ドメインパワーとは、その名の通りドメインの強弱を図るもので、実際にGoogleがその数値を公表しているわけではありませんが、いくつか公開されているツールの独自ロジックによって数値化し、競合と比較することによって上位表示できるかどうか?といった判断材料にもなるSEOに対しても重要な要素となります。
そのため、新規ドメインの場合だと基本“0”の状態なので、質の高い記事はもちろん、基本的な内部対策やテーマの一貫性、内部リンクなど様々な角度からドメインを育てる・強化することによってドメインパワーを上げていくといった考えが大切です。
それによって何が得られるかというと…同等の記事コンテンツでも競合より上位表示しやすくなるといったメリットが考えられ、公開中の記事も全体的に順位が底上げされるため、自然検索からの集客が一気に伸びていきます。
そういった対策を日々何気に行っているかと思いますが、それらはドメインパワーを伸ばすためのものでもあり、上位表示させるためのリライトや同等のテーマで記事を増やすなど様々な要素が考えられるでしょう。(ドメイン年齢も関係するため新規ドメインは半年から1年くらい長い目で育てていくことが重要です。)
そして、このドメインパワーが上がれば上位表示しやすくなるでしょうし、何より強いキーワード(需要のあるキーワード)でも上位表示させることも不可能ではなく、このドメインパワーを育てるために質の高い記事を投稿してサイト・ブログにトラフィックを流していくわけです。
では、今回は検索順位にも大きく影響する“ドメインパワー”について、調べ方やSEOにどういった影響を及ぼすのか?意味やドメインパワーを上げる方法について詳しくご説明していきたいと思います。
ドメインパワーとは
ドメインパワーとは本来ドメインが持つ強弱をわかりやすく数値化したもので、最近で言うと“何を言うのか?”ではなく“誰が何を言うのか?”といったオーソリティにも似た要素であり、同等のコンテンツでもこのドメインパワーが強ければ競合よりも上位表示させることも可能といったSEOにも大きく影響します。
そのため、検索順位を上げるためにはコンテンツそのものの改善よりも他に質の高い記事を増やし、このドメインパワーを高めることも重要というわけです。
というのも周知の通りSEOはコンテンツのみで評価しているわけではなく、被リンクや内部リンクといったリンク構築など様々な要因を含んでおり、そのひとつにドメインの強さも大きく影響し、最近ではコンテンツうんぬんドメインの強さだけで上位表示されているケースも多く見受けられます。(そのため、文字数だけが重要というわけではありません。)
どちらにしてもドメインパワーは重要視するべき要素で、質の高い記事を公開しながら過去記事のリライト作業、そしてそういった記事を多くのユーザーに見てもらうためにも各種SNSを活用して拡散することもポイントとなってきます。
SEOとの関連について
上記の通りドメインパワーはSEOにとって非常に重要な要素で、わかりやすく0〜100までの数値で表示し、新規ドメインだと0の状態ですが、ドメイン年齢や記事の内容・被リンク対策によって少しずつこの数値が上がっていきますので、どの程度が目安・平均値というのは特にありません。
※ここでは簡単にドメインパワーが調べられる“パワーランクチェックツール”を参考にご説明しています。
そして、この数値を参考にしてみると…やはりドメインパワーが高いサイト・ブログはドメイン年齢も長い傾向にあり、この運営期間に関しては対策のしようがありませんから、コツコツとドメインを育てる、もしくはドメイン年齢の長い中古ドメインを利用されている方も多くいらっしゃいます。(中古ドメインは当たり外れがあるので若干注意が必要です。)
ただし、このドメインパワーが高ければ必ずしも様々なキーワードで上位表示しているわけではなく、実際にそういったサイトの記事をいくつか見て狙っていると思われるキーワードで検索してみても全く順位が付いていないケースも珍しくありません。
そのため、ドメインパワーは重要ですが、キーワード選定も重要視するべきで競合のドメインパワーが強ければ当然上位表示させることは難しくなるので、キーワードに合ったドメインパワーが必要というわけです。
ドメインパワーの計測・調べ方
ドメインパワーは以前GoogleからPR(ページランク)として公表され、ブラウザのツールバーに表示させることも可能でしたが現在は廃止されています。
そのため、公開されているツール(有料・無料のものがあります。)を利用することになり、気軽にチェックできるツールと言えば…“パワーランクチェックツール”というツールがあり、こちらではユーザー登録なしで利用できます。ただし回数に制限があり、通常だと1日1回までですが、会員登録することで1日3回まで利用できます。
