Pixabay(ピクサベイ)という魅力的な無料画像サイトをご存知ですか?
ブログなど、なんらかのコンテンツを作成するにはイメージ画像が欠かせませんし、昨今のSEOでもわかりやすく伝えることが重要視されています。
そんな時に便利なのが著作権フリーの画像であり、最近では“クリエイティブコモンズCC0(いかなる権利も保有しない)”といった自由に使用することのできる画像を大変多く掲載したサイトも存在します。
特に一眼レフなどのカメラがない…そもそも魅力的な写真がうまく撮れない…という方にとっては、高画質の写真は実際料金を支払ってでも使用したいもの。
それが事実上著作権フリーで自由に使用できる画像があれば、これ以上便利なサイトはありませんよね?
また、そういったサイトが増えたことによって以前と比べて素材に困ることもなくなり、クオリティに関しても無料とは思えないほどの仕上がりで、ご利用している方も大変多いかと思われます。
では今回はそういった数ある素材サイトの中から“Pixabay(ピクサベイ)”をご紹介したいと思います。
ちなみにこの“Pixabay”の主な特徴としては…2019年6月の時点では1,700万枚以上の画像や動画があり、写真画像だけでなく以下のような素材が取り揃えられているという点です。
- イラスト
- ベクトル
- 動画
これらの膨大な素材をユーザー登録することなく“パブリックドメイン”として使うことができるわけですが、こういった無料素材を利用するにはいくつかの注意点などもあり、実際に著作権がらみの裁判にまで発展している事案もあるようで、念のため素材を使用することのできる範囲を目を通して理解しておくことが必要となります。
パブリックドメイン(public domain)とは、著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態または消滅した状態のことをいう。
もちろん“Pixabay”に掲載されている全てのコンテンツに関するライセンスについては、サイト内の“Pixabayライセンス”にて公開されているので、一応安心ではあります。
ということで今回は、著作権フリーな画像・映像が豊富に集められた便利な無料素材サイト“Pixabay”の使い方と注意点について詳しくご説明していきたいと思います。
目次
Pixabayとは?
まずはじめに“Pixabay”とは…サイトにも表記されているように“創作に意欲的なコミュニティ”として、登録した個人がライセンス放棄した“クリエイティブコモンズCC0”にて写真などの素材を投稿し、共有し合うといった巨大コミュニティサイトでもあり、営利目的であっても著作者に対する許可・クレジット表記など不要で使用することができるクリエーターにとっても非常に便利な素材サイトです。
そのためAdobe製品への広告リンクや、スポンサーとして“shutterstock”といった有料素材へのリンク・画像なども含まれているため、“Pixabay”に表示されている全ての素材が完全に無料で使用できるというわけではありませんので、その辺りに関しては若干の注意が必要です。
Pixabayは創作に意欲的なコミュニティであり、著作権フリーな画像や映像をお使いいただけます。すべてのコンテンツはPixabayライセンスにおいて公開されています。営利目的であっても著作者に対する許可やクレジットは不要で安全にお使いいただけます。
また、最近ではこういったフリー素材でもクオリティが高い写真を取り揃えているサイトも多く大変便利ですが、ひとつのサイトから画像をいつも探していてはそのうちバリエーションもなくなり、閲覧ユーザーの中にはそういったフリー素材であることが伝わってしまうと扱う商品に対する印象も大きく変わってくることでしょう。
そういった意味でも本当に重要な画像はオリジナルで用意するべきであって、イメージ素材として使うなら、いくつかのサイトを使い回した方がバラエティ豊かな画像を見せることができるかと思われます。
Pixabayの使い方について
では、“Pixabay”の使い方について簡単にご説明していきたいと思います。
使い方とは言っても…ユーザー登録も必要なくクオリティの高い写真を選んで使用することができるわけですが、他にもユーザー登録を行うことによってご自身で撮影した写真などをアップし、写真家として活動している方も多くいらっしゃるようで、こういった需要と供給によって“Pxabay”は成り立っているわけですね。
そこに多少の広告が入ったり、“CC0”とは言え写真を使用する際に最低限覚えておきたいポイントを理解することによって、安心してご利用いただけるかと思います。
規約について
そして、この“Pixabay”は基本無料で素材を使用することができますが、一応“規約”も用意されているので、一度目を通しておきましょう。
ただ、内容としては不快・不道徳・中傷的・卑猥といった一部を除いた通常の使い方なら全く問題ないといったものですが、一部注意点として“識別可能な人物・ロゴ・ブランドなど…画像や動画に描かれているアイテムは追加の著作権の対象となる場合があります。”といった点が考えられ、この辺りに関しては詳しく後述します。
参考:サービス規約
ちなみに“要件と登録”の項目には、16歳未満の方はご両親などの承認があれば利用することができるといった記載も一応確認できます。
素材の検索
では、安心して利用することのできる“CC0”の画像など素材を検索してみたいと思います。
これは、先ほどもご説明した通り素材を使用するだけなら、画像をアップロードするために必要なユーザー登録などの必要はなく、自由に素材を検索してダウンロードすることが可能です。
