クローラーの制御を行うタグ「noindex nofollow」を正しく理解していますか?
まず、インデックスを拒否することを意味するタグが“noindex”となり、そのページからのリンクを辿らないということを意味するのが“nofollow”となります。
そして、特にこの「noindex」というメタタグがなぜ必要となるのかというと…ブログを含むサイト内に質の低い記事コンテンツがあるとサイト全体のSEO評価を落としかねないというのが大きな理由で、そういったページには以下のような対応が必要となります。
- コンテンツを豊富にするためのリライト作業
- 削除する
- それでもサイトに必要なページは“noindex”を付与する
つまり、サイト内には質の高いコンテンツがキーワードの重複なく存在することが理想で、質の低いコンテンツとは…豊富なコンテンツに見えても、広告や共通テンプレート部分を抜かすと文字数が極端に少ないページなどが挙げられます。(オリジナルとしてのコンテンツが少ない。)
または、上記のようにサイト内で対策キーワードの重複はもちろん、キーワードが異なっていても答えとなるコンテンツが同じ場合、質が高いコンテンツであっても重複コンテンツとなってしまい、この場合も何らかの対応が必要となります。
そういった場合に、今回ご紹介する“noindex”を記述してクローラーの制御を行い、サイト全体の質を落とさないことが重要となるわけです。
では、今回は「noindex nofollow」について使い方などを詳しくご説明していきたいと思います。
noindex nofollowとは
この2種類のmeta(メタ)タグは、まず検索エンジンのクローラーに対してページをインデックスさせたくない場合に“noindex”を使用し、一方そのページに設置しているリンクを辿らせたくない場合に“nofollow”を付与します。
特に最近のSEOは、単純に記事を量産していってもなかなかアクセスが順調に伸びていかない場合も多く、しっかりとサイト内の記事が持つキーワードを把握して、コンテンツも合わせて重複することなく質の高い役立つ内容で公開しておくことが重要となります。
そして、アクセスを伸ばすには足かせとなってしまうページには、何らかの対応が必要となり、この場合便利なのが“noindex”です。
さらに、ページ内に設置する発リンクによっては“nofollow”を設置することで、有料リンクとしての違反扱いされることを回避するといったPageRankの転送を制御する必要があります。
noindexを使う目的
まず、検索結果ページに表示されることのないインデックスを拒否するという意味を持つ“noindex”についてご説明していきます。
このメタタグを使う理由は、その名の通りインデックスさせないことが主な目的となるわけですが、どういった時に有効的に活用できるのかというと、主に以下のような検索結果としての価値が低いと思われるコンテンツに記述します。
- 検索結果に表示させる必要のないページ
- 質の低いページ
- 重複してしまったうち優先度の低いページ
というのも、最近のSEOはサイト内に存在する一部の低品質コンテンツが全体に影響を及ぼす可能性が高く、しっかりとキーワード選定を行い、重複することなく質の高い役立つコンテンツを公開している状態がより評価される傾向にあるためです。
そのため、上記に挙げたようなページに対して“noindex”を付与し、サイト全体の評価を下げることを未然に防ぐことが重要となるわけです。
noindexの記述方法
この“noindex”は、htmlやphpファイルなどの<head>内に以下のように記述します。
<meta name="robots" content="noindex" />
通常は上記の記述で問題ありませんが、何らかの理由からGoogleのクローラーだけを拒否したいという場合は、以下のようにボットの種類を指定してインデックスを拒否します。
<meta name="googlebot" content="noindex" />
そして、例えば重要なページに間違ってこのタグを設置してページを公開してしまうと、インデックスされることもなく、検索結果にも表示されることはありません。
このように、この“noindex”というタグは非常に強制力の強い意味を持つため、間違って記述しないようチェックしておきましょう。
※“noindex”を削除して改めてインデックスさせることはもちろん可能です。
本当に必要のないページなら削除でも良いかと思われますが、中には申込みページなど役立つコンテンツではないものの、サイトにはなくてはならないページもあるかと思います。“noindex”はそういったページに記述すると効果的と言えます。
nofollowを使う目的
この“nofollow”を使う場合とは、Googleの公式ヘルプによると主に以下のような点が挙げられていて、そのページに設置しているリンク先が信頼性のない・保証できないコンテンツの場合に記述することでリンクの評価・PageRankを転送することがなくなるということです。
- 信頼できないコンテンツ
- 有料リンク
- クロールの優先順位
すなわち、こういった順位操作目的のリンクをクロールしないというのが“nofollow”のそもそもの目的であって、アフィリエイトなどの広告リンクについてもデフォルトで“nofollow”が付与されているかと思います。
「nofollow」は、「このページのリンクをたどらない」や「このリンクをたどらない」といった指示を検索エンジンに与える手段の 1 つです。
また、検索エンジンのガイドラインでは、有料リンクが検索結果に悪影響を及ぼす可能性もあるとして違反となる場合があり、これはご自身のサイトへ向けられた場合とご自身のサイトからのリンクどちらの場合も含まれるようで、PageRankを転送するリンクの売買や相互リンクなどがこれに当たります。
最後の“クロールの優先順位”とは、この“nofollow”を利用することで、無駄なクロールを制御することにもなり、例えば申込みページなどのインデックスさせる必要のないコンテンツ以外に優先して巡回してもらうためといった目的も含まれます。
nofollowの記述方法
この“nofollow”の書き方は、先ほどのnoindexと同じくhtmlやphpファイルなどの<head>内に以下のように記述します。
<meta name="robots" content="nofollow" />
ちなみに“nofollow”は、こういったページ単位での指定が可能ですが、これをaタグにrel属性を追加して利用することで個々のリンクごとに指定するといった、より詳細な“nofollow”の制御ができます。
この場合、ページ内に設置している発リンクに対して、以下のように記述することで、そのリンク先をクロールしないという制御を個別に行うことが可能となっています。
<a href="sample.php" rel="nofollow"></a>
noindexとnofollowを一緒に記述する方法
さらに、上記でご説明したメタタグ2種類は、下記のように同時に記述することも可能です。
これによってクローラーはページをクロールしますが、インデックスされることもなく、さらにリンク先を辿ることもありません。(書き方としてカンマで区切り、スペースのあり・なしはどちらでも問題ありません。)
<meta name="robots" content="noindex , nofollow" />
また、リンク先は巡回して欲しい場合、下記のように“nofollow”なしで記述します。
つまりクローラーはデフォルトの状態でクロールしていくわけですから、わざわざリンクを巡回するといった指示を与える必要がないというわけです。
<meta name="robots" content="noindex" />
まとめ
今回は、重複コンテンツの回避やサイト全体の質を保つために使用するタグ「noindex」と、ページ内からのリンク先へPageRankを受け渡さない「nofollow」の意味や使い方についてご説明しました。
特に“noindex”はサイトを管理していく中で重要なポイントにもなるため、しっかりと覚えておきたいタグのひとつで、そもそもサイト内でキーワードのカニバリゼーションやコンテンツのバッティングを起こさないことも重要となります。
そのため、コンテンツを作る前のキーワード選定はしっかりと行うことが大切で、順位チェックも同じく重要となります。
もし、意図していないキーワードで順位が付いてしまった場合は、コンテンツの内容を再確認して、重複が起きていないか調べてみましょう。
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