WordPressでサイトマップページを作ろうとして「PS Auto Sitemap」を探したのに、管理画面の検索に出てこなかった、という経験はないでしょうか? 実はこのプラグインは、現在ではWordPress.org公式ディレクトリから配布が終了しており、新規にインストールすることができません。
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長年、HTMLサイトマップ(記事一覧ページ)を手軽に作れる定番プラグインとして多くのサイトで使われてきましたが、今から新しく導入するのは難しい状況です。すでに使っている方も、「このまま使い続けて大丈夫なのか」と不安に感じているのではないでしょうか。
そこで今回は、PS Auto Sitemapが提供終了に至った経緯と、「すでに使っている人はどうすべきか」「これからHTMLサイトマップを作る人は何を使えばよいか」を、代替プラグインや移行手順とあわせてわかりやすく解説していきます。使い方や設定方法についても、既存環境を引き継いだ方のために参考情報として残しています。
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この記事でわかること
- PS Auto Sitemapが2022年10月に提供終了・配布停止となった経緯と、今も使い続けるべきでない理由
- HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い、それぞれの役割
- すでに導入している人向けの使い方・設定方法と、表示されないときの原因
- 今からHTMLサイトマップを作る場合の代替プラグイン・テーマ機能の選び方と比較
- PS Auto Sitemapから代替プラグインへ安全に移行する手順
- PS Auto Sitemapとは?HTMLサイトマップを自動生成するプラグイン
- 【重要】PS Auto Sitemapは2022年10月に提供終了・配布停止
- すでに導入済みの人向け:PS Auto Sitemapの使い方・設定方法(参考情報)
- PS Auto Sitemapが表示されない・エラーが出るときの原因
- 【本題】今からHTMLサイトマップを作るなら?代替方法の選び方
- 代替①WP Sitemap Page:ショートコードで即設置できる定番プラグイン
- 代替②Simple Sitemap:ブロックエディタで完結するプラグイン
- 代替③総合SEOプラグインのサイトマップ機能を使う
- テーマ標準機能でHTMLサイトマップを作る方法
- PS Auto Sitemapから移行する手順(既存ページの扱い)
- XMLサイトマップも忘れずに設定しよう
- まとめ:PS Auto Sitemapは終了、今は代替手段でHTMLサイトマップを作ろう
- PS Auto Sitemapに関するよくある質問
PS Auto Sitemapとは?HTMLサイトマップを自動生成するプラグイン
PS Auto Sitemapは、WordPressの固定ページや投稿、カテゴリーの一覧を階層構造で並べた「HTMLサイトマップ」を自動で生成するプラグインです。固定ページにコードを1行貼り付けて、管理画面でそのページのIDを指定するだけでサイトマップページが完成するという手軽さと、十数種類のデザインスタイルを選べる点が支持され、日本国内のWordPress解説記事では定番プラグインとして紹介されてきました。
主な特徴を整理すると次のとおりです。
- 投稿・固定ページ・カテゴリーを階層構造で自動一覧化する
- 記事を追加・削除すると、サイトマップページも自動で更新される
- デザインスタイルを管理画面から選択できる(シンプル、ドキュメントツリー、付箋風など)
- 特定の記事やカテゴリーを除外できる
- 設定画面が日本語で、初心者でも扱いやすい
HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い
「サイトマップ」という言葉には、目的の異なる2種類が存在します。PS Auto Sitemapが扱うのはこのうちHTMLサイトマップだけなので、まずこの違いを押さえておきましょう。

HTMLサイトマップは、サイトを訪れた人間の読者に向けた「記事の目次ページ」です。通常のWebページとして表示され、サイト全体にどんなコンテンツがあるのかを一覧で把握し、目的の記事へたどり着けるようにする役割を持ちます。フッターやグローバルメニューから「サイトマップ」としてリンクされているページがこれに当たります。
