URL検査ツールとは、Webページのインデックス登録リクエストができるGoogleサーチコンソール(Search Console)のツール(機能)の一つです。
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このGoogleサーチコンソールは、2018年12月13日をもって機能の一部が新しいバージョンへと移行されました。このタイミングでFetch as Google(フェッチ アズ グーグル)が使えなくり、後継となるURL検査ツールが導入され、ウェブサイトのgoogleインデックス状況やクローラーがクロールした日などを確認できるようになりました。
では、今回はこのGoogleサーチコンソールの機能“URL検査ツール”についてご説明していきたいと思います。
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URL検査ツールとは?
URL検査ツールとは、Webページのインデックス登録リクエストができるGoogleサーチコンソール(Search Console)のツール(機能)の一つです。
特にSEO(検索エンジン最適化)を対策するウェブマスターにとって、サイト内の各ページがGoogleに正しく認識・インデックスされているかを確認し、問題があれば迅速に対応できる重要な役割を担っています。これにより、検索結果への反映を早めたり、インデックス登録のエラーや警告を把握してSEO施策に活かすことが可能となります。
また、URL検査ツールの検査対象は、Webページのみとなり、PDFや画像のURLを入力しても、「URLがGoogleに登録されていません」と表示され、無効となります。
URL検査ツールの使い方
旧Googleサーチコンソールの機能“fetch as google”も公開URLをいち早くインデックス促進する為の機能があり、多くのユーザーが利用してきましたが、“URL検査ツール”への移行のアラートは出ていませんでした。
そのため、新しいサーチコンソールへレポートが一部移行となっても、以前のバージョンにもアクセス可能となっていて、今まで通り“fetch as google”を利用することができました。
しかし、他の機能も徐々に新しいGoogleサーチコンソールへ移行となり、今では完全に以前のサーチコンソールが利用できなくなっています。
つまり新しいバージョンのGoogleサーチコンソールの使い方に少しずつ慣れていく必要があるということです。
URL検査ツールを使う目的
URL検査ツールを使う主な目的は、ユーザーが自分のWebページがGoogleのインデックスに正しく登録されているかどうかを確認し、必要に応じてインデックス登録をリクエストできる点にあります。
インデックスとは、GoogleがWebページの情報を収集し、検索結果に表示できるようにデータベースへ登録することを指します。ユーザーはこのツールを活用することで、ページが検索エンジンに認識されているか、またインデックス登録に問題がないかを素早く把握し、SEO対策やサイト運営に役立てることができます。
URL検査ツールを利用する
さて、ページを新たに公開・一部修正した場合に、新しいサーチコンソール上でGoogleに伝えるにはどうしたら良いのかというと、“URL検査”という機能を利用します。
この“URL検査”は、ページurlがGoogle検索にインデックスされているかというインデックスステータスをチェックするだけでなく、正規urlとして認識されているか、モバイルフレンドリーかどうか、サイトマップに該当しているかどうか、さらには前回のクロールなど、様々な情報を確認することができます。
URL検査ツールで確認できる主な情報
- インデックス登録の有無(Googleに登録されているかどうか)
- インデックス登録の最終日時(Googleが最後にクロールした日)
- カバレッジ(インデックス登録のステータスやエラー内容)
- 正規URLとして認識されているかどうか
- モバイルフレンドリーかどうか(モバイルユーザビリティ)
- サイトマップに含まれているかどうか
- ページのクロール可否(robots.txtやnoindexの影響)
- ページのレンダリング結果
- AMP(Accelerated Mobile Pages)対応状況
- 構造化データの検出結果
- ページに発生している問題や警告
これを行うには、新しいサーチコンソールから“URL検査”をクリックして、上部のフォームに該当するページURLを入力してエンターを押します。
このURL検査はどのレポートを閲覧していてもページ上部に表示されているので、いつでもアクセス可能となっています。
そして、URL検査で状況を確認した結果「URLがGoogleに登録されていません」といったメッセージからもわかるようにGoogleにインデックスされていない場合、“インデックス登録をリクエスト”をクリックします。(完了までに1~2分かかります。)
また、一部ページに修正を加えた場合でも、下記のように同じく“インデックス登録をリクエスト”をクリックすることでクロールを促すことが可能となっています。
ご覧のように“URL は Google に登録されています”と表示されていますが、変更した場合の選択肢も表示されていることが確認できます。
url検査ツールのチェック結果について
このURLのチェック結果には、上記のように“インデックスされている・されていない”だけでなく、インデックス登録に問題がある場合、なぜインデックスされていないのか?といった理由も確認することができます。
その結果に表示されるタイトルは以下のようなものがあります。
なかなかインデックスされない場合などに、確認してみると良いでしょう。
- URL は Google に登録されています
- URL は Google に登録されていますが問題があります
- URL が Google に登録されていません。インデックス登録エラー
- URL が Google に登録されていません
- URL は代替バージョンです
URLは代替バージョンです
「URLは代替バージョンです」とはどういった状態なのでしょうか。これは、同じと認識されるコンテンツが複数のURLで公開されている場合に発生するものです。
同じと認識されるコンテンツが複数のURLで公開されているというのは、テストしたURLとは別のURLが正規URLとしてインデックス・認識されている状態を指します。
