発リンクを意識してコンテンツを構築していますか?
この“発リンク”とは…要は外部リンクとなるもので、本来なら外部から設置してもらいたい要素ではありますが、場合によってはこちらからもリンクを設置する必要があり、その発リンクとなる外部に向けたリンクが検索順位にも良い影響を与えるケースがあるということです。
というのも、ターゲットキーワードで上位表示を狙う場合、検索クエリに対してしっかりとした検索需要やニーズといった適切な“答え”を把握するための調査が必要となります。
ここで調べた内容をさも自分の知識でコンテンツ化するだけでは扱うキーワードによっては、ユーザーから不信感を持たれる可能性も0ではありません。
それは単なるコピペ・リライト記事となってしまいます。
調査とはご自身で調べた物事であって、実体験によるものではないことをしっかりと認識しましょう。(実体験による記事に説得力があるのはこういった理由からです。)
特に専門的分野の場合だとその情報が本当なのかどうか?といった権威ある団体や企業からの確かな証拠・ソースが必要となってきます。
そういった専門機関が発信する正しい情報・詳しく説明された箇所を正しい引用方法によって抜粋し、正しい情報だということをソース元として発リンクを設置することが重要となるわけです。
もちろんそれに対する自分なりの考え・持論といったオリジナルコンテンツが必要となってくるわけで、引用・発リンクするだけが目的ではなく、あくまで検索順位ではなくコンテンツの質を高めるためであり、ユーザーに対して満足してもらうためでもあります。
また、最近ではYMYLといったコンテンツ内容の正確さや信憑性にも気を使う必要がありますから、間違った情報を発信しないためにも引用とともに発リンクの重要性を正しく理解しておきましょう。
では、今回はこのご自身のページから設置する“発リンク”についてSEO効果なども含めて詳しくご説明していきたいと思います。
発リンクとは?
まずはじめに“発リンク”とは、内部・外部のリンクがあるうちのひとつ“外部”に当たるもので、通常“被リンク”といった言い方をしますが、今回のようにご自身のページから他のページへリンクするため、被リンクではなく発リンクといった言い回しとなります。(外部なので当然内部リンクとも意味が異なります。)
そして、外部へのリンクはページの評価的に良くないのでは?といったことや、ユーザーが別ページへ遷移してしまう…といった懸念が通説とされてきましたが、それよりもユーザーに対して信憑性の高い内容を伝えるためにも証拠となるソースを明示しておいた方がそのサイト自体の信頼性も増すでしょうし、何より安心・納得して読み進めることができるかと思われます。
つまりご自身のコンテンツを読了した後でもなんらかの不安材料があれば、ユーザーの検索行動は終わることなくまた異なるページへ遷移して事実や内容を細かく見ていきます。
こういった検索行動をご自身のページで終わらせるだけの…満足してもらうためにも“発リンク”は有効的手段のひとつとして考えられ、そのページに対して必要なのであれば、しっかりと設置するべきでしょう。
また、全く別のページから発リンクとして紹介されるページ作りも目指すべきで、やはり参考になった・役立ったと感じてもらえるようなコンテンツがしっかりしているページだと被リンクも自然と集まってきます。
そのため、場合によっては発リンクが非常に重要な役割を果たすケースも少なくなく、例えばSEOに関する情報だとGoogle公式サイトのヘルプをソース元として明示することによって、その情報に間違いがないことが伝わるはずです。(情報が新しくなれば当然メンテナンスが必要です。)
発リンクの種類
では、ご自分のサイト・ページから設置する発リンクの種類を考えてみると…今回ご説明している発リンクの目的としては、本来ユーザーのためになるものが理想で、それ以外にも広告などの発リンクなどが考えられます。
特にユーザーのためになるリンクは内部リンクとして用意して、サイトそのものを強くすることが望ましいところですが、コンテンツの内容によっては情報元となるソースとして発リンクを設置するケースもあるかと思われます。
さらに、他のサイトから一部コンテンツを引用する場合も引用元として設置するのも発リンクのひとつとなり、正しい情報をユーザーに届けるためにも、ある程度権威あるサイトや一次情報といった内容が確認できるところへ発リンクを設定するようにしましょう。
発リンクの貼り方
では、この発リンクの設置方法についてですが、こちらは普段行っているaタグを利用した簡単なリンク設定で問題ありません。