まずトップページのメニュー、または写真のキーワードを入力するフォーム右にも表示されているように、画像・イラスト・ベクトル・動画のどれかを選択しましょう。
今回は仮に“海”と検索してみたところ…90,804枚もの素材が表示されました。(英語など言語を変えて検索することで、若干結果枚数が異なるようです。)
ちなみに、上部の“スポンサー画像 Shutterstock”と表示されている画像に関しては外部リンクとなっていて、有料素材集“Shutterstock”の素材となっているので注意です。
また、写真素材もかなり多いので絞り込み検索といった方法もあり、例えば上部に表示されているメニュー“人気”と表示されているプルダウンをクリックすると…以下のようなメニューが表示され、若干翻訳がおかしいような気もしますが…(恐らく“新着”と“今後の予定”は同じ意味かと思われます。)人気順などに並び替えることも可能です。
- 新着
- 今後の予定
- 人気
- エディターズ・チョイス
その他にも以下のような素材を使用する側の意図を汲んでくれているかのような柔軟な絞り込みが可能となっています。
- 写真の向き
- カテゴリー
- サイズ
- 色
この辺りは、ブログなどにイメージとして使用したい雰囲気や色のテイストなどを考慮した上で検索してみると効率良く目的の素材が見つかるかと思いますので、ぜひ活用してみてください。
画像をお気に入りに登録する
上記のように、この“Pixabay”で素材を検索すると大量の写真などが検索結果に表示されます。
ここで、改めて先ほどまで見ていた写真に決めよう・使おうと思った際、膨大な枚数があるため、さっきまで見ていた素材に辿り着けない可能性もかなり高いです。
そこで“Pixabay”では、一覧表示されているそれぞれの写真の上にマウスをロールオーバーすると、お気に入りを意味する「星印」のアイコンなどが表示されるので、おすすめの検索方法としては…簡単にイメージをフィルタリングした上で検索し、ざっとチェックしていって少しでも気になる素材にはどんどんお気に入りに登録しておき、後ほど複数選択しておいた写真を改めてセレクトすると良いでしょう。
また、このロールオーバーによって表示されるのは…お気に入り以外にも“口コミ”や“いいね”などがあり、クリエーターの人気度や写真のクオリティといった信頼感なんかもこれによって知ることができますね。
他にも類似する素材を探す時にも便利なタグなんかも表示されています。
ライセンスの確認
上記検索結果から欲しい素材を見つけたら、その画像をクリックして詳細を確認しましょう。
そして下記のように各素材のページには、素材の提供者情報や写真に関するコメント欄、またはそれぞれライセンスに関する項目などが表示されていて、こちらには著作権フリーを意味する文言や、“Pixabay”が掲げるライセンスへのリンクが設置してあります。
- 商用利用無料
- 帰属表示は必要ありません
他にも、素材に関するExif(イグジフ)情報なんかも掲載されていて、この場合だと以下のような撮影された設定や、解像度・撮影日なんかもチェックすることができます。
- ボディ:EOS 5D MarkⅢ
- レンズ;EF24-105mm F4L IS USM
- 焦点距離:105.0mm
- 絞り(F値):7.1
- シャッタースピード:1/3200s
- 感度(ISO):800
ユーザー登録する場合
ではまず、通常利用する分には必要ありませんが、ユーザー登録を行ってみましょう。“Pixabay”へ進み、画面右上に“サインアップ”というリンクがあるので、そちらから登録フォームへと進みます。
すると、サインアップ・ログインのタブが用意されていて、ここで言語も選択することも可能です。
ここでは“Facebook”や“Google”のアカウントでもログインすることができるようですが、独自にアカウントを登録したい場合は以下の3点をフォームにそれぞれ入力して“サインアップ”をクリックします。
- ユーザーネーム
- メールアドレス
- パスワード
すると…“サインアップありがとうございます!”といった画面に遷移し、下記のようにdonate(寄付)を促すボタンや、“Pixabay”に関する各種SNSのボタンなども表示されています。
また、入力したメールアドレス宛に“あなたのアクティベーションリンク”といったタイトルの確認メールが届きますので、内容に記載されているURLをクリックして本人であることを認証して完了しましょう。
そして、そのURLをクリックすると、下記のようなコメントがポップアップされるかと思われます。
これを見るとやはり“Pixabay”では写真コミュニティサイトでもあるようで、もちろん登録しなくとも無料で素材を使用することが可能ですが、オリジナルの写真画像を“CC0”としてアップロードすることによって広告なしで“Pixabay”を利用できるようです。
以上、ユーザー登録が済んだ後は、先ほど登録する際に表示されていた“ログイン”のタブを選択して、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。
そして、写真家・クリエーターとして必要あれば“設定”画面にご自身のプロフィールをそれぞれ埋めてアピールしましょう。
その他にも…以下のようなメニューが用意されていて、フォトコミュニティとしても楽しむことができるようです。
- マイフォト
- アップロード
- お気に入り
- メッセージ
“Pixabay”はWordPressのプラグインでも使用可能
