価されることでドメインパワーにも良い影響を及ぼし、サイト全体の検索順位も底上げされることに期待できる重要視するべき要素です。
ただしこういったサイトから被リンクを設置してもらうことはなかなか難しいので、どうしてもコンテンツの質が重要となってきます。
質の高い被リンク
質の高い被リンクとは自然に付くリンクであることはもちろん、そのジャンルですでに評価されているページ・権威性の高いドメインからの被リンクを意味します。
そして、異なるジャンルのサイトから付いたリンクも価値がないわけではありませんが、できれば同じジャンルからの被リンクが理想で、そういったサイトから数多く支持されている方が有意義なコンテンツと判断されるはずです。
また、そのためには上記でご説明したような被リンクを増やす方法をよく理解し、ごのサイトやコンテンツをぜひ他の人にも共有したいと思わせることが重要な考え方となります。
質の低いリンク
これに対し、質の低い不自然な被リンクとは、内容の薄い自作自演サイトからの被リンクや簡単な登録で被リンク獲得できてしまう相互リンクなどを意味し、最近のGoogleはこういったリンクを無視します。
とは言え、ペナルティを受けないとは限りませんので、サーチコンソールでリンクを確認して質の低い被リンクがあまりにも多い状態であれば“否認ツール”を活用してみるのもひとつの手です。(ただし、そこまで気にする必要はありません。)
ちなみにこの不自然な被リンク、ペナルティー対象となりやすいのは以下のような特徴が考えられます。
- インデックスされていないページからのリンク
- コンテンツとは異なる言語からのリンク
- 内容のないページからのリンク
- 自動生成されたページからのリンク
ただ、SEOにおいて被リンクはやはり効果が高いので、リスクを知った上で自演リンクで対策しているサイトも多くありますが、上記の通りいつペナルティを受けるかわかりません。
そのため、できる限り質の高いリンクを獲得するために、コンテンツ強化に注力するようにしましょう。
被リンクの獲得方法
上記のように、上位表示には“被リンク”を集めることが効果的となるわけですが、ご自身では調整や対策が難しい分、魅力的なコンテンツでそういった質の高い自然な被リンク獲得の仕組みを作ることが重要となります。
そのため、集客するためのページ・コンバージョンさせるためのキラーページ・そして被リンクを集めるページといった目的別にページを作成することがポイントです。
要は全てのページに被リンクを集める必要もなく(トップページに集めるのが理想です。)、しっかりとユーザーに役立つコンテンツを作り込み、多くの被リンク獲得を目指しましょう。
では、以下に被リンクを効果的に集めるコンテンツのコツについてご説明していきます。
ユーザーのニーズを理解する
質の高い自然な被リンクを増やしていくには、まずはターゲットとなるユーザーがその検索クエリによって一体何を求めているのか?といった“検索ニーズ”を把握することからはじまります。
これは、キーワード選定を行った際に、どういったコンテンツがその検索クエリの適切な答えとなるのか?といった検索意図をしっかりと調査することが重要となり、ページを公開した後も、サーチコンソールによってどういったキーワードで流入しているのかをチェックすることが大切です。
ここでもし思い通りのキーワード以外からの流入が多ければ、そのページのテーマと内容に乖離しているということになり、コンテンツの一部削除、追記などのリライトが必要となります。
コンテンツを深掘りする
キーワードによる検索ニーズがわかったら、次はそれを詳しくコンテンツ化していきます。
しかし、単調に説明してもユーザーの心は動きません。
図解・表・写真、場合によっては映像や他サイトからの一部抜粋(正しい引用方法で)など、ユーザーが閲覧していて、どんどん読み進めてしまう内容が理想です。
そもそもGoolgeはユーザーファーストを掲げて常に検索エンジンの最適化を続けていることを忘れずに、そういったコンテンツをさら深掘りして、より詳しく・役立つコンテンツにすることが重要となります。
ここでの注意点としては、検索意図を外さないことです。
例えば話が広がり過ぎる網羅的コンテンツはテーマがぶれてしまいますので、キーワード選定時において検索ニーズの調査が重要となるわけです。(1ページ1キーワードを意識しましょう。)
サイト・コンテンツを整理する
深掘りしたコンテンツは自然と内容も濃くなります。
そのため、ユーザーにとって読んでいて苦にならない体裁にすることも非常に重要です。
せっかく良いコンテンツでも、小説のように文字が羅列されたページだと恐らく読了率も低く、検索ユーザーには好かれません。
そういった場合、以下のような点に注意してユーザーにとって見やすく役立つコンテンツを作るように心がけましょう。
- 適度に改行・余白を作る
- 見出しなど強弱を付ける
- 可能ならリスト化にする
- 図解する
- 目次を整理する
上記はあくまでひとつの例として、ご自身のサイト・ブログにあった見せ方で、ユーザービリティを意識したページ構造にしましょう。