このような状態が発生した場合の対処法としては、まず正規URLを明確に指定することが重要です。
具体的には、rel="canonical"
タグを使用して、検索エンジンにどのURLを正規として扱ってほしいかを明示しましょう。
また、サイト内の内部リンクやサイトマップも正規URLに統一することで、Googleに正しいURLを認識してもらいやすくなります。
さらに、不要な重複ページが存在する場合は、301リダイレクトを設定して正規URLへ誘導することも有効です。
これらの対策を行うことで、インデックスの重複や評価の分散を防ぎ、SEO上の不利を回避することができます。
この“URL検査”という項目については公式でも詳しく説明されているので、こちらも確認してみてください。
参考:URL 検査ツール – Search Console ヘルプ
URL検査ツールのライブテスト機能
ライブテスト機能は、Googleサーチコンソールの「URL検査ツール」に搭載されている機能で、指定したURLが現時点でGoogleにどのように認識されるかをリアルタイムで確認できるものです。これにより、公開したばかりのページや修正を加えたページが、Googleのクローラーによってどのようにクロール・インデックスされるかを即座にテストできます。
また、ライブテスト機能を利用することで、動画コンテンツがGoogleにどのようにインデックスされているかも確認できます。たとえば、動画がページ内で正しく検出されているか、構造化データ(VideoObjectなど)が適切に認識されているか、また動画のサムネイルや再生情報がGoogleのクローラーにどのように伝わっているかなど、リアルタイムで詳細な状況を把握できます。これにより、動画が検索結果やGoogle Discoverなどに表示されるための要件を満たしているかを事前にチェックし、問題があればすぐに修正することが可能です。動画SEOを強化したい場合は、ライブテストでインデックス状況を定期的に確認することをおすすめします。
ライブテスト機能の使い方
- Googleサーチコンソールの「URL検査」ツールを開き、調べたいページのURLを入力します。
- 通常の検査結果が表示されたら、「ライブテスト」または「インデックス登録をリクエスト」の下にある「公開URLをテスト」ボタンをクリックします。
- 数10秒ほど待つと、GoogleがリアルタイムでそのURLをクロールした結果が表示されます。
- テスト結果では、インデックス登録の可否や、クロール時に発生したエラー、ページのレンダリング状況、ブロックされているリソースなどの詳細を確認できます。
この機能を活用することで、修正直後のページが正しくGoogleに認識されているか、robots.txtやnoindexタグなどによるブロックがないかなどを即座にチェックでき、SEO上のトラブルを未然に防ぐことができます。
URL検査ツールを使う時の注意点
URL検査ツールを利用するのはSEO担当者にとって必須のツールとなりますが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
- インデックス登録の即時反映ではない
URL検査ツールで「インデックス登録をリクエスト」しても、必ずしもすぐにGoogleの検索結果に反映されるわけではありません。Google側のクロールやインデックス処理のタイミングによっては、反映までに時間がかかる場合があります。 - リクエスト回数に制限がある
インデックス登録のリクエストは、1日に送信できる回数に上限があります。頻繁に大量のリクエストを行うと、一時的に制限がかかることがあるため、必要なページのみリクエストするようにしましょう。 - noindexやrobots.txtの設定に注意
ページにnoindex
タグが設定されていたり、robots.txt
でクロールがブロックされている場合、インデックス登録リクエストを送ってもGoogleに登録されません。設定を事前に確認しましょう。 - 重複コンテンツや正規URLの指定
同じ内容のページが複数存在する場合、正規URL(canonical)を正しく指定しないと、意図しないURLがインデックスされることがあります。重複コンテンツ対策も忘れずに行いましょう。 - インデックス登録の保証はない
インデックス登録をリクエストしても、Googleのガイドラインに違反していたり、品質が低いと判断された場合はインデックスされないこともあります。コンテンツの品質やガイドライン遵守も重要です。 - 頻繁な修正・リクエストは控える
ページ内容を頻繁に修正し、その都度インデックス登録をリクエストするのは避けましょう。Google側で不自然な更新と判断される場合があります。
これらの注意点を踏まえて、URL検査ツールを適切に活用することで、より効果的にサイトのインデックス状況を管理できます。
まとめ
今回は、新しくなったサーチコンソールにおける「URL検査ツール」の使い方や、追加・変更された主な機能について詳しくご紹介しました。
URL検査ツールは、インデックス登録の状況確認やクロールの促進、エラーの発見など、SEO対策を行う上で欠かせない重要な役割を担っています。特に、ライブテスト機能を活用することで、公開直後のページや修正を加えたページがGoogleにどのように認識されているかをリアルタイムで把握でき、問題があればすぐに対応できる点は大きなメリットです。
また、サーチコンソール全体も新しいインターフェースやレポート形式へと順次移行しており、従来の機能に加えて、より詳細なデータ分析や視覚的に分かりやすいレポートが利用できるようになっています。これにより、サイト運営者は検索パフォーマンスの変化や課題をいち早く発見し、的確な改善策を講じることが可能です。特に、検索アナリティクス機能では、検索クエリごとの順位推移やクリック数、表示回数などを直感的に確認できるため、SEO施策の効果測定や新たなキーワード戦略の立案にも役立ちます。
今後もGoogleサーチコンソールは進化を続けていくと考えられますので、最新の機能やレポートに積極的に触れ、日々のサイト運営に活かしていくことが重要です。今回ご紹介した内容を参考に、URL検査ツールをはじめとした各種機能を最大限に活用し、より効果的なSEO対策とサイト改善に取り組んでみてください。