Bing Webマスターツールの使い方と登録するべきSEO効果

Bing Webマスターツール

SEOの一環として“BingのWebマスターツール”登録していますか?

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通常サイトのアクセス解析や状況などをチェックする際、Googleが無料で提供しているアナリティクスやサーチコンソールを利用するかと思われますが、検索エンジンには他にも様々存在し、中でも流入数は少ないものの“Bing”からの対策もできれば行っておきたいところです。

このBing対策とは言っても、基本的にはMicrosoftが無償提供している“Bing Webマスターツール”にアカウントを登録し、管理画面からサイトマップを送るだけです。

実際に検索順位を日々チェックしている方ならご存知かと思われますが、GoogleやYahhoo!では順位が付いているのに、意外とBingだけ圏外のままとなっているケースも多く、実数は少ないにせよ単純に機会損失となってしまいます。

それが、このサイトマップを送信することによって意外と簡単に順位が付くことも多く、Bingからの流入が一気に増えたといったケースも珍しくありません。

また、まだまだ自然検索としては母数が少ないにしても、Amazon Echoをはじめスマートスピーカーなどスマホ以外でBingが検索エンジンとして使用されているものも多く、音声検索が今後需要を増していくことを想定すると、あまり蔑ろにできない検索エンジンとも言えるでしょう。

では、今回はこの検索エンジン“Bing”対策の一環として、Webマスターツールの登録方法から登録しておきたい内容や便利使い方など詳しくご説明していきたいと思います。

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BingのWebマスターツールとは?

まずはじめに“BingのWebマスターツール”とは、Microsoftが無償で提供するGoogle版サーチコンソールのようなもので、検索エンジン“Bing”を通じてのサイトの状況を詳しくチェックすることができるツールです。

そもそもBing自体、検索エンジン“Google”とは全く異なるもので、メインの自然検索の流入元としては、下記の“StatCounter Global Stats”を参考に直近1年間の検索エンジンの国内シェアを見てみると…断然Googleが大半を占めていることがわかります。

しかしシェアはまだまだ低いものの、Yahoo!に続いて第3位の検索エンジンとなっていて、冒頭でもご説明した通りスマートスピーカーなどにBingが採用されているため、もしかすると今後大きくシェアを伸ばしていく可能性もあると言えます。(※iPhoneなどではデフォルトではGoogleとなっていて、設定から検索エンジンを選択できます。)

参考:StatCounter Global Stats – Browser, OS, Search Engine including Mobile Usage Share

また、このBingのWebマスターツールを通じて流入してくる検索ワードもチェックでき、それによってトラフィックを増やすためには何をするべきか?どういった施策に注力するべきなのかが見えてきます。

そして、その使い方も非常に簡単で、Microsoftなどのアカウントを作成してサイトを登録し、多少の設定によって様々なデータが蓄積されていき、サイトを改善するために必要なデータを確認することができます。

そのため、サーチコンソールだけを登録して管理している状態で、ほぼBingからの流入がないというサイトは特にBingのWebマスターツールにも登録してみて、各ページをインデックスさせてみても良いでしょう。

それでは、この“Bing Webマスターツール”の登録方法から簡単な使い方や重要ポイントなど順を追ってご説明していきたいと思います。

登録方法

まず、下記ページから“サインイン”をクリックすると以下のウィンドウがポップアップ表示されるので、Microsoft・Google・Facebookの中から登録するアカウントを選択し、必要事項を入力します。(確認メールが届くので、そこに記載されているURLをクリックして認証してください。)

参考:Bing – Web マスター ツール

そして、まずはご自身が所有するサイト登録していきます。(複数サイトを管理しているのであれば、それぞれひとつずつ登録していきましょう。)

以下のフォームに登録したいサイトURLを入力して“登録”ボタンをクリックします。

すると、サイトマップを指定するフォームと、Bingからのクロールを制御するために登録するサイトのトラフィックが多い時間帯を選択して“追加”をクリックします。
※あまりにもBingのクローラーによる巡回が多すぎる(重くなる)といった記事も見かけたため、時間帯を絞った方が良いかと思われます。

続いて以下の方法からサイトの所有者を確認します。(XMLファイルをダウンロードし、サーバーに置く方法がhtmlを修正する必要もないため、一番簡単かと思われます。)

  • XML ファイルを Web サーバーに置く
  • <meta> タグを既定の Web ページ内にコピーして貼り付ける
  • CNAME レコードを手動で DNS に追加する

そして、この中から所有者の証明方法を選択し、それぞれに設置されている“確認”ボタンをクリックして完了です。(そのため、当然競合などサーバー情報といった権限をお持ちではないサイトを登録することはできません。)

Bing Webマスターツールの便利な使い方

登録してログインしてみるとおわかりいただけるかと思いますが、Bing Webマスターツールの管理画面には様々な機能があり、下記画像のように画面左にメニューがまとめられていて、中でも大きく分けて以下の項目に分けられています。

