「Ahrefs(エイチレフス)を使えば競合サイトを丸裸にできるらしいけれど、月額料金が高くて手が出せない」「機能が多すぎて、結局どこから手を付ければよいのか分からない」——SEOに本気で取り組み始めると、誰もが一度はAhrefsという名前にぶつかります。世界で最も信頼されているSEOツールの一つでありながら、独自の用語や指標の多さから、最初の一歩でつまずいてしまう方も少なくありません。
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本記事では、Ahrefsの基本機能から無料版「Ahrefsウェブマスターツール」でできること、有料版で実務に使える5つのコア機能、そして導入時に押さえておきたい注意点までを徹底解説します。さらに、当社ディーボがAhrefsを活用してオーガニックトラフィックを伸ばした具体的な施策事例もご紹介します。「使ってみたいけれど不安」という方も、すでに導入済みで「もっと活用したい」という方も、この記事を読めばAhrefsを自社のSEO戦略に組み込むための道筋が見えてくるはずです。
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ahrefsとは?
Ahrefs(エイチレフス)は、シンガポールに本社を置く「Ahrefs Pte. Ltd.」が開発・提供しているSEO総合分析ツールです。自社サイトだけでなく、競合サイトの被リンク・オーガニックキーワード・推定トラフィック・テクニカルSEOの状態まで、ありとあらゆるSEO関連データを可視化できる点が最大の特徴となっています。
Ahrefs公式ブログでは、Ahrefsの位置づけについて次のように説明されています。
Ahrefs は SEO 分析から AI 検索対策まで対応した総合マーケティングツールであり、個人、チーム、企業にパフォーマンス主導型の SEO を提供します。
※引用元:Ahrefsの使い方完全ガイド【基本編】
2025年からはAI検索分析機能の提供も開始されており、ChatGPT、Perplexity、Copilot、Geminiといった生成AIにおける自社ブランドの引用・言及状況まで分析できるようになりました。従来型の検索エンジンSEOだけでなく、AI検索時代における可視性まで一気通貫で管理できる数少ないツールとして、国内外のSEO担当者から高い評価を得ています。
Ahrefsの主な特徴
Ahrefsには以下のような特徴があります。
- 独自クローラー「AhrefsBot」によって収集された世界最大級のリンクインデックスを保有
- 約40億のWebページを常時更新し、インデックスは15分ごとに刷新
- 競合サイトのキーワード・被リンク・推定流入数まで可視化できる
- DR(ドメイン評価)やUR(URL評価)などの独自指標でサイトの権威性を相対評価
- 2024年に日本チームを立ち上げ、製品・ヘルプ記事・ブログのほぼ全面的な日本語化を推進
- 24時間・年中無休の日本語カスタマーサポートを提供
Googleはサイト評価において被リンクを重要な指標として位置付けており、これはGoogle公式の哲学にも明記されています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
※引用元:Google が掲げる 10 の事実
つまり、被リンクを起点としたサイト評価の構造を理解し、データで把握することは、SEOにおいて避けて通れないテーマです。Ahrefsは、その被リンクデータを最も網羅的に扱えるツールの一つとして、世界中のSEO担当者に選ばれています。
Ahrefsのコアツール一覧
Ahrefsには「コアツール」と呼ばれる主要機能群があります。グローバルメニューに表示されている以下の機能がコアツールに該当します。
- ダッシュボード(Dashboard)
- サイトエクスプローラー(Site Explorer)
- キーワードエクスプローラー(Keyword Explorer)
- ブランドレーダー(Brand Radar)
- サイト監査(Site Audit)
- ランクトラッカー(Rank Tracker)
- コンテンツエクスプローラー(Content Explorer)
- ウェブエクスプローラー(Web Explorer)
