titleタグとは…文字通りページのタイトルを指すタグであり、どちらかと言うと検索ユーザー向けではなく検索エンジン向けの非常に重要な要素です。
そのため、記事ページなどでよく見かけるタイトルとは異なりページ内に表示されることはありませんが、検索結果にディスクリプションとともに表示される要素でもあるため、文字数や魅力的なタイトルにすることでクリック率にも影響を及ぼし、ターゲットキーワードを入れるといったポイントなどもあります。
というのも検索ユーザーは何か解決したい物事があって“検索”という行動をします。その際に“答え”となるコンテンツのキーワードを検索フォームに入力して該当する記事を探すので、上位表示させたいキーワードを入れるのはもちろん、当然コンテンツ内容もそれに合致したものでなければ上位表示させることもできません。
つまりtitleタグはSEOの最も重要な要素とも言え、それに伴う内容をしっかりと作り込み、「検索キーワード=ページタイトル=コンテンツ」といったそれぞれをうまく合致させることが上位表示させるポイントでもありますので、まずは検索キーワードに対して適切なtitleタグを考慮しなければ全てがうまくいかなくなってしまいます。
ただし上位表示させたいからと言ってターゲットキーワードのみをtitleタグに入力しても検索ユーザーは魅力を感じられず、恐らくクリックすることもないでしょう。逆に色々と詰め込み過ぎても検索エンジンが何のための記事なのか理解できずに上位表示も狙えません。
では、今回は検索順位にも大きく影響する“titleタグ”について、意味や効果的な記述方法について詳しくご説明していきたいと思います。
titleタグとは
“titleタグ”とは見た目のタイトルとは異なり、メタタグとして検索エンジンに伝えるページのタイトルを意味し、そのページに何が書かれているのか?どういった内容なのか?を正しく伝えるために必要な要素となります。
そのため、画面に一切表示されないわけですが、適当なタイトル設定では正しく評価されることもなく検索順位にも影響を及ぼしてしまいますので、ターゲットキーワードを含めたり何を解決するための記事なのか?どういった内容なのかを魅力的に設定する点がポイントです。
ただ、昨今のWordPressなど多くのCMSを利用している場合だと、ページ編集画面のタイトルに入力することによってtitleタグとh1ともに同一の内容が自動で記述されるはずですので、設定方法そのものはそこまで難しいものではありません。手動であってもhead内に「<title>タイトル名</title>」と記述するだけです。
簡単とは言っても基本はしっかりとキーワード選定を行い、その検索意図や適切な情報を調べてからユーザーに役立つコンテンツを作り込み、それに沿ったページタイトル(titleタグ)にすることが重要であって検索意図やコンテンツがニーズと合致していたとしてもtitleタグに曖昧なタイトルを記述してしまえば思うように上位表示させることもできません。
それくらいtitleタグは重要な要素であって、簡潔に・キーワードを含み・クリックしたくなるようなぱっと見ただけで惹かれるタイトルが理想と言えます。(検索順位に影響するので気軽に変更することはおすすめできませんが、クリック率を考慮して改善する余地はあります。)
SEOとの関連性
上記の通りtitleタグはSEOにおいて非常に重要な役割を果たし、場合によっては最適化や改善が必要なメタタグです。そのため、ターゲットキーワードを含めるのはもちろん不自然に見えないような工夫なども必要となります。
つまりSEOとしての関連性も高く、titleタグを変更しただけで順位が上昇した例も少なくありませんので、リライトを行う場合はコンテンツ部分だけでなく、このtitleタグも含めて検討してみると良いでしょう。
重要なのはユーザーがどういったことを知りたくて検索しているのか?そういった検索意図を考慮した上でコンテンツを作り込み、それを検索エンジンにどういった内容の記事なのかを正しく伝えることです。この辺りがうまく合致しなければうまく順位は上昇しませんし安定もしないかと思われます。
ただし最近ではtitleタグに含まれていないキーワードでも検索意図を満たしていれば上位表示されるケースもありますので、titleタグももちろん重要ですが、コンテンツも常にブラッシュアップさせていくことを念頭に検索順位の推移によってはリライト・改善していきましょう。
h1との違い
では、SEOで重要だと言われているh1(見出し)タグとの違いはというと、ページ上に表示されないのがtitleタグで、実際に表示されるのがh1タグといった大きな違いがあり、優先度としてはtitleタグの方が重要視するべき要素となります。