XMLサイトマップは、GoogleやBingなどの検索エンジンのクローラーに向けたファイルです。サイト内のURLの一覧を機械が読みやすいXML形式で記述したもので、人間が閲覧することは想定されていません。Googleサーチコンソールに送信することで、新しい記事や更新した記事を検索エンジンに効率よく知らせることができます。作成と送信の方法はGoogle XML Sitemapsの使い方と設定方法で解説しています。
| HTMLサイトマップ | XMLサイトマップ | |
|---|---|---|
| 対象 | 人間の読者 | 検索エンジンのクローラー |
| 形式 | 通常のWebページ(固定ページなど) | sitemap.xmlというファイル |
| 目的 | 回遊性・利便性の向上、サイト構造の可視化 | クロール・インデックスの促進 |
| 作成手段 | PS Auto Sitemapや代替プラグイン、テーマ機能 | WordPress標準機能、SEOプラグイン |
両者は役割が異なるため、どちらか一方があればよいというものではなく、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの両方を設置しておくのが望ましい形です。なお、WordPress 5.5以降は標準機能でXMLサイトマップ(/wp-sitemap.xml)が自動生成されるようになっています。XMLサイトマップについては記事の後半でも触れます。
【重要】PS Auto Sitemapは2022年10月に提供終了・配布停止
PS Auto Sitemapは、2022年10月27日にWordPress.org公式プラグインディレクトリから閉鎖(Closed)され、配布が停止されました。公式ページに掲載されている閉鎖理由は「ガイドライン違反(Guideline Violation)」です。現在、WordPress管理画面の「プラグインの新規追加」から検索しても表示されず、新規インストールはできません。(出典:WordPress.org公式プラグインページ)
これまでPS Auto Sitemapを紹介してきた多くの解説記事は、この閉鎖前に書かれたものです。「おすすめプラグイン」として名前を見かけて検索したところ、管理画面で見つからなかった、という方も多いのではないでしょうか。ここでは閉鎖の事実と、それがユーザーにとって何を意味するのかを整理します。
閉鎖理由は「ガイドライン違反」、最終更新は2015年
WordPress.orgのプラグインディレクトリでは、プラグインが閉鎖された場合にその理由が「作者リクエスト」「セキュリティ問題」「ガイドライン違反」などの区分で表示されます。PS Auto Sitemapの場合は「ガイドライン違反」と表示されており、セキュリティ上の欠陥が直接の理由として公表されているわけではありません。
ただし、ここで注意したいのは、PS Auto Sitemapの最終更新が2015年で、それ以降ずっと止まったままだという点です。WordPress本体はその間に何十回もメジャーアップデートを重ね、ブロックエディタ(Gutenberg)の導入やPHPの要求バージョンの引き上げなど、大きな変化がありました。2015年当時のコードが最新のWordPress・PHP環境で正しく動く保証はどこにもありません。
特定の脆弱性(CVE)は確認されていないが、リスクはある
「PS Auto Sitemapには脆弱性がある」と断定的に書かれた記事を見かけることがありますが、正確に言うと、執筆時点でPS Auto Sitemapに対する特定のCVE(共通脆弱性識別子)は確認されていません。閉鎖理由もガイドライン違反であり、脆弱性が理由で閉鎖されたわけではありません。
一方で、長期間更新されていないプラグインは、以下のような一般的なリスクを抱えています。これはPS Auto Sitemapに限らず、放置されたプラグイン全般に共通する問題です。
- 新しく発見された攻撃手法や、WordPress本体側の仕様変更に対する修正が行われない
- 仮に脆弱性が見つかっても、作者による修正パッチが提供される見込みがない
- 閉鎖されているため、WordPressの自動更新やセキュリティ通知の対象にならない
- PHPのバージョンアップにより、警告やエラーが発生する可能性がある
つまり、「今すぐ危険」と断言はできないものの、問題が起きたときに誰も直してくれない状態で運用しているということです。サイトの安全性を考えるなら、継続利用は推奨できません。
既存環境で動いていても、継続利用は非推奨
すでにPS Auto Sitemapをインストール済みのサイトでは、閉鎖後も引き続きサイトマップページが表示されているケースが多くあります。閉鎖はあくまで「新規配布の停止」であり、インストール済みのファイルが削除されるわけではないためです。