- 競合分析(Competitive Analysis)
これらを組み合わせることで、サイトの現状把握から競合分析、キーワード戦略、技術的な改善、検索順位の追跡まで、SEOに必要なほぼすべての工程をAhrefs一つでカバーできます。
ahrefsの無料版と有料版の違い
Ahrefsには、Webサイト運営者が無料で利用できる「Ahrefsウェブマスターツール(AWT)」と、4種類の有料プランが存在します。「Ahrefsの体験をしてみたい」「自社サイトだけ分析できればよい」という方は、まずは無料のAWTから始めるのが鉄則です。
無料版(Ahrefsウェブマスターツール)と有料版の比較
両者の違いを表で整理すると、以下のようになります。
| 項目 | 無料版(Ahrefsウェブマスターツール) | 有料版(ライト〜エンタープライズ) |
|---|---|---|
| 料金 | 無料(期間・サイト数の制限なし) | 月額¥19,900〜¥68,900以上 |
| 分析できるサイト | 所有権を認証した自社サイトのみ | 競合サイトを含むあらゆるサイト |
| 利用できるコアツール | サイトエクスプローラー・サイト監査・ウェブ解析の一部 | すべてのコアツール |
| サイト監査のクロール | 月5,000クロールクレジット/プロジェクト | プランに応じて大幅に増加 |
| 被リンク表示件数 | 一度に最大1,000件 | 制限が大きく緩和 |
| キーワード調査 | 一度に最大1,000件表示。制限あり(自社サイトの順位データ中心) | キーワードエクスプローラーをフル活用可能 |
| 順位追跡 | 認証済みサイトの上位100位までのキーワードを表示 | ランクトラッカーで任意キーワードを継続追跡 |
| AI検索分析 | 非対応 | ブランドレーダー(アドオン)で対応 |
Ahrefs公式は、無料版と有料版の関係について次のように説明しています。
ツールとデータは同じですが、Ahrefs のサブスクリプションを利用しているユーザーは、より多くのデータ利用枠と、すべてのプレミアムツールへのアクセスが提供されます。
※引用元:Ahrefs ウェブマスターツール:サイトの成長に欠かせない無料 SEO ツール
つまり、無料版と有料版で扱っているデータ自体は同じであり、違いは「利用枠の大きさ」と「競合分析の可否」にあるということです。まずは無料版で精度を体感し、本格的にSEO分析を進めたくなった段階で有料版にアップグレードする、というステップがおすすめになります。
有料版の料金プラン
Ahrefsの有料プランは、以下の4種類です(2026年時点の月額料金)。
- ライトプラン:¥19,900/月
- スタンダードプラン:¥38,400/月
- アドバンスドプラン:¥68,900/月
- エンタープライズプラン:¥230,900/月(※年間契約が必要)
年間払いを選択すると、最大17%の節約が可能とされています。なお、Ahrefsには無料トライアル期間が用意されていません。本格的な有料機能を体験したい場合は、月額契約後すぐに解約するか、まずはAhrefsウェブマスターツールで使用感を確かめる流れが一般的です。
ahrefsの無料版(Ahrefsウェブマスターツール)でできること
Ahrefsウェブマスターツール(AWT)は、認証済みの自社サイトに限定されるものの、SEOの実務に十分耐えうる機能を無料で提供してくれます。ここでは、特に活用しやすい5つの機能を紹介します。
1. サイト監査による技術的SEOの診断
サイト監査は、自社サイトを丸ごとクロールし、170以上の技術的・ページ上のSEO問題を自動検出する機能です。Google Search Consoleではカバーできない範囲まで踏み込んで、サイトの「健康状態」を可視化してくれます。
具体的には、以下のような問題を発見できます。
- 404エラーやリダイレクトチェーン
- 内部リンク切れ・孤立ページ
- 重複コンテンツ・正規化の不備
- メタタグの欠落や重複
- Core Web Vitalsに関わる読み込み速度の問題
- XMLサイトマップの構造的な問題
無料版でも認証済みプロジェクトごとに月5,000クロールクレジットが付与されるため、中小規模のサイトであれば全ページの監査が十分可能です。
2. サイトエクスプローラーでの自社被リンク分析
