not providedとは?意味と簡単に調べる方法について

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not provided

Googleアナリティクスで「not provided」という表記を見たことがありますか?

not providedとは、「https://~」といったSSL化によって暗号化されてしまったことによる検索キーワードの不明化によるものです。

しかし、どういった検索クエリで対策ページが検索結果に表示されているのか?そしてユーザーが一体何を求めているのか?を知るためにも、この検索ワードはSEO対策を行う上で非常に重要な指標となるため、把握したいと思っている方も多いはずです。

ということで、今回はこの「not provided」となってしまったキーワードを調べる方法など対策についてご説明していきたいと思います。

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not providedについて

そもそもアナリティクスでは、ページに訪問してきた際にユーザーが使用した“キーワード”を調べることができました。

そして、これを元にサイト運営者はユーザーが何を知りたがっているのか?といったニーズを把握してコンテンツに活用することができたわけですが、先ほどもご説明したように、セキュリティやプライバシー保護のためのSSL化が進み、情報が暗号化されたことによって、ユーザーの検索情報なども不明となってしまい、「not provided(情報提供できない)」という表記がほぼ100%近く占めるようになりました。

これは2012年、Googleの公表から少しずつ進み、Yahoo!JAPANも続いて2016年4月から1年ほどかけて、全サービスを常時HTTPS対応となりました。

これによって、流入ワードは“not provided”と表記され、簡単に把握することができなくなってしまったわけです。

つまり“検索キーワード情報を提供出来ませんでした”ということで、“検索ワードが不明”ということです。

SSLについて

この“not provided”となってしまった原因のSSLとは、ユーザーがウェブサイト閲覧時に通信する情報などを暗号化させる仕組みのことを意味します。

以前は、クレジットカード決済やお問い合わせフォームページのみによく使われていましたが、スマホをはじめネット利用が活発になり、Googleが2014年に検索結果でHTTPS化されたサイトを優遇するといった公表をきっかけにサイト全体のSSL化が加速しました。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: HTTPS をランキング シグナルに使用します

このSSLについては、検索順位にはそこまで大きくは影響しないものとされていますが、SSLに対応することで、サイトのURLは「https://~」と表示され、2016年9月頃からChromeではSSL化されていないサイトはアドレスバーに“保護されていない通信”を意味するアラートが表示されています。

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SSL化によるnot providedの変化

これによって、アナリティクスでは下記のように流入キーワードが見えなくなってしまいました。

オーガニック検索のキーワード情報がほぼ(not provided)に

参考までに、弊社サイトの“not provided”の推移を見てみると、2016年4月からyahoo!、Googleともに“not provided”が徐々に増え、2017年4月ではついにほぼ100%となり、完全に取得できなくなりました。

2016年4月2016年9月2016年10月2016年12月2017年4月
yahoo/organic(not provided)2.44%7.29%19.01%77.09%100%
googleorganic(not provided)98.65%99.39%99.39%99.56%99.36%
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検索キーワードの重要性について

このように、WebのSSL化によってアナリティクスではほぼわからなくなってしまった“検索キーワード”ですが、このキーワードは最近のSEO対策には欠かせない重要な“コンテンツ”を改善するための指標となります。

なぜなら、検索キーワードはユーザーが何かを知りたいだけでなく、それによって改善・解決したいと思うニーズが潜んでいるため、そこをコンテンツ化することによって上位表示させることが可能となるからです。

つまり、どのクエリで流入しているかわからないということは、対策しているページにどういったニーズがあるのかを把握していないということになり、そこをご自身の判断だけでコンテンツを作ってしまうと、実際にユーザーが求めているものではない場合、うまく順位が付きません。

そのため、どういったワードで検索結果に表示されているのかを知ることが重要となるわけです。

not providedを調べる方法

では次に、この“not provided”によって隠れてしまった重要なキーワードを調べる方法を考えてみましょう。

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ランディングページから予測する

アナリティクスの「集客」から「キャンペーン」>「オーガニック検索キーワード」へ進み、「セカンダリ ディメンション」から「ランディング ページ」を選択します。

そして、ここに表示されているランディングページから予測します。
ここで、ユーザー数が計測されているということは、何らかのキーワードで順位が付いているはずなので、ページを元に予測します。

このように、アナリティクスでは“not provided”となっても、ランディングページまでは調べることができます。

ただ、あくまで検索キーワードは“not provided”と表記されているため、想像上のものとなり、複数あると思われる検索クエリを調べることができません。

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サーチコンソールから調べる

次に、サーチコンソールの「検索トラフィック」から「検索アナリティクス」を見てみましょう。

デフォルトでは、ご覧の通りサイト全体に流入しているキーワード一覧とそのクリック数が表示されます。

これをもう少し詳しく見るためには、「クリック数」にのみチェックが入っている箇所の「表示回数」、「CTR」、「掲載順位」にもチェックを入れると、キーワードごとのクリック数や、そのキーワードに対する検索順位なんかも知ることができます。

さらに、下記のようにページをフィルタすることによって、個別に流入しているクエリを調べることができます。

これによって、“not provided”でわからなくなってしまった検索キーワードを調べることができるようになったわけですが、デメリットもあり、ここでのデータは過去90日間のみとなっています。

そのため、必要であれば都度ダウンロードして保存しておかなければいけません。

この、サーチコンソールの使い方については、こちらの「サーチコンソールの使い方について -チェックするべき重要項目-」もぜひご覧ください。

ツールを利用する

他にもキーワードツールを利用するといった方法もあります。
例えば「キーワードファインダー」というツールを利用することで、“not provided”で見えなかったキーワードを簡単にチェックすることができます。

この「キーワードファインダー」では、流入しているキーワードを調べるだけでなく、上記のようにそれぞれに対する検索順位や、検索ボリュームまでも同時にチェックすることができるので、どのキーワードを優先して対策するべきなのかがわかります。

また、Googleアナリティクスと連携することで、対象のランディングページとキーワードを独自に照合し、CVキーワード表示が可能となっているため、売上に繋がる・貢献している重要なキーワードもわかります。

使い方は、はじめにサイトとキーワード・競合を登録するだけで、キーワードを毎日自動で取得してくれるというもので、サイトのアクセスを増やすためのコンテンツ改善に最適なキーワードツールです。

まとめ

ということで今回は、SSL化によって“not provided”となり、わからなくなってしまった検索流入キーワードを知る方法をご説明してきましたが、これを元に各ページを改善し続けることがサイト全体のトラフィックの向上にも繋がりますので、ページに流入している現状の検索クエリをしっかりと把握して対策に活用しましょう。

また、サイト規模によっては、ツールを利用して本格的にキーワードを一元管理し、トラフィックの改善を行うという方法もおすすめです。

最後に、あなたのページに流入してくる“検索キーワード”は、検索順位を改善するために必須の項目です。ぜひ、コンテンツと検索結果の傾向を把握して、トラフィックを伸ばしていきましょう。

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