しかし、「今動いているから問題ない」と考えるのは危険です。前述のとおり保守は完全に止まっているため、WordPressやPHPのアップデートを機に突然表示が崩れたり、エラーが出たりする可能性があります。サイトマップページは一度作ると放置しがちなページですが、他のページに影響を及ぼすエラーの原因になることもあるため、余裕のあるうちに代替手段へ移行しておくことをおすすめします。移行の手順は記事後半で解説します。
非公式サイトからのダウンロードは避ける
閉鎖後、検索すると「PS Auto Sitemapのzipファイルをダウンロードできる」と称する非公式のサイトが見つかることがあります。しかし、こうしたファイルは改ざんやマルウェアの混入を確認する手段がなく、非常に危険です。公式ディレクトリで配布されているプラグインは一定の審査と署名の仕組みのもとで提供されていますが、第三者サイトのファイルにはそれがありません。
「どうしても同じデザインを使いたい」という理由で非公式ファイルを入れるのは、サイト全体を危険にさらす行為です。同等のことは後述する代替プラグインで十分に実現できるため、非公式ダウンロードは絶対に避けてください。
すでに導入済みの人向け:PS Auto Sitemapの使い方・設定方法(参考情報)
ここからは、旧サイトを引き継いだ方や、現在PS Auto Sitemapが稼働しているサイトを管理している方のために、使い方と設定方法を参考情報として簡潔にまとめます。新規インストールはできないため、これから導入を検討している方はこのセクションを飛ばして、代替方法の解説に進んでください。
基本的な設定の流れ
PS Auto Sitemapの設定は、大きく「サイトマップ用の固定ページを作る」「管理画面でそのページを指定する」の2ステップです。
- WordPress管理画面で「固定ページ」→「新規追加」を開き、タイトルを「サイトマップ」などにする
- 本文にコードエディター(テキストモード)で次のコードを貼り付けて公開する
<!-- SITEMAP CONTENT REPLACE POINT -->- 公開した固定ページのURLやエディター画面のアドレスバーから、ページIDの数字(post=○○の部分)を確認する
- 「設定」→「PS Auto Sitemap」を開き、「サイトマップを表示する記事」欄にそのページIDを入力する
- 「変更を保存」をクリックし、固定ページを表示して一覧が出ていれば完了
ブロックエディタを使っている場合は、「カスタムHTML」ブロックにコードを入れるか、コードエディターモードに切り替えて貼り付けると正しく認識されます。ビジュアルエディタでそのまま貼り付けると、コメント記法がテキストとして表示されてしまうことがあります。
主な設定項目
設定画面には次のような項目があり、表示内容やデザインを調整できます。
- ホームページの出力:一覧の先頭にトップページへのリンクを表示するかどうか
- 投稿リストの出力/固定ページリストの出力:投稿・固定ページをそれぞれ一覧に含めるか
- サイトマップを表示する記事:前述のページIDを入力する欄
- 出力階層制限:カテゴリーやページの階層をどこまで表示するか
- 先に出力するリスト:投稿と固定ページのどちらを上に表示するか
- カテゴリーと投稿の表示:同一ページに全て表示するか、カテゴリーごとにページを分けるか
- 除外カテゴリ/除外記事:一覧から外したいカテゴリーIDや記事IDをカンマ区切りで指定
- スタイルの変更:デザインテンプレートの選択
- キャッシュの使用:生成結果をキャッシュして表示を高速化する
除外設定は、プライバシーポリシーやサンクスページ、noindexにしている記事などを一覧に載せたくないときに使います。サイトマップに掲載する内容は「読者に見せたいページ」に絞るのが基本です。
PS Auto Sitemapが表示されない・エラーが出るときの原因
PS Auto Sitemapを使っているサイトで「サイトマップが表示されない」「エラーが出た」という場合、原因は大きく「設定ミス」と「プラグイン自体の老朽化」の2つに分けられます。前者は修正できますが、後者は根本的な解決策がないため、移行を検討するサインになります。
設定ミスによる表示不良
- ページIDの誤り:「サイトマップを表示する記事」に入れたIDが、実際のサイトマップページのIDと異なっている。最も多い原因です。
- コードの貼り付け方:ビジュアルエディタで貼り付けたため、コメント記法が変換されてしまっている。コードエディター(またはカスタムHTMLブロック)で貼り直してください。
- キャッシュ:PS Auto Sitemap自体のキャッシュ機能や、別のキャッシュプラグイン、サーバーキャッシュが古い状態を表示している。キャッシュをクリアして再確認します。
- 投稿・固定ページの出力がオフ:設定で「投稿リストの出力」「固定ページリストの出力」のチェックが外れていると、該当部分は表示されません。