※参考:パワーランクチェックツール
他にも“MOZ”が公開している“Link Explorer”といった海外のツールがあり、こちらはユーザー登録することによって無料で利用でき、“Domain Authority(ドメインオーソリティ)”という項目でドメインパワーを調べられます。(無料版だと1ヶ月に10回のチェック制限があります。)
※参考:MOZ
下記の場合、4月14日まで残り9回使用可能という意味となり、またその日が過ぎれば使用回数も10回にリセットされます。
この“MOZ”の場合、上記の“パワーランクチェックツール”よりもさらに詳しく調べることが可能で、ユーザー登録後にトップページ上部の「Free SEO Tools」から「Link Explorer」をクリックし、そこに表示されているフォームにチェックしたいドメインを入力して“Analyze”をクリックすることでドメインパワー以外にもページ毎のパワー(Page Authority)や被リンク数なんかも確認でき、具体的にどのページからリンクされているのかもチェックできます。
また、この被リンクに関してはサーチコンソールでもチェックできますが、ドメインパワーと被リンク数との相関なんかもぱっと見で確認できますので、ドメインパワーの低い理由が被リンク数なのかどうか?といった参考にもなることでしょう。
他にもご自身のドメインパワーだけでなく当然競合の数値もチェックできるので参考にしてみても良いでしょう。ドメインパワーの高いサイトがどういった構造となっているのか?内部リンクの設置方法や回遊させる工夫など勉強になる点も多いはずです。
もちろんドメインパワーが高いサイトからのリンクは効果的なので、そういった権威性の高いサイトから被リンクしてもらえるような詳しいコンテンツ作りが重要となってきます。
SEOでドメインパワーを重要視する理由
ドメインパワーはSEOにおいて重要な指標で、いくらコンテンツの内容が的確にユーザーの意図を満たしていても、このドメインパワーが弱いせいで上位表示できないケースが非常に多く見受けられます。
そのため、最初の段階だと複数キーワードで上位を狙わざるを得ない状態で、ドメインパワーが強くなってきたら強めのキーワードでも上位を狙ってみると良いでしょう。
また、Webサイト全体の信頼性や権威性を評価する指標でもあり、狙うキーワードやジャンルにもよるため、月間検索数の少ないキーワードだとそこまで重要視する必要はありません。
これらの理由から、SEOではドメインパワーを高めることが大切で、ドメインパワーだけでなくユーザーにとって価値あるコンテンツを提供することも念頭に置きましょう。
ドメインパワーを上げる方法
では、このドメインパワーを上げるにはどうしたら良いのかというと…被リンクが特に重要で、被リンクを増やすことによってそのサイトは多くのユーザーから高い支持を獲得していると検索エンジンから認識されるようになります。
それによって専門性・権威性が高まり、結果ドメインが強くなるといった好循環が生まれるというわけです。そのため、どうしても質の高いコンテンツは避けて通れない対策ですので、長い目でコンテンツを改善し、定期的にブラッシュアップさせることが大切です。
他にもサイトの運営期間を長くするという点も挙げられます。しかしこればかりは対策のしようがありませんので、コツコツと上記の通り質の高いコンテンツに注力して長く運営していくほかありません。これが中古ドメインを購入する理由でもあるんですが、当たり外れがあったり、このドメインパワーだけがSEOではありませんので、ブランディングを考慮するとあまりおすすめできません。
また、著者のE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)やサイテーションなどもドメインパワーを上げる要素のひとつで、例えば誰も知らない方がどれだけ良いコンテンツを発信してもなかなか成果に繋がらないのはこの辺りが原因ですので、新規ドメインでこれからサイト・ブログを始めるという場合、最初の1年程度は良質な記事の発信を行いつつ、成果は求めないという考えが重要です。(ブログなどを途中で止めてしまう方が多いのは作業に見合った成果が見られないという理由が多くを占めます。)
そのため、サイトやブログだけでなく他にも各種SNSを活用して権威性やブランディングの構築を同時に進めることも大切ですので、指名検索されるつもりでユーザーの役立つコンテンツ作りに注力するようにしましょう。
被リンクの獲得
上記の通りドメインパワーを上げるには被リンクの獲得が効果的です。
ただ、外部からの被リンクはご自身では直接的に制御できませんから難しい対策ではあります。