あくまで訪問ユーザーに対してご自身のコンテンツだけだと不十分だと感じたら“こちらの記事によると”や、“こちらも参考にしてみてください”といった感じで発リンクしてあげると、その部分で疑問に思い、つまずいてしまっていたユーザーに対して非常に利便性の高いページと感じてもらえるでしょう。
ただ、一部抜粋するような引用表記の場合だと、正しいタグを使用する必要があり、訪問ユーザーに対してその部分が引用箇所であること(主従関係を区別する)をcssの装飾を用いて見せる必要があります。自分発信のコンテンツと見せかけてはダメということですね。
そして、発リンクは通常のaタグで記述しますが、その発リンクが広告だったり、クローラーに対してその先を巡回させないようにする場合は、aタグに“rel属性”を付与して設置します。詳しくは下記のヘルプページを参考にしてみてください。
サイト上の特定のリンクについて、リンクされているページとの関係を Google に通知できます。これを行うためには、<a>タグの rel 属性で次のいずれかの値を使用します。
また、上記のように引用タグを使用する際は、正しいタグを使用して引用元を表記しなければ単純に他のサイトからの無断使用となってしまうので注意が必要です。
とは言っても、コンテンツ部分と画する見せ方と引用元を明記することが基本となっているため、そこまで難しい記述方法ではありません。(引用する際は文章を改変せずにそのまま転載することが前提となります。)
ただし、画像の引用に関しては正しい引用・発リンク以外にもその画像を所有するサイトの規定などもあるため、ある程度広告費を捻出してでも購入する、もしくは完全に著作権フリーのものを利用すると良いでしょう。(画像に関しては撮影者の著作権以外にも写真に写っている内容によっては様々な権利が発生する場合がありますので注意が必要です。)
このフリー画像を探すなら、「O-DAN (オーダン)- 無料写真素材・フリーフォト検索」が便利です。
下記のように、いくつも存在するフリー素材を扱うサイトからまとめて(横断して)画像を検索することができ、中にはPixabay(ピクサベイ)も含まれています。
※日本語検索にも対応しています。
※必ず“商用利用可の無料写真素材のみ”にチェックを入れて検索するようにしましょう。
SEO効果について
では続いて発リンクによるSEO効果についてです。
これはもちろんGoogle公式で効果があると発表されているわけではありませんが、昨今重要視されているユーザーエクスペリエンス(体験)といったページを通じた理解の深まりや使いやすさといった意味では間接的に効果はあると言えるでしょう。
他にもご存知の通り、最近のSEOは適切な“答え”を持つコンテンツが評価される傾向にあり、それはこれまで重要とされてきたタグや文字数の評価のバランスを変えているかのように検索結果に反映されています。(もちろんSEOはブラックボクスなので確証はありませんが…)
しかし、適切な箇所に適切な発リンクを置くことで信頼性や信憑性にも繋がり、その結果コンテンツの質を上げていることに違いありません。
つまり、ご自身の専門知識で表現したコンテンツであればもちろん評価されるでしょうし、その情報を元に作られた別ページのコンテンツとは評価が異なって当然です。
そういった専門知識を持つ執筆者や、一時情報にはいくつものページから参照されることによってリンクが自然と集まり、専門家であることが検索エンジンにも認められ、現在では公式サイトが強い傾向にあるとされています。(専門的ジャンルになるほど、特殊なフィルタのようなものがかかっているクエリもあるので、キーワード選定は非常に重要です。)
ここで上位表示されているページの発リンクの傾向を知るには“SEOチェキ!”で気になるページURLを入力してチェックするだけで簡単に確認することができます。
そのため、そういった専門的ジャンルによっては必要な箇所を公的機関など権威あるページから正しく引用タグを使用して発リンクし、コンテンツを作り込む必要があり、関連リンクによる専門性で勝負することになるでしょう。(時間コストもかなりかかるものと思われます。)
目的はコンテンツの質のため
上記のように、発リンクはコンテンツの質を上げるために必要な要素のひとつとなります。
ただ、注意点もいくつかあり、そもそも信憑性の低い(参考にならない)情報コンテンツに発リンクを送らないことも大切ですし、ご自身のページに対するコンテンツ量を水増しするための引用は瞬間的に評価されるかもしれませんが、オリジナルコンテンツそのものが足りない・少ないと判断された時点で順位を大きく落としかねません。