プラグインの老朽化による不具合
一方で、以下のような症状は設定の問題ではなく、2015年当時のコードが現在の環境に追いついていないことが原因である可能性が高いです。
- PHPのバージョンを上げた直後から「Deprecated」「Warning」などの警告文がページ上部に表示される
- WordPress本体の更新後にサイトマップページが真っ白になる、または500エラーが出る
- デザインスタイルが崩れる、CSSが読み込まれない
- テーマやほかのプラグインとの競合でレイアウトが乱れる
これらは作者による修正が行われない以上、根本的に解消される見込みがありません。一時的にPHPバージョンを下げるといった対処はセキュリティ上むしろ望ましくないため、不具合が出た時点で代替プラグインへの移行を決断するのが建設的です。
【本題】今からHTMLサイトマップを作るなら?代替方法の選び方
ここからが本記事の本題です。PS Auto Sitemapが使えない現在、HTMLサイトマップを作る方法は大きく5つあります。それぞれの特徴を比較したうえで、自分のサイトに合ったものを選びましょう。

| 方法 | 特徴 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| WP Sitemap Page | 定番の代替プラグイン。設定画面が日本語化されており、ショートコードを貼るだけで設置できる。更新も継続中 | PS Auto Sitemapと同じ感覚で使いたい人、クラシックエディタ利用者 | デザインの調整はCSSで行う必要がある |
| Simple Sitemap | ブロックエディタ対応。専用ブロックを配置するだけで一覧を表示できる | ブロックエディタ中心で運用している人 | 詳細な機能の一部は有料版 |
| 総合SEOプラグインの内蔵機能(Rank Mathなど) | XMLとHTMLのサイトマップを一元管理。noindex記事を自動で除外できる | すでにSEOプラグインを使っている人、プラグイン数を増やしたくない人 | SEOプラグイン自体の乗り換えを伴う場合は影響範囲が大きい |
| テーマ標準機能(SWELLなど) | テーマ付属のショートコードやブロックで作成。プラグイン不要でデザインもテーマに統一される | 対応テーマを使っている人 | テーマを変えると使えなくなる |
| 手動作成 | 固定ページにリンク一覧を手書きする | ページ数が極めて少なく今後も増えないサイト | 更新の手間と漏れのリスクが大きく、基本的に非推奨 |
選び方の基本方針
迷ったときは、次の優先順位で考えると判断しやすくなります。
- 使用中のテーマにサイトマップ機能があるなら、まずそれを使う。プラグインを増やさずに済み、デザインの統一やメンテナンスの面で最も安定します。
- テーマに機能がなく、すでにRank Mathなどの総合SEOプラグインを使っているなら、その内蔵機能を確認する。XML・HTMLを一箇所で管理でき、noindex記事の除外も自動化されます。
- それ以外の場合は、WP Sitemap Page(ショートコード派)またはSimple Sitemap(ブロックエディタ派)から選ぶ。どちらも継続的にメンテナンスされている定番プラグインです。
どの方法を選んでも、サイトマップページとしての機能に大きな差はありません。「継続的に更新されているか」「自分の運用スタイル(エディタ・テーマ)に合っているか」を軸に選べば失敗は少ないでしょう。
補足:Rapls Sitemapという新しい選択肢について
近年、「PS Auto Sitemapの設定を読み込んで移行できる」ことを売りにするRapls Sitemapというプラグインも登場しています。PS Auto Sitemapからのスムーズな乗り換えを意識した設計である点は魅力ですが、執筆時点でアクティブインストール数は30件程度とごく小規模で、利用実績やコミュニティによる検証はまだ限られています。
新しい選択肢として存在は知っておいてよいものの、多くのサイトで長期間検証されている前述の定番プラグインと比べると、現時点では「様子を見る」段階と考えるのが妥当です。導入する場合はテスト環境で十分に動作を確認したうえで判断してください。
代替①WP Sitemap Page:ショートコードで即設置できる定番プラグイン
WP Sitemap Pageは、PS Auto Sitemapの代替として最も多く名前が挙がるプラグインです。「固定ページにショートコードを貼るだけで一覧が出る」という使い勝手がPS Auto Sitemapに近く、設定画面も日本語化されているため、乗り換え先として違和感が少ないのが特徴です。WordPress.org公式ディレクトリで配布されており、現在も更新が続いています。

導入手順
