継続しやすいブログの種類に“雑記ブログ”といった特にテーマを絞ることなく、その名の通り様々なキーワードで記事を書くブログがあります。
この雑記ブログのメリットとは、やはり何らかのテーマに特化したブログというわけではないので、記事のネタに困ることがないという点が大きいかと思われますが、同時に専門性を高めることが難しいため、ジャンルによっては順位が付きにくい場合も十分考えられるということです。
だからといって雑記ブログがSEO的に弱い・ダメというわけではなく、雑記ならではの記事の構成によって戦略的にアクセスを伸ばしていくことも可能です。
つまり雑記は雑記でも、ある程度テーマを絞ってカテゴライズし、当然キーワードにもよりますが、その中で専門性を高めていけば十分同じジャンルの競合にも勝てるでしょう。
というのもキーワードによっては、ひとつの記事で上位化させることが非常に難しい場合も多く、そういったキーワードで上位にランクインさせるためには一定のコンテンツ群を作り込み、それらを内部リンクで繋いでいく方法が効果的です。
では、今回はこのテーマをある程度自由に、なおかつ効果的なコンテンツ作りを目指す“雑記ブログ”について作り方やカテゴライズ方法など詳しくご説明していきたいと思います。
目次
雑記ブログとは?
まずはじめに“雑記ブログ”とは、その名の通り様々なテーマを元に記事を量産していくブログのことを指します。
そして、書く内容に縛られることがないため、ネタに困ることはありませんが、そもそもブログとしてアクセスを伸ばしていくためには何かしら役に立つ情報をコンテンツ化させることが必須ですので、雑記ブログとは言え…個人的な内容を好き勝手書くという意味ではなく、しっかりとキーワード選定を行い、そのキーワードに対する需要やニーズ、検索ユーザーが何を求めているのかを調査する必要があります。
また、先ほどもご説明した通り、テーマを決めることなく書くことができるといったメリットがありますが、例えば100カテゴリに各1記事ずつしかないブログ構築ではなく、ある程度カテゴリを絞った上で記事を量産し、関連性の高いコンテンツ同士を内部リンクで繋いでいくといった戦略を考える必要があります。
そのため、雑記は雑記でもある程度特化させることが必要となり、その中でも全く異なるカテゴリを共存させるなら別ドメインで管理した方が良い場合も考えられますので、投稿する記事数などを考慮した上で決めると良いでしょう。
あくまで今現在は記事数が多ければ良いというわけではないということです。
記事数が多いということは、それだけ記事同士のバッティングを考慮しなければいけませんし、キーワード選定を慎重に行うのはもちろん、全てのキーワードで順位を管理する必要があります。(質の高い記事だけをブログ上に残して公開するため)
ということは、“雑記ブログ”といった名称ではありますが、上位表示させるために必要な工程に変わりはなく、コンテンツ重視の役立つ内容が必須というわけです。
雑記ブログをはじめるためには?
ではまず初歩的な部分にはなりますが…ブログをはじめるには当然ブログそのものが必要となります。
その多くが“はてなブログ”や”Amebaブログ”をはじめ…
- FC2ブログ
- Seesaa
- Yahoo!ブログ
- ライブドアブログ
- 楽天ブログ
といった無料からはじめられる様々なレンタルブログがありますが、長い目でブログを育てるとお考えでしたらWordPressを利用して運用することをおすすめします。
レンタルブログのメリット・デメリット
まずレンタルブログのメリットとしては、簡単な登録によってすぐに記事を書き始められたり、セキュリティ面に関して安心などのメリットがあり、他にも各サービスごとにコミュニティがあり、検索からの訪問以外からもページを閲覧しに来てくれるユーザーがいるため、ブログそのものを続けられるモチベーションにもつながることが考えられます。
一方で、各会社の収入となる広告が必須として貼られていたり、カスタマイズに限りがあり、柔軟な管理が難しいことがデメリットとして主に挙げられます。
他にも、記事データを格納しているのが各レンタルブログのサーバー上となっているため、“.htaccess”による301リダイレクトはもちろん設定することができません。
また、何らかの規約違反となってしまった場合、アカウント削除によってこれまで書いてきた記事が削除されてしまう可能性も0ではないということです。(そのため、こまめに記事データはバックアップしておいた方が良いです。)
WordPressのメリット・デメリット
