wwwあり・なしを統一してサイト評価を損なわない方法

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wwwあり・なし

ご自身で管理しているサイトやブログの“wwwあり・なし”を統一していますか?

検索エンジンは、1ページごとの評価によってランキングを行うため、SEOから見て1ページに存在するurlはひとつに統一しておく必要があります。

しかし、この“www”は省略することも可能で、サイトを立ち上げたデフォルトではどちらでもアクセスできてしまい、“www”のあり・なし以外にも以下のような分散の可能性が考えられます。

  • index.html(php)のあり・なし
  • /(スラッシュ)のあり・なし
  • パラメーターのあり・なし

これを知らずにそのまま運営していくと、場合によっては評価が分散してしまうといった非常にもったいない状態に陥ってしまうことがあるというわけです。

そのため、こういった評価の分散が考えられるurlを事前に統一しておく必要があり、特に“www”のあり・なしは重要で、“ドメインの正規化”とも呼ばれます。

では今回は、この評価の分散を未然に防ぐ“wwwあり・なし”を正規化する方法などについて詳しくご説明していきたいと思います。

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“wwwあり・なし”を統一する

では、この“www”のあり・なしどちらでもアクセスできてしまう状態を統一する方法についてですが、これはまずどちらで運営するかを決める必要があります。

  • wwwあり(www.keywordfinder.jp)
  • wwwなし(keywordfinder.jp)

この正規化は、当然長くサイト・ブログを運営していくことによる被リンクにも影響してくるため、サイト立ち上げのなるべくはじめのうちにどちらで運用するのかを決めて対策しておきたい要素となります。

ちなみに、後述する方法にてドメインを正規化することによって評価を統一することができるため、途中までの評価が無駄になるというわけではなく、機会損失を防ぐためにもなるべく早めに対策しておくべきという意味です。

それ以外にも別々のページと認識されると重複コンテンツが懸念されますが、Googleの検索エンジンも賢いため、そこまで気にする必要はないかと思われます。

ただ、評価が分散される点については決して良い状態とは言えないため、この正規化は早いうちからしっかりと対策しておく必要があります。

また、wwwのあり・なしは特にどちらがSEOに有利というものもありません。
サイトの方針として決めても問題なく、wwwに慣れ親しんでいるという方なら“wwwあり”で運営しても問題ありませんし、なるべく短いurlにしたいというのなら“wwwなし”で運用しても良いでしょう。

こういったSEOの内部対策は他にも重要なポイントとなる要素がいくつかあります。
詳しくはこちらの「内部対策とは?SEOを強化する重要なポイントまとめ」もぜひご覧ください。

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.htaccessを利用する

“wwwあり・なし”どちらで運用するのかを決めてドメインを正規化するには、ページurlの移動などに便利な“301リダイレクト”を利用します。

これを.htaccessに記述してサーバーにアップしておくことによって、統一したドメインへ随時リダイレクトされ、評価がまとめられるというものです。(「site:~」でご自身のサイトを検索すると“www”のあり・なしが混在しているかどうか確認することができます。)

この“.htaccess”に関しては、ご利用中のサーバー環境によって使用できないこともあり、その場合は“canonicalタグ”といった別の方法を用いて正規化を行っていきます。

どちらにしても、この方法で正規化した後にもサーチコンソール側で登録したサイトを“wwwあり・なし”のどちらを使用するのかを指定する項目がありますので、そちらも合わせて設定しておきましょう。(WordPressをお使いの場合は“一般設定”のサイトアドレスも合わせて確認しておきます。)

wwwなしで統一する場合

ではまず、“www”なしで統一する記述方法についてです。

これは、.htaccessファイルをローカルでメモ帳などのエディタを利用して作成し、その中に以下のタグを記述します。(ドメイン名は適宜変更)
※Windowsの場合は“.htaccess”というファイル名で保存できないため、一旦「.(ドット)」なしで保存、もしくは「〇〇.htaccess」といったファイル名で保存し、サーバー上でリネームすると良いでしょう。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.sample\.com
RewriteRule ^(.*) http://sample.com/$1 [R=301,L]

このファイルをサーバーのトップディレクトリにアップした後は、リダイレクトが正しく動作しているかどうか実際にアクセスして確認しておきましょう。

設定したリダイレクトが恒久的な移動を意味する“301”として動作しているかもチェックしたい場合は“リダイレクトチェック|SEOツール【ohotuku.jp】”を利用すると簡単に調べることができます。
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wwwありで統一する場合