- 管理画面「プラグイン」→「新規追加」で「WP Sitemap Page」と検索し、インストールして有効化する
- 「固定ページ」→「新規追加」でサイトマップ用のページを作成し、本文に次のショートコードを入力する
[wp_sitemap_page]- ページを公開し、投稿・固定ページ・カテゴリーなどの一覧が表示されていることを確認する
- 必要に応じて「設定」→「WP Sitemap Page」で除外設定や表示項目を調整する
PS Auto Sitemapのように管理画面でページIDを指定する必要はなく、ショートコードを置いたページがそのままサイトマップページになります。
ショートコードの主なオプション
ショートコードにパラメータを付けることで、表示内容を細かく制御できます。よく使う例を挙げます。
[wp_sitemap_page only="post"] ← 投稿のみ表示[wp_sitemap_page only="page"] ← 固定ページのみ表示[wp_sitemap_page only="category"]← カテゴリーのみ表示[wp_sitemap_page display_title="false"] ← セクション見出しを非表示[wp_sitemap_page sort="title"]← タイトル順に並べ替え「投稿はカテゴリーごとに、固定ページは別の見出しの下に」といった構成にしたい場合は、複数のショートコードを見出しと組み合わせて並べることで実現できます。
設定画面でできること
- 特定の固定ページ・投稿を一覧から除外する(IDで指定)
- 投稿タイプやタクソノミー単位で表示・非表示を切り替える
- 各セクションのタイトル表示の有無
- パスワード保護されたページを除外する
- 非公開・下書きページの扱い
デザインはテーマのリストスタイルがそのまま適用されます。PS Auto Sitemapのような専用スタイルは用意されていませんが、その分テーマのデザインになじみやすく、必要であれば追加CSSで調整できます。
代替②Simple Sitemap:ブロックエディタで完結するプラグイン
Simple Sitemapは、ブロックエディタ(Gutenberg)との親和性を重視した設計のプラグインです。ショートコードも使えますが、最大の特徴は専用ブロックが用意されていることで、ほかのブロックと同じ感覚でサイトマップを配置し、サイドバーの設定パネルから表示内容を調整できます。

導入手順
- 「プラグイン」→「新規追加」で「Simple Sitemap」と検索し、インストールして有効化する
- サイトマップ用の固定ページを作成し、ブロック挿入(+ボタン)から「Simple Sitemap」ブロックを探して追加する
- 右側の設定パネルで、表示する投稿タイプ、並び順、リンクの表示形式などを選ぶ
- 公開して表示を確認する
ブロックとして扱えるため、サイトマップの上下に説明文や見出しブロックを置いたり、カラムブロックで「投稿一覧」と「固定ページ一覧」を横並びにしたりといったレイアウトも、コードを書かずに組めます。
ショートコードで使う場合
クラシックエディタや、ウィジェットエリアなどブロックが使えない場所では、ショートコードでも同じ内容を表示できます。
[simple-sitemap][simple-sitemap types="post,page"][simple-sitemap-group] ← カテゴリーなどでグループ化して表示無料版と有料版の違い
基本的なHTMLサイトマップの作成は無料版で十分に行えます。有料版(Pro)では、特定の投稿を個別に除外する機能や、より細かい表示制御、追加のレイアウトなどが提供されています。まず無料版で試し、足りない部分があれば検討するという流れで問題ありません。
代替③総合SEOプラグインのサイトマップ機能を使う
Rank Mathをはじめとする総合SEOプラグインには、XMLサイトマップの生成機能に加えて、HTMLサイトマップを出力する機能が搭載されているものがあります。すでにこうしたプラグインを導入しているサイトであれば、新たにプラグインを追加せずにHTMLサイトマップを作れるのが最大の利点です。
総合SEOプラグインで作るメリット
- XMLとHTMLを一元管理できる:どの投稿タイプを含めるか、どの記事を除外するかといった設定を1か所で済ませられる
- noindex設定の記事を自動で除外できる:検索エンジンに見せない記事はHTMLサイトマップからも自動的に外れるため、設定の食い違いが起きにくい
- プラグイン数を増やさない:プラグインが増えるほど競合や更新管理の負担が増えるため、既存プラグインの機能でまかなえるのは大きな利点
Rank Mathでの設定の流れ
- Rank Mathの管理画面から「サイトマップ設定」を開く
- 「HTML Sitemap」の項目を有効化する