サイトエクスプローラーを使えば、自社サイトに張られている被リンクを詳細に確認できます。どのドメインからどのページへリンクが張られているかを把握することは、SEO評価を構造的に理解する第一歩です。
無料版では、一度に最大1,000件の被リンクを並べ替え・フィルタリングしながら確認できます。重要な被リンクを得ているページを把握すれば、そのページの内部リンク構造を見直したり、関連コンテンツを強化したりといった施策に直結します。
3. オーガニックキーワードの確認
認証済みサイトに対しては、自社サイトが上位100位以内にランクインしているキーワードをすべて表示できます。Search Consoleの「検索パフォーマンス」と似ていますが、Ahrefsは独自に推定検索ボリュームや関連指標も付与してくれるため、「どのキーワードが見込みありそうか」を一覧で判断しやすいのが強みです。
たとえば「現在20位にランクインしているけれども検索ボリュームが大きいキーワード」を抽出すれば、リライト優先度の高い記事を効率的に特定できます。
4. ウェブ解析(プライバシー重視のアクセス解析)
Ahrefsウェブマスターツールには、Googleアナリティクスの代替として使えるプライバシー重視のウェブ解析機能も含まれています。デフォルトでCookieを使用せず個人データを収集しないため、改正個人情報保護法やGDPRなどに配慮した運用が求められるサイトにも適しています。
表示される指標は、上位トラフィックソース・上位ページ・トラフィックの地域・ブラウザクライアントなど、シンプルかつ実務で必要なものに絞られています。Googleアナリティクスの複雑さに疲れた方には、軽量な選択肢として検討の余地があります。
5. キーワード関連の無料ツール群
Ahrefsは公式サイト上で、AWT登録ユーザー以外でも使える無料ツールも複数公開しています。代表的なものは以下の通りです。
- 被リンクチェッカー(Backlink Checker):任意ドメインの上位100件の被リンクを表示
- ウェブサイト権限チェッカー:DR(ドメイン評価)を確認
- キーワードランクチェッカー:特定キーワードの順位確認
- リンク切れチェッカー:自社サイトのリンク切れ検出
- SERPチェッカー:検索結果に表示されているページの分析
これらを組み合わせれば、有料版を契約せずとも、ある程度の競合チェックは可能になります。「まずは無料で試したい」という方は、AWT登録+無料ツールの組み合わせから始めてみるのがおすすめです。
ahrefsの有料版でよく使う5つの機能と使い方(SEO活用法)
有料版を契約すると、競合分析を含むAhrefsのすべての機能が解放されます。ここでは、実務で特に使用頻度が高い5つの機能と、その基本的な使い方を解説します。
1. サイトエクスプローラー:競合サイトの分析
サイトエクスプローラーは、Ahrefsを語るうえで欠かせない中核機能です。自社サイトだけでなく、競合サイトのドメインやURLを入力するだけで、被リンク・オーガニックキーワード・推定月間トラフィック・有料広告キーワードまで一気に可視化できます。

基本的な使い方は次の通りです。
- グローバルメニューから「サイトエクスプローラー」をクリック
- 競合のドメインまたはページURLを入力
- パス(ドメイン全体/サブドメイン/URLなど)を選択
- 虫眼鏡アイコンをクリックすると「概要」レポートが表示
概要レポートには、ドメイン評価(DR)、被リンク数、参照ドメイン数、月間オーガニックキーワード数、月間オーガニックトラフィック推定値などが集約されています。ここから左サイドバーで「オーガニックキーワード」「被リンク」「ペイドサーチ」などのレポートに掘り下げていくと、競合の戦略が浮き彫りになります。
2. キーワードエクスプローラー:勝てるキーワードの選定
キーワードエクスプローラーは、キーワード単位での詳細な調査を行うためのツールです。月間推定検索ボリュームだけでなく、キーワード難易度(KD)、トラフィックポテンシャル、CPC(クリック単価)、過去のSERP推移までを一画面で確認できます。

使い方の流れは以下の通りです。
- キーワードエクスプローラーを開く
- 調査したいキーワードを入力(複数キーワードはカンマ区切り、または改行で入力)
- ロケーションを「Japan(日本)」に設定
- 虫眼鏡アイコンをクリック