これはページタイトルがあり、見出しに対するコンテンツがある…と考えると当然と言えば当然の構造で、例えば書籍のタイトルがtitleタグで目次の中でも一番重要な大見出しがh1といった関係となり、どちらも検索順位に影響する重要な要素ですので通常は同等の内容を記述します。
この辺りは本来SEOを考慮するとターゲットキーワードだけをtitleタグに記述したいところではありますが、どうしても検索結果ページに表示されてしまいますので安易すぎるタイトルだと検索ユーザーにクリックしてもらえないため魅力的なタイトルが必要です。
ただし、titleタグとh1タグはユーザー・検索エンジンにそれぞれページの内容を伝えるためのものですので、h1タグよりtitleタグの方が遙かに重要度が高いというわけではありません。そのため基本は同じ内容を記述し、もし何らかの理由があれば適宜別々の内容を設定しましょう。
他にも記述する場所が違っていたりユーザーへの見え方の違いがあり、titleタグは1ページに1つ、h1タグは複数あっても良いといった違いが見られます。
titleタグの書き方
titleタグは冒頭でもお伝えした通りhead内にひとつだけ記述し、ページの内容がすぐにわかるシンプルでクリックしたくなる魅力的なもの・ユーザーのために役立つもの、つまり検索キーワードに対する“答え”となる内容がしっかりと書かれているのかどうか?といった瞬時に理解できるものが理想です。
そのため、titleタグとページ内容にずれが生じないようにするのはもちろん、ターゲットキーワードを使用(なるべく先頭で)し、あれこれ書くと逆にどういった内容なのか曖昧になってしまうので簡潔にわかりやすいタイトルにしましょう。
この辺りは様々なキーワードが含まれることで検索意図が変化してしまう可能性も高く、複数のキーワードで上位表示させたいがためにいくつものキーワードを詰め込むのは逆効果です。
そういった場合は恐らく複数の検索意図がまとめられた状態となっているため、ユーザー目線から考慮してそれぞれ別の記事として詳しく解説すると役立つコンテンツになるかと思われます。その方がピンポイントで深掘りしたコンテンツになりやすいので上位表示にも期待できるはずです。
また、記述方法も簡単で、ページのhead内に「<title>タイトル名</title>」と記述するだけです。もちろん最近だとWordPressを利用している方も多く、その場合はページ編集画面のタイトルを記述すると自動的にそれがtitleタグにも反映されるようになっています。(別々にすることも可能です。)
文字数について
titleタグに含める文字数に制限はありませんが、実際表示されるのが30文字程度(それ以降は「…」で省略)なのでこの辺りが制限と考えて良いでしょう。(Googleによる検索結果ページのUI変更によっては若干の変化が見られます。)
そのため、特に重要なキーワードはなるべく前方に記述しなければ省略されてしまう可能性もありますので、十分注意してください。
というのもユーザーは検索したキーワードを目で追って探し、さらに目的が解決できそうなコンテンツをタイトルの内容から推測してページ遷移します。つまりまずはキーワードを目立たせた上で、それをどうするのか?どう解決するのか?といった役立つ方法が記載されていることをわかりやすく伝えることが大切です。
これは実際にご自身で意識して何かを検索してみるとどういったポイントで記事を探しているのか?目の動きなどがわかるように他のユーザーも同等の行動をしているはずですので、キーワードい入れる位置や魅力的な内容にする理由が理解できるかと思われます。
これらを考慮すると…titleタグは必要であれば30文字以上でも構いませんが、重要な箇所をユーザーの目に触れるよう30文字以内で収め、簡潔で理解しやすい内容を目指しましょう。もちろん後から改善のひとつとして変更してみるのも大切ですので、その場合は前後で検索順位がどう動くのか検証してみてください。
titleタグのルール
まずページタイトルがSEO上非常に重要だからといって上位表示させたいキーワードを詰め込まないという点が挙げられます。
これは単純に詰め込んだところで上位表示できるものでもありませんし、キーワードとその検索意図、それを解決するに相応しいコンテンツ内容・ページタイトルが重要なわけで、titleタグにキーワードを含むのは基本ではありますが、詰め込むのは得策とは言えません。
また、このtitleタグは検索結果ページやブックマークした際に表示されるため、改行はできません。(改行しても無効となります。)
そもそもページの表題となるタイトルなので改行が必要になる時点で不明瞭な内容となっているはずなので、そこに何が書かれているのか?を的確に伝える内容を作り込みましょう。文字数の制限や伝わる内容、そしてキーワードを含める…などを考慮すると意外と難しいので上位表示されているタイトルも参考に試行錯誤してみてください。