  • 自分のサイトの設定
  • レポート&データ
  • 診断ツール
  • Security
  • メッセージ

この項目からさらに分岐して様々なメニューが用意されていて、それぞれデータをチェックでき、Webマスターツールならではのページのトラフィックや流入キーワードの確認、さらにサイト移転の通知やリンクの否認なども行うことができます。

では中でも必要頻度の高そうな項目を順にご説明していきいます。

URLの送信

この“URLの送信”は、“ 自分のサイトの設定”項目の中にあり、現在のGoogleサーチコンソールの“URL検査”(旧サーチコンソールで言う“Fetch as Google”)と同じく、新たに記事を公開した際や一部修正・リライトした際にBingのクローラーによる巡回を促すためのものです。

また、この項目は1ヶ月で最大50回、1日最大10回といった使用制限がありますが、ドメイン単位での適用となるため、複数サイトを登録している場合はそれぞれ制限内で利用できます。

とりあえずBingの対策(Bingからの自然流入を目的)を行いたい場合はサイトマップの送信で順位や流入の推移をチェックし、それでも順位が圏外などの場合は一度手作業にてURLの送信を行ってみても良いかもしれません。(上記のように使用制限があるため、特に重要なページを優先に“URLの送信”を行うと良いでしょう。)

接続ページの登録

続いて“接続ページの登録”では、TwitterやFacebookなど各種SNSのURLを入力することによって、その通知などをBingに伝えることができ、管理画面で下記の各種数値をチェックできる機能です。

  • クリック数
  • 表示件数
  • 各トレンド

こちら、一度登録しておくだけの簡単設定なので、ぜひ活用しているSNSのURLを入力しておきましょう。

そこまで重要視する数値・指標ではありませんが、サーチコンソールにはない機能でもあり、定期的にチェックするためにも前もって登録しておき、データを蓄積させておいても良いかと思われます。

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ユーザー

“自分のサイトの設定”項目の最後に表示されている“ユーザー”では、Googleのアナリティクスやサーチコンソールと同じく以下のような閲覧権限を設定してユーザーを追加することができます。

  • 管理者
  • 読み取りまたは変更
  • 読み取り専用

もちろん個人でサイトを管理する場合は必要ありませんが、他社とのデータ共有や複数でWebマスターツールを管理する際に利用すると良いでしょう。

ページ トラフィック

続いての“レポート&データ”項目の最初に表示されている“ページ トラフィック”では、登録したサイトがBingで表示された上位のページに関して、以下の情報を知ることができます。

  • ページ
  • クリック数
  • 表示回数
  • クリックスルー率
  • クリック数平均順位
  • 表示回数平均順位

このようにこの“ページ トラフィック”では、各ページの表示回数やクリックスルー率などを大まかに把握できます。
※アクセス解析での“クリックスルー”とは、実際にクリックしてページ遷移したことを意味し、“クリック率”と同じ要素と考えて良いでしょう。

また、それぞれのページURL下に表示されている“View Search Keywords”をクリックすると…ポップアップが表示され、流入したキーワードごとの表示回数やクリックスルー率をチェックすることができます。(ページごとに流入しているキーワードの数が異なります。)

これらを参考に、ユーザーがそのページに対して何を求めているのか?逆に不必要なコンテンツが存在していないか?といったリライトに必要な指標となります。

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キーワード検索

続いての“キーワード検索”では、上記のようにページを軸とした考え方ではなく、サイト全体への流入キーワードを軸として同じく以下の項目を簡単にチェックすることができます。

  • ページ
  • クリック数
  • 表示回数
  • クリックスルー率
  • クリック数平均順位
  • 表示回数平均順位

この場合、各キーワードの下に表示されている“View Served Pages”をクリックすると該当するページがポップアップ表示され、実際に流入しているページを確認することができ、意外なキーワードで流入していることに気付くことができるかもしれません。

もちろん順位が付いていないページも改善が必要となりますが、サイト改善のポイントは効果の高い順から対策していくことです。

まずは流入の多いページを元に本来遷移してもらいたい導線を配置することはできないか?コンバージョンに繋がる誘導はできないか?など、あくまで自然な形で効果的な改善を行ってみましょう。

他にも以下のような機能を兼ね備えている“キーワードファインダー”というツールを利用すると、順調にアクセスを伸ばすために必要なキーワード選定に困ることもなく、比較的競合の少ない需要のあるキーワードを見つけることも可能です。

  • 関連キーワードを自動取得
  • 検索順位を完全自動チェック
  • 自社・競合を元におすすめキーワードを自動取得

また、“キーワードプランナー”のあいまい表示となってしまった月間検索ボリュームも実数表示で確認できます。

SEOレポート

続いての“SEOレポート”は、“レポート&データ”項目の中にあり、“SEO修正候補”として以下の情報が一覧でチェックすることができます。

  • SEO修正候補
  • 重要度
  • エラーカウント
  • ページ

この“SEOレポート”では、登録したサイトの各ページをスキャンすることで、ページタイトルやh1タグなど基本的な修正点などを自動で案内してくれる機能です。
※ここではページ単位でSEOの基本に従っているかどうかを簡単に確認できるため、特にSEO対策をはじめて間もない方にとっても便利な項目と言えます。