「概要」レポートの下部には、フレーズ一致・関連用語・検索候補(サジェスト)といったキーワード候補が複数の切り口で自動的にリストアップされます。さらに2025年以降はSERPの検索意図をAIに特定させる機能も実装されており、ユーザーが何を求めて検索しているかを定性的に把握する手間が大幅に省けます。
3. ランクトラッカー:検索順位の継続的な追跡
ランクトラッカーは、登録したキーワードの検索順位を継続的に追跡してくれる機能です。Googleコアアップデートやスパムアップデートのたびに順位が大きく動く昨今のSEO環境においては、「いつ」「どのキーワードで」「どれくらい」順位が変動したかを定量的に把握する仕組みが不可欠になっています。

基本的な使い方は以下の通りです。
- 追跡したいプロジェクト(自社サイト)を作成
- 追跡対象のキーワードを登録(最大数はプランに依存)
- 追跡頻度(毎日/毎週など)と地域を設定
- 競合サイトも併せて登録すると、自社との順位差を可視化できる
SERP上の検索結果機能(強調スニペット、画像、動画、サイトリンクなど)に自社が表示されているかどうかも確認できるため、AI Overviewやゼロクリック化が進む2026年の検索環境においても活躍する機能です。
4. サイト監査:テクニカルSEOの継続的な改善
有料版のサイト監査は、無料版と同じく170以上のSEO問題を検出しますが、クロールクレジットが大幅に増えるため、数万〜数十万ページ規模の大規模サイトでもサイト全体のクロールが可能になります。

主な使い方は次の通りです。
- 新しいプロジェクトを作成し、ドメインを登録
- Google Search Consoleと連携して所有権を認証
- クロール頻度(毎日・毎週・毎月)、URLソース、クロール設定を構成
- 「概要」レポートでヘルススコアと検出された問題を確認
- 「すべての問題」レポートから重要度順に修正していく
JavaScriptレンダリングにも対応しているため、React・Vue・Next.jsなどで構築されたSPA・モダンWebサイトの監査も問題なく行えます。継続的にスケジュールクロールを設定しておくことで、テクニカルSEOの状態を「気付かないうちに悪化させない」運用が可能になります。
5. コンテンツエクスプローラー:勝てるコンテンツとリンク機会の発見
コンテンツエクスプローラーは、Ahrefs公式が「マーケティング担当者のために作られた検索エンジン」と位置付けるコアツールで、192億ページ規模のWebコンテンツデータベースから、ニッチで成果を出しているページを発見できます。1日あたり約1,000万ページが新規追加され、約3億ページが更新される圧倒的なデータ更新頻度が特徴です。

このツールが強力なのは、検索エンジンと違って「ページトラフィック」「参照ドメイン数」「DR」「公開日」「単語数」「著者」など多彩なSEO指標でフィルタリングできる点にあります。Ahrefs公式ブログでも、コンテンツマーケティング・リンク構築・PRの3領域における具体的な活用法が紹介されています。代表的な使い方は以下の通りです。
- 競合が少ないトピックの発見:「参照ドメイン0〜2」かつ「月間オーガニックトラフィックが多い」でフィルタすると、被リンクが少ないのに上位表示できているページ(=攻略しやすい狙い目)を抽出できます
- ゲストブログ機会の探索:DR30〜70・月間トラフィック3,000以上・本文500語以上・「ドメインごとに1ページ」設定・ホームページ除外でフィルタし、Webサイトタブで「作成者数」順に並べ替えると、寄稿を受け入れる可能性が高い媒体が浮かび上がります
- YouTubeトピックの発見:検索演算子「
site:youtube.com inurl:watch title:[トピック名]」でGoogle検索からトラフィックを集めているYouTube動画を発見し、自社の動画戦略に応用できます - ブランド言及の追跡:自社ブランド名を検索し「
-site:[自社ドメイン]」演算子で自社言及を除外、「ニュース」タブで第三者メディアによる言及を時系列で監視できます - 競合の公開頻度監視:「
site:[競合ドメイン]」検索でページ数の推移グラフを確認し、競合の新規公開ペースと再公開(リライト)の比率を把握できます - 古いページの再活性化候補抽出:「公開1回のみ」「12ヶ月以上前に公開」「月間トラフィック50以下」でフィルタすれば、自社サイトのリライト優先候補が一覧化できます