他にもtitleタグがどういった意味を持つのか冒頭でもお伝えした通り、重要なキーワードをstrongタグでさらに強調するといった使い方も意味がありませんのでtitleタグの中にはタグを含めないようにします。やはり小手先の対策は効果がありませんので、順位を上げるためにはコンテンツに注力するべきです。
WordPressの場合
WordPressをお使いの場合は編集画面のタイトルに記述することによってh1と同時にtitleタグも同じ内容が自動的に記述されます。
つまりh1とtitleタグが全く同じ内容となってしまうわけですが、どちらもページの内容をユーザー・検索エンジンに正しく伝えるためのものですので全く問題ありません。
ただし、titleタグでは魅力的にするために装飾した言い回しで、h1では装飾した言い回しを削除して的確な内容にしたいといった明確な理由があれば別々にしても良いでしょう。ただし基本的な内容は同等のものにしておく必要があります。(検索結果に表示されているタイトルと実際にページ遷移した際に表示されているh1が異なる内容だとユーザーは迷ってしまいます。)
この場合は“All in One SEO(AIOSEO)”といったプラグインを導入すると簡単にtitleタグとh1タグを別々に記述できますので検討してみてください。ちなみに最近のテーマは“All in One SEO(AIOSEO)”の機能が備わっているものも多く、そもそもこのプラグインは動作が重くなる傾向なのでその辺りも考慮するべきです。
titleタグの注意点
その他titleタグの注意点として内容とタイトルがうまく合致していない場合、検索エンジンによって意図していないタイトルに書き換えられてしまいます。こういったケースはクリック率にも大きく影響してしまうため、定期的に検索して確認することはもちろん、内容を改めて考慮した上でtitleタグを再考して様子を見てください。
ポイントとしてはやはり何の記事なのか?何に役立つのかを明確にし、それを的確にタイトルとして表現するという点に尽き、コンテンツの内容に対して適切な表題に加え各見出しを付けてわかりやすく・詳しく説明することが理想です。
これらを考慮するとキーワードの詰め込みは意味がないということがおわかりいただけるかと思います。さらにモバイルでの検索結果も考慮した上で重要なキーワードはなるべく前半に記述して省略させない工夫が必要で、なかなかアクセスが増えないと悩んでいる方の多くにこのtitleタグを疎かにしているケースが多く見受けられるため、キーワードを明確にしてそれに伴うタイトルを記述しましょう。
ただし、いくら秀逸なタイトルでも中身が薄いコンテンツだと上位表示できませんよね?つまりtitleタグが重要というよりもコンテンツに適したタイトルにするということが大切なわけです。
また、以下の通りtitleタグは基本1ページにひとつでhead内に記述する必須のメタタグであり、複数使用することはできません。
<TITLE>は文書にタイトルをつけるタグです。 <TITLE>は省略できない要素なので、 <HEAD>~</HEAD>内に必ず1つ記述してください。
ここで指定したタイトルはブラウザのツールバーに表示されます。 また、お気に入り(ブックマーク)に登録された際や、 検索エンジンの検索結果などでも表示されるので、 文書のタイトルをつける際には慎重に言葉を選ぶ必要があります。
まとめ
今回はページのタイトルを表示させる“titleタグ”について記述方法やSEOとの関係性、注意点などについて詳しくご説明しました。
特にこのtitleタグはh1とほぼ同等の内容で問題なく、違いとしてはページ内に直接表示されるものではなく、検索結果ページやブラウザのタブ、さらにブックマークした際にも使用されるため、ページの内容が瞬時にわかる内容が相応しく、30文字程度でなるべく簡潔に魅力的なタイトルにすることが理想です。
また、気になるSEOとしての影響は非常に重要な要素ですが、やはり質の高いコンテンツがあってこそのtitleタグですので、なるべく前方にキーワードを含めるのはもちろん、検索意図をしっかりと満たすコンテンツを作り込み、キーワードを詰め込むことなく適切な内容で上位表示を目指しましょう。
そのため、titleタグの改善だけで順位が上昇したケースも珍しくなく、あまり他のキーワードを含めてしまうと別の検索意図に対するタイトルとなってしまったり、検索エンジンが何に対するコンテンツなのか理解できなくなってしまいますので、文章ではなくあくまでタイトルらしく句読点を含めずテンポの良い言い回しを心がけてください。
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