専門性の高いコンテンツだと被リンク獲得の確率も高まるはずですので、ぜひ細かい情報をわかりやすくまとめ、他の方にも共有したい・紹介したいと思わせることが重要です。
SNSネットワークの整備
次に、質の高いコンテンツを広く知ってもらうための“拡散”といった好循環を作るためには、各種SNSボタンの設置が必須です。
当然バズった記事は多くのアクセスが見込めるため、日頃からの発信はもちろん、そのジャンルに影響力のあるインフルエンサーとの交流も大切です。
そして、もちろんアクセスが増えることによって、あなたのサイトやページを紹介する記事も徐々に増えていきます。
こうして、ご自身のページへの“被リンク”が自然に増え、サイト全体の評価も高まることに繋がるため、少なくともX(Twitter)とFacebookの設置、それぞれのOGPタグの設定だけはチェックしておきましょう。
また、最近ではインスタグラムを利用したマーケティングもよく見受けられます。
ぜひあなたのサイトに合ったSNSを設置して、拡散させる仕組みを用意しておいてください。
専門家としての立場を確立させる
コンテンツに対するジャンル・業界で、“有名な人”や“専門家”として検索エンジンやユーザーに認識されると、あなたの書いたコンテンツは専門家の情報として価値が生まれます。
そのためには、関連キーワードでも数多く記事を作成し、網羅的に情報を内部リンクとして構築することが必要となってきます。
そして、こういった専門知識のあるコンテンツは信憑性も高いものと認識され、引用などによる被リンクも受けやすく、数多くのページで紹介されることとなるでしょう。
また、関連するコンテンツによる内部リンクも検索順位に影響することからぜひ挑戦してみてください。ここでもやはりリンクの数が多ければ良いわけではなく、ページとの関連性がポイントとなります。
被リンクの注意点
被リンクの注意点としては、先述した通り異なるジャンルのサイトからの被リンクや質の低いページからの被リンクを避けるといった点で、数そのものが多ければ良いということではありません。
また、被リンクの数も重要ですが、ドメインの数も同じく重要なので、数多くのドメインから被リンクを獲得することがポイントとなります。
そして、質の低い被リンクがかなり多い場合、検索エンジンからの評価が下がる可能性も0ではありませんので、サーチコンソールから“否認ツール”を活用してみると良いでしょう。
ただし、下記ページには“どのリンクが信頼できるものかを評価することができます。”と掲載されているようにGoogleの検索エンジンはある程度は把握しているので、ごく僅かなケースを除いて対応する必要はありません。
自分ではリンクを削除できず、削除してもらうこともできない場合は、リンク元の疑わしいページやドメインの URL を「否認」します。
獲得した被リンクを確認する方法
サイトにどれほど被リンクが付いているのか調べるためにはサーチコンソールを利用します。
まず管理画面にログインすると左メニューの下に“リンク”といった項目があるはずなので、そちらをクリックすると“外部リンク”や“上位のリンク元サイト”が表示され、さらに“上位のリンクされているページ”の詳細をクリックすると被リンクを受けているページ一覧が表示されます。
続いて気になるページをクリックすると今度はリンクしているドメイン一覧が表示されるので、中でも気になるドメインがあればクリックしてみてください。
すると、リンクされているページ一覧が表示されるので、“新しいタブで開く”のアイコンをクリックしてページを開き、どういった形でリンクが設置されているのか確認しましょう。
そこでもし“こちら”などでリンク設置してあれば、テキストリンクの変更などをお問い合わせしてみるのもひとつの手です。
まとめ
ということで今回は、上位表示に効果的な“被リンク”の意味や獲得方法などについて詳しくご説明しました。
やはり自然な被リンクを増やすためには“魅力的なコンテンツ”が必要不可欠となります。
つまり、被リンクを増やす方法は非常にシンプルで、検索ユーザーがあなたのコンテンツを閲覧して、満足することができれば恐らく自然な被リンクは増えていきます。
そのためにも、まずは検索クエリによってユーザーが求めているコンテンツ内容を調査・特定し、より良いコンテンツを目指しましょう。
また、以前は単純にこの“被リンク”の数が多いだけで上位表示されていましたが、検索結果の質の向上のためにGoogleが何度となく行ったアップデートによって、現在はリンクの「量」よりも「質」が重要視されています。
特にE-E-A-Tなど専門知識や信憑性の高さが求められるジャンルだと権威性の高いドメインからの被リンクが不可欠で、そういった被リンクがなければ上位表示させることが非常に難しく、質の高いコンテンツだけでなく、専門性を高めるためにテーマを統一して記事数を増やすことも大切です。
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