ご注意:コンテンツエクスプローラーはライトプランでは利用できず、スタンダードプラン以上でのみ提供されます。本格的にコンテンツマーケティングや被リンク獲得施策を行うチームであれば、スタンダードプラン以上を選ぶ価値が十分にあります。
ahrefsを導入するときの注意点
Ahrefsは強力なツールですが、いくつかの注意点を理解せずに導入すると、コストに見合った成果を出しにくくなります。ここでは、導入前に必ず押さえておきたい5つのポイントを解説します。
1. 無料トライアル期間が用意されていない
Ahrefsには、いわゆる「14日間の無料トライアル」のような期間が用意されていません。最も安いライトプランでも月額¥19,900からのコストが発生するため、「とりあえず試してみる」感覚で契約すると、思った以上にランニングコストが負担になる可能性があります。
対策としては、まずAhrefsウェブマスターツール(無料版)に登録して使用感を確かめること、そして公式の無料ツール群を可能な限り活用することが挙げられます。さらに、社内でSEOに本格的に取り組む体制が整ってから契約する方が、月額費用に対する投資対効果は高まります。
2. データはあくまで推定値であると理解する
Ahrefsが提供する月間オーガニックトラフィック・検索ボリューム・キーワード難易度などの数値は、すべて推定値です。Ahrefs自身も公式に次のように説明しています。
Ahrefsはキーワードデータを軸に、検索ボリューム、そのWebサイトの検索順位、CTRなどを考慮して推定オーガニック検索流入を算出します。
※引用元:Ahrefsの使い方完全ガイド【基本編】
つまり、Search Consoleで見られる「自社の実測値」とAhrefsの「競合の推定値」を直接比較するのは適切ではありません。比較する際は「Ahrefs同士の数値」または「実測値同士の数値」で揃えることが鉄則です。あくまで相対的な傾向把握のためのデータとして扱いましょう。
3. ロケーションと言語の設定を必ず日本にする
Ahrefsはグローバルツールであるため、デフォルトのロケーションが米国(United States)になっていることがあります。日本市場向けにSEOを行うのであれば、各コアツールの入力画面で必ずロケーションを「Japan(日本)」、言語を「Japanese(日本語)」に設定してください。
この設定を怠ると、検索ボリュームやSERPデータが米国のものとして表示され、誤った判断につながるリスクがあります。特に、複数キーワードをバッチで分析する際は、設定がリセットされていないかチェックする習慣をつけておくと安心です。
4. AhrefsとGoogleの評価基準は別物
Ahrefsが提供するDR(ドメイン評価)やUR(URL評価)は、Ahrefs独自のアルゴリズムによって算出されている指標です。Googleが公開している指標ではありません。
そのため、「DRが高い=Googleで上位表示しやすい」という単純な因果関係ではないことを理解しておく必要があります。DRはあくまで被リンクの量・質に基づく相対的な権威性スコアであり、コンテンツ品質・E-E-A-T・検索意図への適合度といった他の評価要素は別途考慮する必要があります。Google公式は次のように述べています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
※引用元:Google が掲げる 10 の事実
リンクは重要な評価要素の一つではあるものの、それだけでSEO成果が決まるわけではありません。Ahrefsの数値はあくまで参考指標として、コンテンツの本質的な価値向上と組み合わせて活用する姿勢が求められます。
5. 独自用語の学習コストを見込んでおく
Ahrefsには、サイトエクスプローラー・キーワードエクスプローラー・コンテンツギャップ・リンク交差・参照ドメイン・KD(キーワード難易度)など、多くの独自用語が登場します。これらの意味を理解しないまま画面を操作すると、機能の真価を引き出せません。
導入後の初動としては、以下のような学習ステップがおすすめです。
- Ahrefs公式ヘルプセンター(日本語版)に目を通す