逆にWordPressの場合だと、極端な話通常のWebサイトの一部としてWordPressを運用することもできるため、デザイン面としても自由度は限りなく広がり、そもそもSEOにも強いとされていることもありますが、必ずしも1から作る必要もなく、無数にあるテンプレートを元に自分なりにカスタマイズすることも可能です。
もちろん、最初は無料レンタルブログを利用して記事を量産していき、多少面倒ですが…後々WordPressへ移行するケースも珍しくなく、他にも本格的にブログを通じてオウンドメディアを運営するつもりでしたら、最初からWordPressの利用を目指すことををおすすめします。
ただしWordPressには現在、有料テーマといった内的SEOがすでに施され、デザイン面も十分なものが多く公開されているので、見た目に時間を費やすよりもこういった優れたテンプレートを購入して記事執筆に注力するのもひとつの手です。
雑記ブログのメリットについて
では続いて雑記ブログとしてのメリットは、テーマは自由ですが…先ほどもご説明した通りカテゴリを広げすぎず複数のテーマに沿ったものにすることによって書く内容もある程度広がるかと思われます。
これによって、あまりにも特化しすぎたブログだとさすがにネタが付きてしまう…といったデメリットを回避することができます。
ただ、どちらにしても現在は記事数が全てではありませんので、ある程度記事数を増やしていきたいのであれば、最終的な目標(コンバージョンなど)を達成するために必要なキーワード選定を豊富に行えるテーマにすることが重要となります。
というのも…重要なキーワードは競合も強くなかなか順位が上がりません。
そのため、そのキーワード周辺の関連コンテンツで質の高い記事を量産し、内部リンクでそのページを上げていくといった考え方を重要視するべきであって、重複したキーワードでいくつもコンテンツを作っていっても良い結果にはなならないため、キーワード選定は記事を書きはじめる以前に最も重要な作業と言えます。
ということは、全ての記事ごとにキーワード選定は必要で、キーワードはもちろん、検索意図が重複しているようであればそれは集客用記事とは呼べません。
この場合は、“noindex”もしくは“canonical”で優先させるコンテンツを指定する、そして検索ではないSNSなど別の集客やリピーター用のコンテンツと割り切り、サイト全体に影響が出ないように管理することが大切です。
雑記ブログの書き方
続いて、この雑記ブログの書き方についてですが、雑記でも特化でも基本は“ユーザーに役立つ内容”です。
中でも家電やガジェットを実際に購入・使用してみた感想・レビューをかなり詳しくコンテンツ化しているブログなどもあり、収益化にもうまくつなげている方も多く見受けられます。
そのため、雑記ブログとは日記ではありません。ニッチな内容でも構いませんので、その検索キーワードに対する意味、キーワードによってはその場所への行き方・注意点、もっと〇〇になるにはどうしたら良いのか?といったキーワードごとの検索数に大小はあるものの、少なからず解決方法などを詳しく丁寧に提示してあげられるコンテンツを心がけましょう。
特に実体験を元にした記事は信憑性も高く、実際に撮影してきた写真を掲載することでオリジナリティにもなりますし、検索ユーザーにとってもわかりやすい内容に繋がります。
例えば…どこかに行った、何かを購入したといった行動体験は、少なくとも他にも知りたいと思っているユーザーがいるかもしれません。
こういった場合、そこまでの行き方やおすすめスポット、または購入して実際使ってみた感想メリット・デメリットなど…詳しくそれを知りたがっている方へ向けてコンテンツ化することによって、それはユーザーにとって立派な価値(コンテンツ)となります。
要は自己満足のための記事ではなく、誰かに届ける(役に立つ)ためのコンテンツを意識してみることが重要というわけです。
雑記ブログのデメリット
上記のように雑記ブログとは言え、ある程度テーマを絞り、そこを中心に様々な記事を書いていきます。
テーマを決めずに好きなことが書けることが雑記ブログのメリットではあるんですが、完全にテーマをバラバラで書いてしまうと“面白さ”などに特化したブログでない限り訪問ユーザーは他のページに興味がない=離脱・直帰してしまう可能性が高まってしまいます。
これを回避するためにも、ある程度テーマを決めた上で記事を量産することで、関連する記事に対してもユーザーは興味を示し、ブログ内を回遊して他のページも読み進めてくれる可能性に期待できるでしょう。
このあたりは収益化にも影響してくるので、CVを目的としたページ(LP)の作り込みや各ページ下に設置するCTAをしっかりと用意して、導線の確保をしておくことも重要となります。
つまり集客・収益ともに目的とした雑記ブログを選ぶなら、特化寄りの雑記ブログを目指す・意識するということです。
読まれる記事とは?