とは言え、通常リンクされる順序を改めて考えてみるとどういった対策が効果的なのかがわかりますので、ご自身のサイトやブログの特徴と照らし合わせてみて、やりやすい方法で試してみてください。
まず被リンクには以下のような種類が存在します。(こういったリンク元やテキストリンクなどはサーチコンソールからも確認できます。)
- 参考になるサイトとして紹介されるトップページへのリンク
- 参考になるページとして紹介される個別ページへのリンク
- 部分的に引用されたリンク
- 画像を引用したリンク
これを踏まえると、重要なポイントとしては…ユーザーに役立つコンテンツと露出を増やすという点で、せっかく良いコンテンツを作ってもしばらくは検索上位に表示されることもありませんから、はじめのうちは各種SNSを活用して露出を増やして少しでも信用を積み立てるというわけです。
そして当然と言えば当然かもしれませんが、やはりコンテンツの質に注力し続け、引用されるだけの価値を見いだせなければユーザーは他のサイトへと遷移してしまいますから、検索結果ページに戻させない工夫なんかも必要と言えるでしょう。
さらに言うとテーマは絞るべきで、訪問ユーザーが持つ興味と同等の記事が数多くあればサイトの回遊率も上がるでしょうし、滞在時間にも良い影響を及ぼすことに間違いありません。
つまり、伝わりやすく覚えやすいサイト名や引用しやすいように段落の最後に簡単なまとめを書くなど細かな対策が考えられ、画像も多く使用することでインデックスされて画像検索にも表示されますから、画像を引用したい方から被リンクを獲得するには適宜alt設定しておくことも大切です。
また、「“ご自身のサイト名” -site:ご自身のサイトURL」で検索してみると、ご自身のサイト外でリンクまたは引用されているサイトが意外と見つかります。ここで効果的なテキストリンクなどに修正してほしいことをメールなどでお問い合わせしてみるのもひとつの手ですので一度チェックしてみると良いでしょう。
質の高いコンテンツを増やす
上記の通りドメインパワーを上げるためには被リンク獲得が必要で、その被リンクの獲得には質の高いコンテンツが必要となります。
遠回りのようでこれが王道の方法で、自演リンクなど価値のない被リンクはむしろ逆効果となってしまう可能性があります。そのため、正攻法でコツコツと被リンクを獲得していくことによって少しずつドメインパワーが上がり、同時に順位も全体的に上がることで徐々にアクセス数も伸びていくことと思われますので、途中で諦めることなく検証と改善を繰り返すことが大切です。
このように記事コンテンツは投稿したら終わりというわけではなく、アナリティクスやサーチコンソールを活用してアクセス解析や流入キーワードを定期的にチェックしてリライトと呼ばれる改善作業を行い、なおかつそういった記事を数多く投稿していくようにしましょう。
一方で質の低いコンテンツは当然改善する必要があり、恐らくそういったページには順位が付いていないかと思われますので、記事毎にしっかりとキーワードを選定して日々の順位チェックや定期的な流入キーワードも欠かさず行うようにしてください。(選定したキーワードと内容が合致しているかどうかの確認とも言えます。)
そして、そういった質の低いページはリライト・類似したコンテンツの統一などキーワード毎にしっかりとコンテンツを作り込み、何度もブラッシュアップしていくことで様々なユーザーから説得力のある内容として認識され、参考にするために引用したいと思われるようにもなりますので、ぜひ挑戦してみてください。
まとめ
今回は上位表示に重要な要素のひとつ“ドメインパワー”についての意味やSEOとの関わり、ドメインパワーの上げ方などについて詳しくご説明しました。
このように最近の検索順位はどれだけ内容が良くても、どういった人物が著者なの?この辺りか不明だとうまく順位が上がりません。というのも主に競合よりも信頼性がないといった理由が挙げられ、Googleの検索エンジンはユーザーにとって安心・安全で正しい情報コンテンツを上位表示する傾向にあり、それを担保するのが今回ご説明したドメインパワーとなります。
これが高まれば被リンクや様々なサイトやブログでも紹介されているはずなので、それだけ信頼できる人物からの発信ということで正しくコンテンツが評価され、検索結果でも上位表示させることが可能となります。もちろんSEOはドメインパワーだけが全てではなく、キーワードや競合にもよりますのでドメインの強さを考慮した上でキーワード選定を行うことも重要です。
また、このドメインパワーはリライトする際や新規記事を書く際にも参考になる数値で、競合と比較して現状でも十分上位が目指せるようであれば質の高いコンテンツに注力して改善を繰り返してみてください。
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