続いて“www”ありで統一する記述方法についてです。
こちらもサーバーにアップした後は、正しく動作しているかチェックしておきましょう。

“wwwあり”の方に慣れているという理由から、こちらを使用するというケースも多いかと思われますが、“.(ドット)”も含めると半角4文字分多くなってしまうため、Twitterに記載して運用するなら、場合によっては短縮urlを利用すると良いでしょう。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^sample\.com
RewriteRule ^(.*) http://www.sample.com/$1 [R=301,L]

また、サイト内の内部リンクも通常は相対パスでも問題ありませんが、絶対パスで設定している場合は念のため“wwwあり・なし”どちらか決めた方に合わせておくこともお忘れなく。

今回ご紹介しているのは“wwwあり・なし”の設定となっていて、この他にも“index.html(php)”のあり・なしなどいくつかの正規化が考えられます。
こういったページの301リダイレクトについて詳しくは、こちらの「301リダイレクトとは?評価を引き継ぐ設定方法について」もぜひご覧ください。
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canonicalタグを利用する

次に、上記の“.htaccess”ファイルを何らかの理由で使用することができない環境にある場合の正規化についてです。
これは、類似ページなどの重複を防ぐcanonicalタグを使います。

canonicalタグは主に似たようなページの中から検索エンジンに優先してもらいたいページを指定して重複を防ぐといったように、トップページの“wwwあり・なし”といった重複となる可能性のページに対して記述することによって、優先させるページを伝えることができます。

これがもし重複と認識されてしまうと…どちらの評価も低い状態となってしまい、相対評価で競合に負けることによって検索結果に表示されないという状況に陥ってしまう可能性があります。

つまりこの場合、“canonicaタグ”を利用した自己参照によるドメインの正規化を設定することによって、評価の分散などを防ぐことができ、本来あるべき順位にランキングされることになるわけです。

そして、記述方法は以下のように優先(正規化)させたいurlを指定し、ページの<header>内に記述しておきます。(それ以外に記述した場合は無視されます。)

<link rel="canonical" href="https://sample.com/">

この場合、もし“wwwあり”の方にアクセスできたとしたとしても、検索エンジンとしては“wwwなし”をページurlとして評価するものと思われます。

ちなみにこの方法は、トップページだけでなくパラメーターの有無に関する正規化にも有効となるため、階層ページなど多くのページで設定している方も多いのではないでしょうか?

このcanonicalタグについて詳しくは、こちらの「canonicalタグとは?正しい設定・記述方法について」もぜひご覧ください。

サーチコンソールで指定する方法

上記のように、301リダイレクトを使用した“.htaccess”やcanonicalタグによってドメインを正規化した後は、サーチコンソールでも“www”のあり・なしを指定しておくと、万が一正規化していない方のリンクが検出された際にも評価を統一してくれるので、ぜひ合わせてチェックしておきたい要素となります。

これはまず、“wwwあり・なし”どちらのurlともサーチコンソールに登録する必要があります。

そしてその後、管理画面の右上に表示されている歯車アイコンをクリックして“サイトの設定”>“使用するドメイン”にて、正規化を行いたい方にチェックを入れて“保存”をクリックします。(旧サーチコンソールの方に設定があります。)
※“wwwあり・なし”両方のドメインをサーチコンソールに登録しなければエラーとなって保存することができません。

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“wwwあり・なし”を統一することによるSEO効果について

上記のように“wwwあり・なし”をどちらかに統一することによって評価の分散を防ぐことができます。

しかし、urlを統一したからといって検索順位が上がるといった直接的に良い影響を及ぼすというわけではありません。

というのもこのドメインの正規化は、あくまで検索エンジンに正しく評価してもらうためのものであって、正規化そのものが評価されるわけではないからです。

そのため、基本となるSEO対策はもちろんユーザーに役立つコンテンツを作ることに変わりはなく、正規化によってその内容に対する評価を分散させることなく対策しておくという意味で前もって必要となるわけです。

まとめ

今回は“wwwあり・なし”を統一して、評価の分散を防ぐ正規化の方法について“.htaccess”やcanonicalタグの記述方法などをご説明しました。

検索エンジンでは1ページごとのインデックスを行い、相対評価の上で検索順位を付けています。

そのため、1ページに複数アクセスできるようなurlが存在する状態だと、評価そのものも分散されてしまう可能性がありますので、今回ご紹介した方法でドメインを正規化し、内部・外部の評価要因をひとつにまとめておくことが重要となります。

小手先の対策では検索上位を見込むことはできませんが、重要なポイントとなる基本的な内部だけはしっかりと対策しておきましょう。

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