
キーワードプランナーが使えない…とお悩みではありませんか?
Google広告が提供しているキーワードプランナーの“月間検索ボリューム”が仕様変更となり、広告を出稿していないアカウントにはおおまかな数値しか表示されなくなりました。
この検索ボリュームは、サイト・ブログを管理されている方なら対策キーワードを調査するために利用していた方も多いかと思いますが、今後も利用するのであれば、実際に広告を少額でも出稿することで、今まで通りの数値をチェックすることができます。
では、今回はこのキーワードプランナーの検索ボリュームの仕様変更などについてご説明したいと思います。
また、キーワードプランナーの使い方については、ぜひこちらの「Googleキーワード プランナーの効果的な使い方【2019年版】」もご覧下さい。
キーワードプランナーの仕様変更について
まず、今までの仕様から変更となった点というのが…
- 平均検索数の表示が「100K-1M」とおおまかな表現に
- 平均月間検索ボリュームの推移グラフが廃止
となっていて、月間検索数が以下のようにあいまいな表現に変更となっています。(下記画像は海外版)
日本だと「100~1000」や、「1万~10万」といった表記となっています。
このように“競合性”は表記されているものの、今までの結果画面と比べてみるとかなりあいまいな数値となっているため、検索ボリュームによる競合の強さも把握しにくい状態となっています。
また、以前表示されていた月毎の検索数の推移を示すグラフも廃止となっています。
キーワード選定におすすめのキーワードツールをご紹介しています。
Googleからのアナウンスについて
以下は、GoogleのAdWords Communityのマネージャーがアナウンスしたものです。
- Most advertisers will see search volume data in Keyword Planner as usual.
- Advertisers with lower monthly spend may see a limited data view in the Keyword Planner. For example, you may see values such as 0, 1-100, 100-1K, 1K-10K, 10K-100K, 100K-1M, 1M+ in the average monthly searches column. In addition, other advertisers may trigger the limited data view by reaching a limit on the number of searches for search volume data (specifically, requests to our API).
- Access to traffic forecast data will remain unchanged.
These changes will ensure that AdWords advertisers are able to get the data they need to optimize their accounts.
こちら重要箇所を翻訳してみると…
- ほとんどの広告主は通常通り検索ボリュームを見ることができます。
- 毎月の広告費が少ない広告主は表示に制限がかかることがあります。
例えば、月間検索数の表示を0、1〜100、100〜1000、1000〜1万、1万〜10万、10万〜100万、100万以上と表示されます。
さらに検索ボリュームデータ調査の上限数に到達したことによってデータ制限が発生する広告主も出てくるかもしれません。(特に、APIを利用してのリクエスト)
このように、検索ボリュームのあいまいな表示だけでなく、広告費や調査の数によっては何かしらの制限がかかる可能性もあるようです。
月間検索数によってわかるものとは?
コンテンツを作る上でもっとも重要なのはキーワード選定ですが、これはキーワードの検索ボリュームによって競合も変わってきますので、対策する工数といった内容ももちろん違ってきます。
そのため、コンテンツマーケティングを成功させるには、検索ボリュームを考慮した上でのキーワード選定が重要となるわけです。
また、月間検索推移グラフも表示されなくなったため、季節で上下するキーワードのトレンド予測がつきにくくなります。
定期的に需要が上下するキーワードで対策する場合も、その検索数の推移をチェックしておきたいところではありますが、こちらは“Googleトレンド”と合わせて確認すると良いでしょう。
キーワード選定に悩んでいませんか?
今まで通りに使う方法について
この仕様変更は、広告を出稿していないアカウントに対しての表示で、実際に広告を出稿することによって今まで通りの数値を表示させることができます。
しかし、広告を出稿したタイミングですぐに利用再開されるわけではなく、多少の時間差や設定した広告費にもよります。
そして、その価格は1日いくらなのかは定かではないので、まずはじめに1日100円程度から様子を見て、検索数が正しく表示されたことを確認してから広告を停止することで、今まで通りの検索ボリュームを少額で表示させることができます。
まとめ
ということで、今回はキーワードプランナーに表示されていた便利な“検索数”の仕様変更などについてご説明してきましたが、1万~10万といった数字にひらきがあるキーワードだとあまり参考になりません。
以上のことから、やはりコンテンツ対策には正しい検索ボリュームを参考にするべきだと思いますので、この数値を以前のように表示させてキーワード選定に役立てましょう。