以上が“Pixabay”の簡単な使い方についての説明となるんですが、実はこの便利な素材サイト、“WordPress”のプラグインとしても用意されているんです。
これを利用することによって、記事内に使用するイメージとしての画像を瞬時に設置することができてしまうわけです。
参考:Pixabay Images – WordPress plugin | WordPress.org
使い方は、通常のプラグインと同じく「Pixabay Images」と検索すると該当のプラグインが表示されるかと思われますので、“今すぐインストール”、“有効化”へと進みましょう。
すると“設定”に“Pixabay Images”という項目が増えているかと思いますので、もし日本語表記でない場合はこちらでLanguageを“日本語”に設定し直しましょう。
そして使い方としては、記事作成画面に“Pixabay”といったボタンがあり、そちらをクリックすると専用の画面がポップアップ表示されるので、欲しい素材に近いタグを入力して検索してみましょう。
ここでは、素材を検索するためのタグの入力フォームと簡単な絞り込みのリストだけがシンプルにまとめられています。
- Photos(写真)
- Cliparts(クリップアート)
- Horizontal(横)
- Vertical(縦)
続いて使用する素材を探し、素材をクリックすると画像に関する詳細が表示されるので、こちらに配置する位置(左寄せ・中央寄せなど)やaltなどのテキスト情報を入力します。
※ここではタイトルのみ必須項目です。
また、各素材にはキャプションも付けることもできますが、“Pixabay”へのリンクとなっているため、もともと帰属表示も必要ない素材を集めたサイトなので特に入力しなくても良いかと思われます。
さらに“編集”ボタンをクリックすると…リサイズやトリミングなどの設定も行うことができるので、適宜必要あれば設定しておくと良いでしょう。
特にブログ記事の場合、適度にリストや表(テーブル)だけでなく、こういったイメージ画像などを置き、テンポ良く読み進めていくためにも余白などをうまく配置することで、閲覧ユーザーにとってもストレス感じることなく読みやすさといった効果にも繋がります。
閲覧ユーザーがイメージしやすいような素材を適宜ブロックごとに置いて、読み飽きさせることのない調整も大切です。
アプリからも利用可能
さらに、この“Pixabay”にはスマホアプリも用意されていて、膨大な素材をスマホからも探すことができます。
これを利用するメリットとは…先ほどご説明したようにユーザー登録を行うことによって、使用することができる“お気に入り”をうまく活用するといった点です。
例えば移動中に素材を探しておき、良さそうな素材をある程度“お気に入り”に登録しておけば、後ほどPCからある程度絞られた素材からセレクトするだけといった時短にもなるかと思われます。
ブログなどの挿絵として利用するイメージとなる画像選びというのは、意外と時間がかかったりするものなので、こういった効率良い素材の探し方を普段からストックしておくのも良いかもしれません。
Pixabay
Pixabay.com無料posted withアプリーチ
Pixabayの注意点について
上記のように“Pixabay”にはまず素材をアップしたいユーザーが登録を行い、ご自身のオリジナルの写真やイラストなどを“クリエイティブコモンズCC0”と認めた状態で検索用のタグ付けをした上でアップロードを行い、数日の審査を経て“Pixabay”に掲載されていることになるため、ほぼ自由に使用して問題ないと言えますが…希に注意が必要な画像がアップされている場合もあるようですので、そういった画像を見極める知識もある程度必要となるというわけですね。
そして、改変による商用利用についても“フォーラム”にていくつもの質問があるように、あくまで商標が絡むような商品に利用する場合は避けた方が良いかもしれません。
つまり、こういた無料素材はブログのイメージを手軽に用意する場合に便利なサイトであり、本格的な商用としての使用はリスクが高いとも言えるでしょう。
特に注意が必要なのは、有名人や誰もが知っているようなロゴが映り込んでしまっている素材の場合で、撮影者としての著作権は“CC0”であっても他に肖像権や商標権とは別問題というわけです。
特に“モデルリリース”といった写真に映り込んでしまった場合の肖像権に関しては一度目を通しておくと良いでしょう。
参考:フリー素材とは|無料の写真素材はフリー素材のぱくたそ
そのため、あくまでイメージ画像として無料素材を使用することが安心して利用するひとつのポイントでもあり、少しでも怪しい写真に関しては使用すること自体を避け、重要な画像については購入するなり、自社で撮影したものを使用するといった利用目的による棲み分けが必要となってくるのかもしれません。
まとめ
今回は、クリエイティブコモンズCC0の素材を集めた非常に便利なサイト“Pixabay”について使い方やユーザー登録した際のメリットなどを詳しくご説明しました。
ブログ記事は文字以外にもうまく伝える手段が色々とあります。
その中のひとつ画像をひとつのイメージとしてうまく一呼吸置いてもらうためのオブジェクト・アクセントとしてみるのもひとつの手です。
そして、上記のように“CC0”の意味をある程度理解し、それ以外にも権利侵害してしまう可能性もあるということをよく理解し、安心した上で利用するようにしましょう。
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