- 表示方法を「ショートコード」または「ページ」から選ぶ。ショートコードの場合は任意の固定ページに次のように貼り付ける
[rank_math_html_sitemap]- 含める投稿タイプ・タクソノミー、並び順、公開日の表示などを設定する
Rank Math以外のSEOプラグインでも、バージョンによってHTMLサイトマップ機能が提供されているものがあります。導入済みのプラグインの設定画面で「サイトマップ」の項目を確認してみてください。
注意点
HTMLサイトマップのためだけに総合SEOプラグインを新規導入する、あるいは別のSEOプラグインから乗り換えるのはおすすめしません。SEOプラグインはメタタグやXMLサイトマップ、構造化データなどサイト全体に関わる設定を握っているため、乗り換えの影響範囲が非常に大きくなります。あくまで「すでに使っているプラグインに機能があれば活用する」という位置づけで考えるのが適切です。
テーマ標準機能でHTMLサイトマップを作る方法
SWELLなど、近年の国産WordPressテーマの中には、HTMLサイトマップを出力するショートコードや専用ブロックが標準で用意されているものがあります。対応テーマを使っているなら、プラグインを一切追加せずにHTMLサイトマップを作れるため、最初に確認すべき選択肢です。
テーマ機能を使うメリット
- プラグインの追加が不要で、更新管理や競合の心配が減る
- テーマのデザインに最初からなじんだ見た目で表示される
- テーマのアップデートに合わせて機能もメンテナンスされる
SWELLの場合
SWELLでは、固定ページにサイトマップ用のショートコードを貼り付けるだけでHTMLサイトマップを表示できます。表示する投稿タイプやカテゴリーの扱いなど、細かい表示条件はテーマのマニュアルで確認してください。
[sitemap]他のテーマの場合
テーマによって、ショートコード方式のもの、専用ブロックを持つもの、固定ページテンプレートとして「サイトマップ」を選ぶ方式のものなど、実装は様々です。使用中のテーマの公式マニュアルで「サイトマップ」を検索し、機能の有無と使い方を確認しましょう。機能がないテーマの場合は、前述のプラグインを使うことになります。
テーマ機能の注意点
テーマ機能に依存する唯一のデメリットは、テーマを変更すると使えなくなることです。テーマ変更時には、サイトマップページのショートコードが無効になって文字列がそのまま表示される、という状態になります。テーマ移行の際にはサイトマップページの作り直しもチェックリストに入れておくとよいでしょう。
PS Auto Sitemapから移行する手順(既存ページの扱い)
ここでは、現在PS Auto Sitemapで運用しているサイトマップページを、代替プラグインやテーマ機能へ切り替える手順を解説します。ポイントは、既存のサイトマップページのURLはそのまま維持し、中身だけを差し替えることです。URLを変えてしまうと、フッターなどからのリンクや、外部からのリンクが切れてしまいます。

手順①:代替手段を先に用意する
PS Auto Sitemapを削除する前に、まず移行先のプラグインをインストールして有効化する(またはテーマ機能を確認する)ところから始めます。先に削除してしまうと、サイトマップページが一時的に空になる期間が生じます。
手順②:既存ページのコードをショートコードに貼り替える
現在のサイトマップ用固定ページを編集画面で開き、本文に入っている次のコードを探します。
<!-- SITEMAP CONTENT REPLACE POINT -->これを削除し、移行先のショートコード(WP Sitemap Pageなら [wp_sitemap_page]、Simple Sitemapなら [simple-sitemap]、SWELLなら [sitemap] など)に置き換えます。Simple Sitemapのブロックを使う場合は、コードを削除してブロックを挿入します。
この「貼り替え」が必要になる点が、PS Auto Sitemapからの移行で最も重要なポイントです。多くの代替プラグインは、PS Auto Sitemapのコメント記法を自動で認識してくれるわけではないため、ページ本文の書き換えは避けられません。Rapls Sitemapのように既存設定の読み込みに対応したとするプラグインもありますが、前述のとおり実績はまだ限定的です。
手順③:表示を確認し、除外設定を再現する
ページを更新して表示を確認します。PS Auto Sitemapで除外していたカテゴリーや記事がある場合は、移行先プラグインの設定画面で同じ除外設定を行ってください。除外していた内容を忘れている場合は、削除前にPS Auto Sitemapの設定画面をスクリーンショットで残しておくと安心です。
