CMSとは?導入するメリットと本来の目的を考えよう

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CMS

CMS(content management systems)”と呼ばれるシステムをご存知ですか?実はブログなどで使用頻度の高い“WordPress”もそのひとつで、CMSとしては実は他にも様々な種類が公開されています。

このように“CMS”とは…基本的なサイト構成などがすでに完成されていて、専門知識を持たなくても簡単にメディアを運営できるシステムを意味します。

そして、このCMSを利用することによってコンテンツの新規投稿や更新などの管理といったサイトを円滑に活用できるわけですが、場合によってはWordPress以外のCMSを利用した方が良いケースも稀にあり、目的に沿ったCMSを導入する必要があるわけです。

そもそもこのWordPressには、“Movable Type と TypePad”といったインポート方法が用意されているだけあって、以前は“Movable Type”を利用していたという方も多いのかもしれません。
※基本的に他のCMSや各種ブログからWordPressへの移行はプラグインなどを利用することで比較的簡単に行うことができます。

というのも“Googleトレンド”で2004年1月から2019年8月までの“Movable Type”と“WordPress”のウェブ検索の動向を比べてみると明らかで、2006年12月辺りから完全に逆転していることがわかりますね。

参考:Google トレンド

当時のCMSと言えばこの“Movable Type”が主流だったんですが、現在では数多く存在するCMSの中で最も多くのシェアを誇るのは“WordPress”となっています。(具体的なシェアなどについて詳しくは後ほどご説明します。)

そのため、“Movable Type”から“WordPress”へ移行したという方も多いのではないでしょうか?
他にも最初は簡単なレンタルブログから初めて、本格化しようとCMSの主流である“WordPress”へ移行された方も多いかと思われます。
※WordPressの基本的な機能などについては、こちらの「WordPress(ワードプレス)の基本機能や特徴などまとめ」も参考にしてみてください。

では、今回はこのWordPressをはじめとする“CMS”について、種類や各メリット・デメリットなどを詳しくご説明していきたいと思います。

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CMSとは?

まずはじめに“CMS”とは、サイト制作そのものをすることなくすぐに記事を書いて投稿することができ、そういったコンテンツの配信を続けることによって気軽にサイト運営を行うことができるシステムのことを指します。
※サーバーやドメイン、初期設定などは必須項目となりますので多少の時間はかかります。

また、CMSそれぞれに有料・無料など数多くのテーマと呼ばれるテンプレートが公開されているため、気軽にデザインを変更することもでき、執筆・コンテンツを書くことに集中できる非常に便利なシステムとなっていて、ひとつの記事を投稿したことによって自動でアーカイブページにもその記事が蓄積されていきます。

そして、内部リンクなども完全に自動で設置されるため、今となっては当然のシステムのように感じられますが、このCMSのシステムによって1からサイトを作って更新していくよりも遥かに管理しやすくなったと言えます。

そもそもWebサイトやブログ形式でのメディア構築は、コンテンツありきであってデザインが必要なLPなどのページとはまた別の話です。

この辺りは「オウンドメディアで成功するために必要な基礎知識」も参考に、サイトが持つ意味や各種ページの目的をしっかりと理解した上でサイト運営を行う必要があり、CMSをうまく利用しながら誘導させたいページへの自然な導線配備を行うことによって最終的な目的を達成することが可能となります。

CMSのメリット・デメリット

では、このCMSのメリットとデメリットについてですが、まずメリットしては上記に挙げたようにサイトを運営するために必要なラフ案・デザイン・コーディング・システム組み込みといった専門知識を必要とすることなく執筆に集中できる点や、テンプレートを変更することによって簡単にサイトのデザインを変えることができるという点です。

その他にも最近のテーマには基本的な内部SEOがすでに施されているものが多いため、質の高い検索ユーザーに役立つコンテンツを心がけることによって上位表示にも期待でき、効率よく集客を行うことができるということです。

一方で、CMSのデメリットとしては…様々な種類のCMSが公開されているため、一概には言えないものの、サイトに関する各種管理をご自身で行わなければいけない点です。

そのため、万が一重要なファイルを削除してしまった場合は、サイトが消えてしまう可能性も0ではないため、最低でもコンテンツのバックアップが定期的に必要で、そういったリスク管理にも十分気を付けるべきで、専門知識がないまま高機能なシステムを利用できる一方、不必要にシステムをカスタマイズしてしまうと正しく動作しなくなってしまいます。

ただ、この辺りは通常のWebサイトの管理も同じことが言えますが、特にCMSの場合は様々なシステムが組み込まれていますから、管理するために必要なファイルが非常に多く、ご自身でカスタマイズできる範囲をしっかりと理解した上で運営を行う必要があると言えるでしょう。