このスキャンのタイミングは隔週で行うとのことですので、はじめて登録した場合はしばらくデータが溜まるまで待ちましょう。

また、“Bing Webマスターツール”にログインした状態で以下のページ(SEO アナライザー)にアクセスすると、個別に基本的なSEOに不備がないかどうかチェックすることも可能です。
参考:SEO アナライザー – Bing Web マスター ツール

モバイル フレンドリ テスト

次の“診断ツール”項目の最初に表示されている“モバイル フレンドリ テスト”は、その名の通りモバイルフレンドリかどうかをページ単位でチェックできるツールとなっています。

クリックすると別ウィンドウとして以下のようなページが表示されるので、チェックしたいページURLを入力してモバイルフレンドリに合格しているかどうか確認してみましょう。

参考:Bing – モバイル フレンドリ テスト ツール

すると…チェックまで若干の時間はかかりますが、以下のようにモバイル用のページに適しているかどうかをチェックしてくれます。

このモバイル対応は検索順位に大きく影響するものではありませんが、Googleが公式に発表している“モバイルファーストインデックス”や、ユーザビリティを考慮すると、検索順位うんぬん利便性が損なわれている状態でコンテンツを見せるべきではありませんので、特に重要なページを優先的にしっかりと対応しておくことが大切です。
※PCとスマホで大きくコンテンツが異なる場合には検索順位にも影響します。

キーワード調査

続いての“キーワード調査”は、Bingで実際検索されたクエリ数(検索された数)をチェックできる項目となっています。

そしてここに表示されるクエリ数は実数表示されているため、GoogleではなくBingとは言え曖昧表示となってしまったキーワードプランナーよりも傾向を把握しやすい機能と言えます。

また、ここでは同時に最大20まで複数のキーワードを一度にチェックでき、それぞれ以下の情報も一緒に情報を取得することも可能で、“候補”として、関連キーワードも上記の項目と同時に表示されるため、面白いキーワードが見つかるかもしれません。

  • キーワード
  • 表示回数
  • トレンド

さらにこの“キーワード調査”は、実際に検索されたクエリの数を考慮しているため、以下の条件を指定してチェックすることも可能です。
特に国だけは“日本”を選択しておきましょう。

  • 国/地域
  • 言語
  • 厳格モード
  • 日付
この検索クエリの履歴データは6ヶ月間維持され、1週間おきに更新されるとのことですので、最大で直近6ヶ月分の過去に検索されたクエリ数が確認できます。

Bingを使用しているデバイスについて

上記のように“Bing Webマスターツール”では実に様々なサイトの状況を把握でき、それ以外にも基本的なSEOや構造化データのチェック、検索クエリの数などを簡単に調べることができ、Googleのサーチコンソール以上に機能が豊富で、基本的なBing対策以上に便利な機能や項目が多く並んでいます。

そしてその“Bing”の検索エンジンは、以前iPhoneのSiri(音声検索)が採用していましたが、2017年にはGoogleに変更となり、Safari自体もデフォルトではGoogleの検索エンジンとなっています。

この検索エンジンの設定は変更することもでき、設定>Safari>検索エンジンから“Bing”を選ぶことも可能となっています。

このようにGoogle関連のスマホやiOSではGoogle検索を使用しているようですが、Amazon EchoなどのスマートスピーカーやWindowsのCortanaなどはBingの検索エンジンを採用しており、実状流入数は少ないにしても、今後検索方法の変化などに伴い、Bingでもしっかりと各ページをインデックスさせておく対策が必要となってくるのかもしれません。

まとめ

今回は、自然検索としてはあまり重要視されにくいBing検索に各ページをインデックスさせるために必要な“Bing Webマスターツール”の登録方法とサイトマップの送信方法、その他便利な使い方について詳しくご説明しました。

この“Bing Webマスターツール”には、上記でご紹介した機能以外にも“インバウンドリンク”といった外部リンク数の推移をチェックする項目やセキュリティチェックなど、数多くの項目によってサイトのインデックス状態だけでなくサイト管理・SEOに役立つ情報が意外と用意されています。

そのため、検索エンジンごとの流入をアナリティクスで定期的にチェックして、特に重要なページはBingでの検索順位も確認して順位が付いていない場合などはサイトマップを新たに送信してみたり、“URLの送信”を個別で行ってみても良いかもしれません。

順位が付いていないということは、単純に訪問するはずのユーザーを取りこぼしている状態でもあるので、コンバージョンに影響する可能性も0ではありません。

Googleの自然検索以外にもBingやSNSなど、様々な経路を元に効率良く集客を伸ばしていきましょう。

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