サイテーションとは?意味や効率の良い獲得方法・SEO効果について

サイテーション

サイテーション(citation)”とは、リンクなしの言及・引用といった意味を持ち、ローカルSEOだけでなく通常の検索順位やSEOにも好影響をもたらすと言われています。

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そしてリンク設定されていなくともネット上で話題になっていれば、そのジャンルにおいて権威ある人物やサービスとして検索エンジンに認識されるというものです。(ただし、Googleはサイテーションがランキング要素だと公言しているわけではありません。)

また、これまではaタグによるリンクが設置されてはじめて“被リンク”として評価されていましたが、こういったリンクなしの状態でネット上にURLをはじめサービス名・店舗名や電話番号などが紹介された場合も自然検索に関する評価対象となるのでは?と言われています。

そしてご存知の通りGoogleの検索エンジンには200以上にも及ぶ要素によってランキングが決定され、常にその検索順位は変動を繰り返しており、そこで重要となってくるのが“被リンク”はもちろん、今回ご紹介する“サイテーション”もそのうちのひとつということです。

ただし、サイテーションにはポジティブな内容からネガティブな内容があり、当然ユーザーに役立つ情報を検索結果に表示させるために向上し続けるGoogleですから、ポジティブなサイテーションの方が検索エンジンにとって評価は高いものと思われます。(質の低いコンテンツをわざわざ上位表示する必要はありませんよね?)

そのため、日頃から質の高いコンテンツを投稿・配信することが大切で、ネガティブになるような行為・発言には細心の注意を払うのもポイントです。要は炎上してネガティブなサイテーションを数多く獲得しても逆に悪影響を及ぼすということです。

もちろん正当なブランディング構築をコツコツ続けていれば、そのうち良い内容のサイテーションが増えるでしょうし、それが一気に話題となればそのジャンルで権威性の高い人物・サービスであると認識されることでしょう。(サイテーションがバラつかないように“NAP”と呼ばれる名称・住所・電話番号は統一しておくことが大切です。)

では、今回は検索順位やローカル検索に良い影響をもたらすと言われている「サイテーション」について意味や重要なポイント、獲得方法などを詳しくご説明していきたいと思います。

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サイテーションとは

サイテーションとは、リンクなしの状態でURLやサービス名、店舗名や住所などが言及・引用されることを意味し、被リンクと同じくローカルSEOだけでなく自然検索のランキングにも効果的な要素のひとつと言われています。

そもそも被リンクが集まるコンテンツがなぜ評価されるのかというと…Googleにとって被リンクが人気投票のようなひとつの指標となっているためです。

そして、この“サイテーション”についても、同じくネット上で良くも悪くも頻繁に話題に挙げられるということで評価されます。

もちろん炎上といったネガティブなサイテーションを数多く集めても逆効果ですので、ポジティブなサイテーションを獲得できるような質の高いコンテンツやお店作りがポイントとなってきます。

ただ、Googleから正式に公表されている情報ではないため、効果の程度に関しては不明点も多いのは確かではありますが、この言及などのサイテーションが何らかのランキングシグナルに影響しているのでは?と言われており、そもそも特定のジャンルで権威性の高い人物やサービスとして多くのユーザーから支持されると自然とサイテーションや被リンクが集まりますので、当然の流れとも言えるでしょう。

Googleのランキング要素はブラックボックスとも言われてるため、こういった要素も含まれている可能性ももちろんあり、後ほどご紹介するMEOといったローカル検索での順位改善にもサイテーションが有力ということもあって、自然検索にも良い影響を及ぼすものと考えられています。

サイテーションと被リンクとの違い

サイテーションは上記の通りリンク設定されないまま他のサイトから言及・引用されることに対し、被リンクとはaタグでリンク設定されています。

このようにリンクされているかされていないかだけの違いではありますが、サイテーションを獲得することによって検索エンジンにもどういった人物・サービスがどれほど評価されているのか伝わり、その結果ランキング要素にも利用されているのでは?とされています。