特に“WordPress”の場合で言うと、大元となるテーマには触れずに“子テーマ”と呼ばれるテーマを導入し、本体の重要なファイルに触れることなくカスタマイズなどを行うと安全かつ便利です。(詳細は各テーマの詳細ページなどをご確認ください。)

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独自でCMSを作るケース(フルスクラッチ)

続いて、上記の公開されているようなCMSを利用せず完全に0から独自でCMSを作り込む“フルスクラッチ”と呼ばれる構築方法についてです。

まずこちらのデメリットとしては、なんと言ってもかなりのコストがかかってしまうという点です。

というのも、通常CMSで省略することのできるデザインやコーディング、管理画面の作り込みなど様々なプログラミングを全て用意する必要があり、社内に大規模なチームも当然必要となり、マーケティングチームやSEO担当、そして開発チームなど各チームの連携も重要となってきます。

このように全てを作り込む必要があるため時間コストもかかり、メンテナンスやシステム自体の更新などを考慮すると…年間でかなりの売上があるECサイトを管理する大企業が導入するCMSとも言えるでしょう。

一方その分、大きなメリットも確かにあり、どんな要望でも柔軟・自由自在にシステム化することもでき、それによって人的コストダウンや徹底したマーケティング改善の円滑化などを実現でき、通常公開されているCMSでは対応しきれない独自の仕組みを構築することが可能となり、そのシステム自体のカスタムを続けることはもちろん、どんどん改良を重ねていくことも当然可能です。

そのため、場合によってはフルスクラッチにしないにせよ、基本的なシステムはCMSを利用し、部分的に独自のシステムを組み込むのも良いかもしれません。

CMSの種類について

続いてCMSの種類についてですが、公開されているもので数百にも上り、中でもオープンソースと呼ばれる無償で提供されているものから、有料のCMSパッケージまで様々です。

ただ、先ほどもご説明した通り、以前はMovable Typeが主流でしたが、現在ではオープンソースのCMSであるWordPressが多くのシェアを獲得しています。
※“Movable Type”は個人で使用する分には無料で利用できる“個人無償ライセンス”が用意されていますが、それ以外は有償ライセンスが必要となります。

シェアについては、以下のページを参考にしてみるとわかるように圧倒的に“WordPress”が多く、2019年8月29日時点で34.5%ものシェアを誇り、他のCMSは完全に分散してしまっている状態で、CMS自体導入していないサイトも43.6%とこちらも非常に高い数値となっています。
参考:Historical trends in the usage of content management systems, August 2019

また、上記のデータを元に“WordPress”に続くシェアとしては以下のようなCMSがあり、それぞれECサイトに特化したものや様々な特徴があるものの、数百存在するというCMSによって完全にシェアが分散されているようで、やはり世界的に見てもメインのCMSとしては“WordPress”のようですね。

こういったCMSが便利な理由として、予め用意されている管理画面にログインし、各フォームにタイトルや本文含め順に入力していくことによって簡単にページを作成できる点ですが、“WordPress”にはカスタムフィールドといった必要な情報を別で追加用意したり、様々なプラグインもありカスタマイズを行うこともできます。

しかし、場合によっては他のCMSを利用した方が効率良くサイトの目標に適した管理をすることができるケースもあるので、通常のブログやサイト管理と異なる場合は、他のCMSの特徴も見てみると良いでしょう。

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クラウド型

上記のCMSは基本、別途サーバーを用意し、そこにファイルをアップロードして使用するわけですが、CMSの中には“クラウド型”も存在し、独自でサーバー費をかける必要がない便利なタイプも公開されています。(その代わりCMSそのものが定額制となっているものがほとんどです。)

ただし、クラウド型の場合はサーバー周りのメンテンナンスといった面では非常に安心できるタイプのCMSとも言え、ご自身でのインストール作業なども必要ありませんので、すぐにコンテンツ制作に取り掛かることが可能となっています。

また、上記で挙げた例に紹介されているサンプルを見てみると、“WordPress”とは全く異なるブログタイプというよりも本格的とも言えるサイト作りが簡単に行えることがわかります。

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CMSを導入する理由と目的

では、個人も含め企業などがCMSを導入する理由とは何でしょうか?この辺りは上記でご説明したメリットと若干重複するかもしれませんが…単純に制作コストを極力抑えつつ集客経路となるメディアをすぐに作り始められるという点が大きいでしょう。

CMSでは管理画面からコンテンツを作ることができ、その管理ページが予め用意されているため、初期設定を行うだけでコンテンツを作りはじめることができます。

そしてコツコツと成功法でコンテンツを投稿し続けることによって必ずアクセスは伸びていくはずです。
この辺りに関する考え方について詳しくは、こちらの「ブログをアクセスアップさせるには要点を押さえて続けるだけです」もぜひご覧ください。