デザインについては、PS Auto Sitemapの専用スタイルはなくなり、テーマのデフォルトのリスト表示に変わります。見た目の調整が必要なら、テーマの追加CSSで対応します。
手順④:PS Auto Sitemapを無効化・削除する
新しいサイトマップが正常に表示されたら、「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」からPS Auto Sitemapを「無効化」し、続けて「削除」します。無効化した状態で放置せず、削除まで行ってください。無効化されていてもファイルはサーバー上に残るため、リスクの観点では削除が望ましいです。
手順⑤:リンクと表示を最終確認する
- フッター、グローバルメニュー、サイドバーなどからサイトマップページへのリンクが正しく機能しているか
- サイトマップページのURL(スラッグ)が変わっていないか
- スマートフォン表示で崩れがないか
- ページ上部に警告やエラー文が出ていないか
以上で移行は完了です。作業時間はサイト規模によりますが、除外設定が少なければ30分程度で終わることが多いでしょう。
XMLサイトマップも忘れずに設定しよう
HTMLサイトマップの整備と合わせて確認しておきたいのが、検索エンジン向けのXMLサイトマップです。PS Auto Sitemapが担っていたのはHTMLサイトマップだけなので、XMLサイトマップは別途用意されている必要があります。

WordPress標準機能かSEOプラグインで生成する
WordPress 5.5以降では、標準機能として「https://あなたのドメイン/wp-sitemap.xml」にXMLサイトマップが自動生成されます。特別な設定をしていなくても、このURLにアクセスして一覧が表示されれば、最低限のXMLサイトマップは存在していることになります。
Rank Mathなどの総合SEOプラグインを使っている場合は、プラグイン側がより詳細に制御できるXMLサイトマップを生成し、WordPress標準のものは無効化されるのが一般的です。どちらの方式であっても、XMLサイトマップが1つ存在し、それがサーチコンソールに登録されていれば問題ありません。詳しい作成手順はGoogle XML Sitemapsの使い方と設定方法を参考にしてください。
Googleサーチコンソールに送信する
XMLサイトマップは、Googleサーチコンソールの「サイトマップ」メニューからURLを送信しておきましょう。送信すると、Googleがサイトマップを定期的に読み取り、新しい記事や更新した記事を効率よく発見できるようになります。「成功しました」と表示され、検出されたURL数が想定と大きくずれていなければ正常です。
HTMLサイトマップとSEOの関係
HTMLサイトマップは読者の利便性のためのページであり、設置したからといって検索順位が直接上がるものではありません。一方で、サイト内の全ページへリンクが張られることで内部リンク構造が整い、クローラーが孤立したページを見つけやすくなるという副次的な効果は期待できます。SEOの観点では、XMLサイトマップでクロールを促し、HTMLサイトマップで読者の回遊性を高める、という役割分担で両方を整えておくのが基本の考え方です。
まとめ:PS Auto Sitemapは終了、今は代替手段でHTMLサイトマップを作ろう
本記事の要点を整理します。
- PS Auto Sitemapは2022年10月27日にWordPress.org公式ディレクトリから閉鎖され、新規インストールできない。閉鎖理由は「ガイドライン違反」
- 特定のCVEは確認されていないが、2015年を最後に更新が止まっており、動作保証・セキュリティの面から継続利用は非推奨。非公式サイトからのダウンロードは絶対に避ける
- HTMLサイトマップ(読者向け)とXMLサイトマップ(検索エンジン向け)は役割が異なり、両方を設置するのが望ましい
- 代替手段は、テーマ標準機能→既存SEOプラグインの内蔵機能→WP Sitemap Page/Simple Sitemapの順で検討すると判断しやすい
- 移行時は既存ページのURLを維持し、本文のコードをショートコードに貼り替えたうえで、PS Auto Sitemapを削除する
「長年の定番プラグインが使えなくなった」というのは残念なことですが、現在は継続的にメンテナンスされている代替手段が複数あり、いずれもPS Auto Sitemapと同等以上のことができます。すでに導入済みの方は不具合が出る前に、これから作る方は最初から代替手段で、安全にHTMLサイトマップを整備しましょう。サイト全体のSEOを考える際も、こうした基礎的な導線の整備が土台になります。
PS Auto Sitemapに関するよくある質問
Q1. PS Auto Sitemapはまだ使えますか?