もちろんリンクとして設置した方が効果的です。しかしサイテーションに関しても何かしら言及されることがあれば話題となっていることが伝わり、これが検索順位にも良い影響を与えるというもので、特にポジティブな内容や高評価であるほど効果的で良いサイテーションを獲得するにはユーザーに役立つ内容に注力してコンテンツを作り込むことが重要です。

この違いを正しく理解して、リンクの設置がなくとも話題に挙げてもらえるだけの知名度や役立つ情報のコンテンツ発信を念頭に置くと良いでしょう。

Googleによる見解

この“サイテーション”については、かなり前からネット上でも言及されていたようですが、自然検索に対する具体的な効果や評価に関しては上記のようにそもそもGoogleからの公式発表などがあったわけではないので、それほど認知されている言葉ではないのかもしれません。

しかし、ローカル検索では順位改善の要素のひとつに“知名度”があり、このサイテーションを知名度として評価しているということが下記ヘルプから読み取ることができます。

ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。

要はウェブ上で話題となる名称に関しては評価に値するというもので、知名度が高い=そのジャンルで専門知識を持った人物やサービスといった意味合いとなり、その結果ローカル検索やGoogle検索にも良い影響を及ぼすというわけです。

特にこのローカルSEOで重要となるのが、NAP(Name・Address・Phone)と呼ばれる店舗名や住所、電話番号などをしっかりと“Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)”に登録しておき、様々なサイトや各種SNSでも統一することが重要であり、さらにネット上で紹介されるような仕組みを作るということに尽きます。

ここでNAPが統一されていないとサイテーションもバラついてしまい、検索エンジンから別物と認識されてしまう可能性も考えられますので、正式名称で統一しておくことが重要となります。

そのため、少なからずGoogleの検索エンジンはサイテーションを感知するプログラムが用意されているものと思われ、自然検索にも効果的、もしくはこれからその重要度が増していく可能性も0ではないでしょう。

サイテーションのSEO効果について

そして、この“サイテーション”は口コミと一緒に表記される“店名”がネット上に多く存在することによって被リンクのような要素として効果的と言われてきました。(“Googleビジネスプロフィール”に登録している名称であることが前提)

これがローカル検索だけでなく自然検索にも良い影響を及ぼすのでは?とされているわけですが、あくまでGoogleからの正式なソースがあるわけではなく、これが評価されるとするとスパムにも簡単に応用できてしまう恐れもあるため、効果のほどを計るのはなかなか難しいところではあります。

ただ、上位表示されているサイトや順位が付きやすいサイトに“サイテーション”が多い傾向なら相関は考えられるのかもしれません。

そのため、この“サイテーション”は以下のような間接効果が挙げられます。

  • 紹介したくなる人物やサービス(店舗名を含む)である
  • 度々話題となることで認知度が高い
  • 被リンクの獲得にも繋がる
  • 指名検索によってサイト全体の評価に繋がる

また、サイト自体が評価されているかどうかのチェック方法は、サイト名やサービス名などの名称で検索した結果に“サイトリンク”が表示されるかどうかが挙げられます。

下記のように、しっかりとその名称が認識されていれば、サイトリンクが自動で表示されます。(サイトリンクはGoogle側が自動で表示しているため、自由に修正・追加することはできません。)

これが検索結果に表示されない場合、まだその名称が一般的に浸透していない可能性が高く、今回のような“サイテーション”を増やして、検索エンジンに認識させることが必要となります。

MEOにも有効

実店舗でビジネス展開しているケースだと、ローカル検索は非常に重要な集客ツールとなります。

例えば外出先で店舗やジャンルなどを検索した場合、現在地周辺のお店がGoogleマップと一緒に表示されるため、上位に表示されていた方が当然アクセスも多く獲得でき、直接売上げにも繋がることでしょう。

こういったローカル検索で上位表示させるために行う一連の行動をMEO(Map Engine Optimizationの略語)と呼び、MEO対策としても広く知られています。