他にも例えばメインとなるサイトは静的ページで作り込み、そのドメインを育てるためにCMSを導入し、部分的にコンテンツをどんどん追加していくといったオウンドメディアの考え方で検索ユーザーに役立つ情報発信を続けることによってリピーター・ファンが増え、その結果コンバージョンといったサイトが本来持つ最終目標を達成することが可能となります。

つまりサイトを運営・管理するには何らかの目的・目標となるコンバージョンがあり、その方法として多くの集客経路を作る必要があり、その手段のひとつとしてCMSを利用したブログ運営などを行うことが効果的というわけです。

スマホ対応が実装済

CMSを導入する理由のひとつに、すでにスマホ対応が実装済みという点も挙げられます。

最近では特にスマホからの流入が多いサイトも増えていて、スマホに最適化したサイト作りは今後必要不可欠とも言えるため、ほとんどのサイトがすでに対応されていることと思われます。

これが手動でサイトを運営している場合だと、スマホ対応するには別途htmlやcssを調整する必要があり、それなりのコストがかかってしまうのはもちろん、他にも更新の度にPC版とスマホ版に乖離がないかチェックするといった手間も必要となってくるでしょう。

しかしCMSを利用すると、viewport(ビューポート)が各ページにテンプレートによって自動的に付与されているため、アクセスしてきたデバイスの横幅によって最適化された各ページが表示されます。

そのため基本的にhtmlはひとつで済み、コンテンツ内容の管理はもちろん“モバイルファーストインデックス”にも完全に対応できている状態でサイトを運営していくことができます。

特に“モバイルファーストインデックス”は、モバイルのインデックスページを優先して検索エンジンが評価を行うため、PCとモバイルとでコンテンツ内容に乖離があると順位にも影響を及ぼす可能性があります。

この“モバイルファーストインデックス”に関する基本的なSEOについて詳しくは、こちらの「モバイルファーストインデックスとは?気になる今後の影響について」もぜひご覧ください。

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コンテンツに集中できる

続いてはCMSが導入しやすいという点です。
他にもコンテンツ作り以外の部分が全てシステム化されていますから、執筆に集中できるという点でもCMSは非常に優れていると言えます。

ちなみに“WordPress”の場合だと別途サーバーやドメインを用意し、ご自身でインストールする必要があるんですが…使用するサーバーによってはボタンひとつで簡単にインストールすることもでき、テンプレートなども豊富に公開されていますから、集客目的から外れることなくコンテンツ作りに集中できます。

特にこういったブログを含めWebサイトの場合、見た目を気にし出すと止まらなくなりますから、そこは割り切って少しでもユーザーに役立つ情報をコンテンツ化することに集中するべきでしょう。

そして、効果的だと思われる順に施策を行うことが何よりも重要で、見た目はある程度でも十分ですが、最近のテーマは非常に優れているものも多く、見た目の好みや特徴からテーマを選び、効果的なキーワード選定や執筆の方に時間を割く方が懸命と言えます。

この“WordPress”に関する基本的なSEOについて詳しくは、こちらの「WordPressのSEO強化に重要な設定リスト」もぜひご覧ください。

カスタマイズも比較的柔軟

上記以外にも、各種CMSにはテーマと呼ばれるテンプレートが数多く用意されているため、簡単に雰囲気を変更することはもちろん、ご自身のテーマに合ったデザインを選ぶだけで基本的には見た目に時間がかかることもありません。

しかし、管理・運営しているうちに、見た目よりも部分的にSEOのための微調整やカスタマイズを行いたい箇所が出てくるかと思われますが、こういったCMSにはプラグインやウィジェットなどが数多く用意されているため、そちらを利用することで、専門知識がなくても思い通りの表示が可能となっています。

そういった意味ではCMSシェアトップのWordPressを利用することによって、様々なケースの問題やカスタマイズについての有益な情報がWeb上に多く公開されているため、見た目や中身にもこだわりたい方はWordPressを選ぶと比較的安心とも言えるでしょう。

まとめ

今回は、数百を超えるほど数多く存在する“CMS”と呼ばれるコンテンツを簡単に公開・投稿できるシステムについてメリットやデメリット、その他便利な使い方について詳しくご説明しました。

中でも代表的・世界的にも多くのシェアを誇るWordPressによって、導入から初期設定まで若干の時間は必要となりますが、SEOに最も重要なコンテンツの部分に当たる記事作成に時間を多く割くこともでき、その結果効率的に集客するためのコンテンツ作りに集中できるというわけです。

ただ、上記でもご説明したように、サイトによってはWordPress以外のCMSの方が効率良く管理できるケースも考えられるため、導入にはサイトで何を目標としているのか?そういった特徴に適したCMSがないかどうか?一度チェックしてみると良いかもしれません。

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