- Ahrefs公式アカデミー「Ahrefsの使い方」オンライン講座を受講する
- Ahrefs公式ブログ(日本語版)で実践的な記事を読む
- 社内で「DR」「UR」「参照ドメイン」などの用語を共通言語化する
用語と機能の対応関係さえ整理できれば、Ahrefsは一気に使いこなしやすくなります。最初の1〜2ヶ月は学習期間と割り切って、社内ナレッジを積み上げていく姿勢が大切です。
ahrefsを活用したディーボのSEO成功事例
ここでは、当社ディーボがAhrefsを活用してオーガニックトラフィックを増やした実体験をご紹介します。20年以上にわたりSEO支援を行ってきた当社では、Ahrefsを単なる「順位チェックツール」としてではなく、コンテンツ戦略の意思決定基盤として活用してきました。
取り組んだ施策:競合サイトの「副流入キーワード」分析
当社が実施したのは、Ahrefsのサイトエクスプローラーにある「オーガニックキーワード」機能を使った、競合サイトの副流入キーワード分析です。手順は以下の通りでした。
- 自社の主要ターゲットキーワードを特定する
- そのキーワードで上位表示されている競合ページのURLをAhrefsのサイトエクスプローラーに入力
- 「オーガニックキーワード」レポートを開き、そのページに流入しているキーワードを一覧で取得
- 本来のターゲットキーワード以外で、想定外に流入を集めているキーワード(=副流入キーワード)を抽出
- 抽出したキーワードの中から、自社のターゲットキーワードと検索意図の類似度が高いものを選別
競合ページが想定外に獲得している流入キーワードは、検索ユーザーが本来知りたかったテーマを示す貴重な情報源です。これらを自社の既存記事に違和感なく組み込んだり、新規記事のテーマとして展開したりすることで、ターゲットキーワードからの直接流入だけに頼らない、「裾野の広いトラフィック構造」を構築できました。
得られた成果
このアプローチを継続的に積み重ねた結果、関連性の高いブログ記事の本数が増え、結果としてオーガニックトラフィック全体の底上げにつながりました。重要だったのは、「キーワード単発の上位表示」ではなく、「検索意図のクラスタ全体をカバーする」という発想です。

Ahrefsの強みは、競合の戦略を「結果」だけでなく「過程」まで含めて可視化できる点にあります。自社のリソースを限られた範囲で投下するためには、競合の成功パターンと失敗パターンの双方をデータで把握することが近道です。Ahrefsはその両方を一画面で見せてくれる、数少ないツールだと当社では考えています。
まとめ
本記事では、Ahrefsの基本概要から無料版・有料版の違い、それぞれでできること、導入時の注意点、そして当社ディーボの活用事例までをご紹介してきました。要点を改めて整理すると以下の通りです。
- Ahrefsはシンガポール発のSEO総合分析ツールで、被リンク・キーワード・推定トラフィック・サイト監査・AI検索分析までを一気通貫で扱える
- 無料のAhrefsウェブマスターツールでも、自社サイトのテクニカルSEO診断と被リンク・キーワード分析は十分可能
- 有料版に進むことで、競合サイトの分析や大規模なキーワード調査・継続的な順位追跡が現実的になる
- 導入時には、無料トライアルがないこと、データが推定値であること、ロケーション設定、独自用語の学習コストといった注意点を理解しておく必要がある
- 競合の副流入キーワードを起点にしたコンテンツ展開は、Ahrefsを活用した代表的な成功パターンの一つ
とはいえ、SEOツールの導入は、社内のリソース・キーワード戦略・コンテンツ運用体制と切り離しては考えられません。「Ahrefsを入れたものの、社内で誰も使いこなせていない」という状況に陥ってしまえば、本末転倒です。
もし「自社のSEO戦略をどこから着手すべきか分からない」「キーワード選定の優先順位を整理したい」とお感じであれば、当社ディーボが提供するSEOツール「キーワードファインダー」の無料オンライン相談をぜひご活用ください。20年以上の支援実績をもとに、貴社のフェーズに合った具体的な施策のヒントをお伝えします。
Ahrefsという強力な武器を活かしきるためには、ツールの使い方だけでなく、「何のために」「どの順番で」分析するかという戦略設計が不可欠です。まずは小さな一歩から、データに基づいたSEOへと舵を切っていきましょう。