そして、MEOによって店舗情報を上位表示させるためには、店舗展開する名称の知名度も重要であり、それによって被リンク以外のサイテーションがポイントとなってくるわけです。

この“MEO”について詳しくは、こちらの「MEOとは?注力するべき理由と上位表示に必要な対策について」もぜひご覧ください。
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サイテーションの種類

サイテーションはリンクなしの言及・引用とされていますが、基本的に名前や住所・電話番号、サービス名やURLなどが挙げられます。

これがNAPに登録した内容をサイトやブログ、各種SNSなどで統一するべき理由であり、それぞれ少し違った表記にしているとせっかくのサイテーションもバラついてしまうということです。

こういったサイテーションがバラつくということは検索エンジンからの評価もバラつくので、要はSEOとしてもったいない状態となってしまいます。

そもそも会社概要や店舗情報の内容が各種メディアで少しずつ異なること自体、ユーザーに誤解を招いたり信用にも関わってきますから、統一するようにしましょう。

サイテーションを獲得する方法

次に、“サイテーション”が少なからず自然検索にも良い影響を及ぼすと仮定して、効果的なサイテーションの獲得方法を考えてみたいと思います。

これは、SNSを活発に運用することで潜在層に“名称”を広めるということが効果的で、SNSを自然検索からの流入以外の集客経路といった目的だけでなく、こういったサイテーション獲得の機会を増やす目的としてうまく利用するというわけです。

その他にも、各種記事やSNSの投稿、Googleのレビューに対するコメント欄への投稿のしやすさはもちろん、コメントがあった場合は逐一返信して交流を活発に行うことで、そこでのやりとりがきっかけで口コミがさらに広がることと思われます。

特にレビューを書きたくなるようなお店の質や好印象を持たれる接客、サービスなどに気を使っていれば自ずとポジティブなサイテーションも増えていくでしょうし、それを見たユーザーが“行ってみたい”・“利用してみたい”と思ってくれるといった好循環が生まれますので、実店舗だけでなく様々な事業・サービスを展開する企業はコンテンツの質に気を配ることが大切です。

構造化データで記述する

また、名称や住所・電話番号などを構造化データで記述するということも重要で、これによって閲覧ユーザーだけでなく検索エンジンにも伝わりやすくなります。

要は何をサイテーションとするのかを明確にするべきで、これを構造化データでサイトに記述しておくということです。

そしてその内容を変えずに各種SNSなどに表記するとサイテーションが統一されるため、電話番号の全角・半角や住所の枝番などを揃えることが大切です。

ユーザーはそれをコピペして言及・引用を行うので、“Google ビジネス プロフィール(旧称:Google マイビジネス)”に合わせると良いでしょう。

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名称をわかりやすくする

まずサイテーションを獲得するには覚えやすい名称にする必要があります。
当然あいまいで覚えにくい店舗名やサービス名だとユーザーも間違った名称で言及するかもしれません。

そうなればサイテーションとしての役割を果たさない状態となってしまい、効果としても期待できませんので、名称はわかりやすいものにして各種サイトやSNSでも統一して表記することが重要です。(NAPを統一させることが重要なのはこういった理由のためです。)

また、省略して覚えられているケースも十分考えられますので、それらを踏まえてNAPを統一しましょう。

各種SNSを活用する

そしてこのサイテーションを増やすには各種SNSを活用して露出を増やすことが大切です。

もちろんTwitterなどの発信によって、まだ認知していないユーザーへリーチすることも大事ですが、Googleレビューのコメントも重要で、もしネガティブな内容であっても真摯に受け止めて丁寧に対応することによって信頼のできる人物・店舗であることが他のユーザーにも伝わります。

そのため、Google広告やYahoo!広告で潜在層へリーチすることを目的とした広告戦略も視野に入れるべきです。そもそも存在を知らなければサイテーションの獲得はもちろん、成果にも繋がりませんから、広く知ってもらうことも重要視してください。

Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)へ登録する

実店舗で事業を行っている場合、様々な情報を元にGoogleが自動でマップに登録しているケースもありますが、MEOにも良い影響を及ぼしますのでオーナー確認を必ず行い、NAP(名称と住所と電話番号)を統一しておきましょう。

このオーナー確認を行うことによって悪戯で悪い口コミを書かれた際に正しく対応できますし、そもそも検索した際にGoogleマップと一緒に表示されますので、集客ツールとしてもうまく活用することも可能です。

また、NAPを統一するということは半角・全角も含まれますので、一字一句間違いなく登録して各種SNSやサイトに流用してください。

そうすることでサイテーションそのものも統一されて正しく認識されることと思われます。

ネガティブなサイテーションについて

ポジティブなサイテーションは検索エンジンからも良い評価として見られる一方、ネガティブなサイテーションは低く評価される可能性が高いとされています。

ただ、先ほどもお伝えした通りネガティブなサイテーションを見つけたとしても、丁寧な対応・返信をすることで逆に良い印象を持たれるケースも考えられますので、サイトやサービスの質を向上し、各種SNSなどで発信することが大切です。

それによってネガティブなサイテーションも書き換えられる可能性も0ではありませんので、常に冷静な対応が求められます。

そしてWeb上に掲載されるということは様々なユーザーにも閲覧され、拡散される恐れも十分あり得るということを忘れずに対応しましょう。

もちろん日頃からポジティブなサイテーションを獲得できるような質の高さを求めていれば、それに伴ったサイテーションが増えていくことと思われますので、コツコツと質の高いコンテンツやサービスに注力することが一番の近道となります。(社員などの関係者にサイテーションを書いてもらうといった自作自演はNGです。)

サイテーションの確認方法について

次に、どれくらい言及されているのかを確認する方法についてです。
これは、ご自身のサイト名などをダブルクォーテーション(””)で囲んで完全一致として定期的に検索してみると良いでしょう。

さらに、下記のようにドメイン指定して除外検索してみると、ご自身のサイト以外でどれほどネット上で言及されているのか?公開されているコンテンツや数もわかりやすくチェックできます。

「“キーワードファインダー” -site:keywordfinder.jp」

ここで、詳しく紹介された有益なコンテンツがあれば、そのサイト管理者へリンクの設置をお願いしてみても良いかもしれません。
※そこにお金が絡んでくるとペナルティとなるのでご注意ください。

そして、この“サイテーション”を増やすには、もちろん“記事でぜひ紹介したい”と思わせるコンテンツの質が必須で、言及・引用されるコンテンツ(役立つコンテンツ)を意識することが重要となります。

このように、質の高いコンテンツを発信し、同時にサイテーション・被リンクの獲得を目的としたSNSも活用し続けることによって、ゆくゆくはサイトのアクセスを大きく伸ばすことにも繋がる好循環が生まれるというわけです。

特に口コミが一気に広がりやすいTwitter辺りは、広告予算を充てて戦略的にフォロワーをコツコツと増やしてみるのも良いでしょう。

まとめ

今回は、リンクのない言及・引用がローカルSEOだけでなく自然検索の評価にも効果的と言われている「サイテーション」について詳しくご説明しました。

上記のように、自然検索に関しては公式で評価が認められている要素ではないものの、ローカルSEOでは順位改善に貢献する要素のひとつということで、間接的・相関は少なからずあると言えるため、サイトを飛躍的に伸ばしたいとお考えの方は、こういったサイテーションを増やす施策も行っても良いでしょう。

また、そういったサイテーションからさらに口コミで広がる機会も増えるため、リピーターを増やすためにも独自性のあるサイト名をはじめから考慮しておくことも重要と言えます。

どちらにしても、良い内容で話題となるような信頼性の高い情報発信を心がけることがサイテーション・被リンクの獲得にも繋がり、その結果サイトを大きく伸ばすことに期待できるため、ご自身のジャンルで権威ある人物やサービスを目指し、質の高さを向上させることを意識してください。

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