よくツイートの引用を多用しているページも見かけますが、訪問ユーザーはツイートのまとめを見に来ているわけではありませんので、1ページのオリジナルコンテンツの量を考慮した上で必要な分だけにしておきましょう。
ということは、1ページ内のテンプレート以外の部分(メインとなるコンテンツ)で発リンクを含めた引用コンテンツとオリジナルコンテンツとの主従関係は、はっきりと区別するべきで、発リンクはあくまでコンテンツの質を高めるためのものと認識し、先ほどご説明したように必要あれば一部抜粋した引用により参考資料として記載します。
それでも上位表示させるだけの文字量が足りないといった場合は、検索キーワードに対する“答え”となる調査不足であることが考えられます。(検索順位は相対評価です。文字数だけが重要ではありませんが、傾向はあるはずです。その中で明らかにコンテンツ不足が原因のケースを想定しています。)
例えば検索上位に表示されているページの平均文字数が5,000文字で、作成途中のご自身のコンテンツが1,000文字だとしたら明らかにユーザーは満足することができないでしょうし、最も重要な核心部分が抜けてしまっている可能性もあります。(逆に1,000文字で十分解決できる場合もありますので、文字数は関係ないと公表しているものの、競合調査は必ず行いましょう。)
検索順位はユーザーのニーズを満たすのはもちろん、それに加えてオリジナルコンテンツも必要となってくるため、最低限必要とされる情報をわかりやすくコンテンツ化し、さらに質を高めるために発リンクや自身の意見などをオリジナルコンテンツとして足していき、他ページとの差別化を図り検索順位の推移をチェックして上位を目指します。
発リンクの数について
続いて1ページ内に設置する発リンクの数についてですが、当然SEO効果を目的とした発リンクだらけのページだと、決して利便性として考えると高くはなりませんよね?
基本はコンテンツをわかりやすく精査するべきで内部・外部含めページ内に設置するリンクはわかりやすい参考資料のように添えるなどの工夫が必要で、文章中に数多くのリンクがあり、それが理由で視認性が悪くなるようでは直帰・離脱率も高くなってしまうでしょう。
そのため、適宜必要なところに適切な発リンクを設置することによって、訪問ユーザーに対しても納得のできるコンテンツとして“検索行動”を終えることができるでしょうし、そのコンテンツを各種SNSに拡散する可能性もあり、さらにその訪問ユーザーが管理するブログ記事などに参考記事として紹介する形でリンク設定してもらえるかもしれません。(被リンクの獲得)
ちなみに、発リンク含めリンクそのものの数に関しては、下記のガイドラインにも記載されているように常識の範囲内でしたらほぼ制限はありません。
また、内部リンクなのか?外部リンクなのかわかりやすくcssで装飾してあげるのもユーザビリティとして大切で、ユーザーがサイト内で迷うことのないページ作りを心がけましょう。
1 ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。
これを元に、オリジナルコンテンツの量との割合を考慮した上で発リンクをなるべく最小限にとどめておくことも大切で、あくまでユーザーが求める“答え”を過不足なく伝え、それが事実に基づいた内容であることを保証するかのように発リンクを活用していきます。
まとめ
今回は、ご自身のページから外部へリンクを設置して、訪問ユーザーにソース元として信頼性・信憑性を高めるために効果的な“発リンク”について考え方や引用する際の設置方法などを詳しくご説明しました。
このように、発リンクは内部リンクとは異なり、ご自分の専門知識では補いきれない要素を訪問ユーザーに対して理解・信頼してもらうためのものであり、価値を下げると思って他のページへ発リンクをしないと徹底してきた方も、権威性の高いページであれば当然訪問ユーザーは情報に間違いがないと安心できますので、積極的に発リンクを設置するべきですし、当然それに対するオリジナルコンテンツをしっかりと盛り込むことによってブックマークしておきたい、シェアしたいといった“価値”が生まれます。
特にそういった専門分野でサイト展開を行っている場合だと、発リンクをうまく活用することも必要で、重複に注意しながら強固な内部リンクを構築したコンテンツ群が重要となります。(記事数が重要ではないということも言えるかと思われます。)
そして、ジャンルによっては時間がかかるかもしれませんが、長い目で検索エンジンからサイトの価値の高さを認めてもらうまでコツコツと継続することが大切です。
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