新規にインストールすることはできません。2022年10月27日にWordPress.org公式ディレクトリから閉鎖されており、管理画面のプラグイン検索にも表示されません。すでにインストール済みの環境では動作を続けている場合がありますが、2015年から更新が止まっているため動作保証はなく、継続利用は推奨されません。
Q2. PS Auto Sitemapに脆弱性はありますか?
執筆時点で、PS Auto Sitemapに対する特定のCVE(脆弱性番号)は確認されていません。公式ディレクトリでの閉鎖理由も「ガイドライン違反」であり、セキュリティ問題を理由とした閉鎖ではありません。ただし、長期間更新されていないプラグインには「問題が見つかっても修正されない」「新しいWordPress・PHP環境に対応しない」という共通のリスクがあり、その意味で安全とは言えません。「脆弱性が断定されている」わけではなく、「保守されていないことによるリスクがある」と理解するのが正確です。
Q3. PS Auto Sitemapの代わりに何を使えばよいですか?
使用中のテーマにサイトマップ機能があればそれを、Rank Mathなどの総合SEOプラグインを導入済みならその内蔵機能を、いずれもなければWP Sitemap Page(ショートコード方式)またはSimple Sitemap(ブロックエディタ対応)を検討してください。いずれも継続的に更新されており、PS Auto Sitemapと同等のHTMLサイトマップを作成できます。
Q4. 既存のサイトマップページのコードはそのまま使えますか?
そのままでは使えません。PS Auto Sitemapが使っていた「<!– SITEMAP CONTENT REPLACE POINT –>」というコメント記法を、多くの代替プラグインは認識しないため、移行先のショートコード(またはブロック)に貼り替える必要があります。ページ自体は削除せず、URLを維持したまま本文だけを差し替えるのがおすすめです。
Q5. HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違いは何ですか?
HTMLサイトマップは人間の読者向けの記事一覧ページで、サイト内の回遊性や利便性を高めるものです。XMLサイトマップは検索エンジンのクローラー向けのファイル(sitemap.xml)で、サイト内URLを効率的に伝える役割を持ちます。目的が異なるため、両方を設置しておくのが望ましいです。PS Auto Sitemapや本記事で紹介した代替手段が扱うのはHTMLサイトマップで、XMLサイトマップはWordPress標準機能やSEOプラグインが担当します。
Q6. HTMLサイトマップページが無いとSEOに悪影響がありますか?
HTMLサイトマップが無いことで検索順位が直接下がる、ということはありません。順位に直結する要素ではなく、あくまで読者の利便性のためのページです。ただし、サイト内のページへの内部リンクが整うことでクローラーが孤立ページを発見しやすくなる、読者が目的の記事にたどり着きやすくなる、といった間接的なメリットはあります。設置コストは低いので、用意しておくことをおすすめします。
Q7. プラグインなしで、テーマの機能だけでHTMLサイトマップを作れますか?
SWELLなど、サイトマップ用のショートコードやブロックを標準搭載しているテーマであれば、プラグインなしで作成できます。テーマの公式マニュアルで「サイトマップ」の項目を確認してください。テーマに機能がない場合は、WP Sitemap PageやSimple Sitemapなどのプラグインを利用することになります。なお、テーマ機能で作った場合はテーマを変更すると使えなくなるため、テーマ移行時にはサイトマップページの作り直しが必要です。