では続いて雑記ブログとは言っても、アクセスを伸ばしていくためには検索ユーザーにしっかりと読み進めてもらわなければコンテンツとして成り立っているとは言えないため、この“読まれる記事”を意識する必要があります。
検索順位が付き、新規ユーザーが流入するようになった後はしっかりとリピーターになってもらうような工夫も必要です。
それは、ページが表示された時の適度な文字量はもちろん、画像や表などをうまく利用して視覚的にもわかりやすいコンテンツを目指すべきで、理想は検索ユーザーがスラスラと流れるように読み進められる内容です。
この内容が脱線しないよう、予め見出しを付けて全体像を構築しておくのもひとつの手で、どんなキーワードで上位表示されたいのか?そのためにはユーザーに何を伝えるべきなのか?を頭の中で考えるのではなく、検索結果などを元にしっかりと調査して“問い”と“答え”を合致させる必要があるというわけです。
どうしてもコンテンツ内容として枝分かれして話が逸れてしまうようであれば、そのキーワードで別ページを用意し、内部リンクして必要なユーザーだけにページ遷移してもらうように内部リンクを添えてあげると良いでしょう。
最初のうちはライティングそのものに慣れないかもしれませんが、よく“まずは100記事書きましょう”といった記事を見かけるのは、読まれる記事を書くこと自体にまず慣れることはもちろん、検索順位が付く傾向・感覚を知るといった意味も含まれています。
検索されている記事をチェックする
上記のように記事を試行錯誤しながら書いていくうちに、検索順位が付いて流入のあるページがアナリティクスなどを通じて見つけることができます。
こういった検索されている記事は検索キーワードとその“答え”がコンテンツとして合致しているためであって、順位によってはさらにリライトによって伸ばすことも視野に入れ、全く順位の付いていないページに関しても同じくキーワードと内容を改めて見直し、リライト作業を行うかどうか判断してみると良いでしょう。
そもそもリライトはすぐに効果が現れるわけではないため、検索数を考慮した上で優先順位を決めて効率良く新規記事とリライトを交互に作業し、ブログ全体のアクセスを底上げしていくイメージで進めていきます。
雑記ブログのアクセスを伸ばす方法
特化でもそうですが、雑記ブログでアクセスを伸ばしていきたいのであれば、まずは数をこなしましょう。
もちろん、数をこなしながら考慮しなければいけないポイントはいくつかあり、キーワード選定からコンテンツの書き方・見せ方など、成果を上げている様々なブログの構成などを参考に自分なりの型を見つけ、ライティングに慣れる⇒リライトする⇒新規記事を書く…の繰り返しによるブラッシュアップが重要となります。
こうすることで、ある程度記事が溜まってきたら最初の頃に書いた記事の修正点が明らかになっていると思いますので、修正・削除・統合などの施策を行いましょう。
そのためにはまず記事を増やし、その中から…
- 優秀な記事をさらに伸ばす
- 順位の低い記事を改善する
- 反響の良いカテゴリを独立させる(別ドメインで特化ブログにする)
- 質の低い記事を徹底的に0にする
- 関連するキーワードでさらにコンテンツを充実させる
- 特化した雑記を目指す
など、これまでご説明してきたような内容に気を使い、単順に記事数だけに頼ることなく全てのページにキーワードを設定し、それぞれが重複することなくしっかりと検索順位を付けていくことが大切です。
そして場合によってはアクセスのないページを削除、または“noindex”します。
この場合、記事数が減る分アクセスも減るような気がするかもしれませんが、サイト全体の質が上がることによるアクセスアップにも期待できます。
また、上記の一部のカテゴリを別ドメインにするというのは、301リダイレクトによる処理は必要となるものの一時的にアクセスが落ちることも考えられますので、慎重に判断したいところではあります。(複数ブログをしっかりと管理できるのであればやってみる価値はあります。)
こういった一部アクセスのあるカテゴリを独立させて特化ブログにするのも戦略としてはひとつの手で、今後の成長を考慮するとそちらで収益化を狙っても良いかもしれません。
まとめ
今回は、ある程度テーマを自由に記事を書いていく“雑記ブログ”について作り方から書き方などを詳しくご説明しました。
このように、雑記ブログとは一見好き勝手なことを書く楽なブログ…とイメージするかもしれませんが、雑記とは言え目的を達成させるためにはキーワード選定、そしてそのキーワードで検索したユーザーがどういった気持ちで検索したのかを把握・調査して詳しくコンテンツ化する必要があり、キーワードによっては周辺キーワードで専門性を高めることも重要視するべきです。
そして記事数をどんどん増やしていきたいのであれば、なおさらキーワード選定をシビアに行い、重複したキーワード・コンテンツをしっかりと見極め、質の高いコンテンツに限り正しくインデックスしておくことを何よりも心がけましょう。
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