サイト改善によって、より効果的な運用をしていきたいとお考えではありませんか?
効率良くサイトを運用するということは、最終目標であるコンバージョンを定期的に発生させるために“PV(ページビュー)を獲得するページとCV(コンバージョン)を獲得するページ”をしっかりと棲み分けて考えることが重要となります。
というのも、SEOでアクセス数が増えたからといって必ずしもCVRが伴って改善されるわけではないからであって、サイト改善は主にそういったコンバージョンを発生しやすい状況にするとも言えるかと思います。
そもそも…サイト・ブログを運営するには何らかの目標があり、それをコンバージョンとして設定し、日々検索順位の改善に取り組んでいるかと思われますが、アクセス数が増えることだけが成功ではないということで、あくまでアクセス数は間接的要因のひとつとしてKPIのように扱うことが重要です。(場合によっては重要視するサイトもあります。)
そのため、PVを目的とするページとCVを目的とするページをしっかりと分けて考えて、アクセス数そのものが重要ではないということを念頭に、CVに近しいキーワード(多くの場合は複合キーワード)で上位を獲得し、ピンポイントでCVユーザーを獲得(集客)して成果を上げていくという考え方を重要視するべきでしょう。
では今回は、この効率良く“サイト改善”を行う方法について詳しくご説明していきたいと思います。
効率の良い“サイト改善”とは
では、サイトをうまく運用するために必要な“サイト改善”に対する考え方について順にご説明していきます。
これはまず、それぞれのページが持つ目的をしっかりと理解することが大切です。
というのもインターネット上にページを公開すると、Googleの検索エンジンはそのページをクロール・インデックスし、200以上あるという要素をもとに評価します。
そして競合と相対評価の上で検索順位が付くわけですが、そもそも検索ユーザーは何らかの理由があって検索という行動を起こします。
その理由が“購入”だとしたら、購入させるためのキーワード選定が必要となりますよね?しかし、そういったキーワードは競合が対策していないわけがなく、CVに近ければ近いほど競合の強さも増していきます。
そこで必要となってくるのが“PVページ”です。
このPVページとは、目的がそもそも購入させるためのものではなく、あくまでサイト・ブログに流すアクセスを稼ぐものであって、当然こちらにも競合が存在するわけですが、こういったページでうまく集客することができれば、サイトの力にもなりますし、サイト内の導線によってCVページへ誘導させることも可能です。
つまり簡単にページごとの目的を説明すると、以下のような内容になります。
- PVページ…サイトを成長させるために必要なページ
- CVページ…コンバージョンさせるために必要なページ
当然のように見えるかもしれませんが、これはかなり雑に言うと…PVページではCVさせることが難しく、CVページではPVを稼ぐことが難しいとも言えるでしょう。
もちろん、PV・CVともに兼ね備えたページが理想と言えるかと思います。
今回のPVページとCVページの考え方は、そういったページを作ることにも繋がります。
そのため、それぞれの役割をしっかりと理解することが、アクセス数だけにとらわれることのない効率の良い“サイト改善”にも繋がってくるわけです。
※PVページとCVページを正しく理解した上でアクセスの重要性を認識しましょうという意味です。
PVページについて
ではまず集客を目的とする“PVページ”についてです。
このPVページは、あくまで集客を目的とするため、しっかりとキーワード選定を行う必要があります。
とは言っても、サイト上に公開するページには全てのページにキーワード選定が必要となりますが、これを戦略的に行う必要があるというわけです。
特に最近は、闇雲に記事を追加していっても恐らく右肩上がりにアクセスも増えることもないでしょうし、CVも思うように増えていくこともありません。
つまり記事数よりも質やキーワード選定が非常に重要度を増しています。
上位表示を見据えた上で効率良くコンテンツを作り込みましょう。
このキーワード選定について詳しくは、こちらの「キーワード選定方法と選ぶコツについて」もぜひご覧ください。
専門性を考慮した内部リンクを強化
このPVページが持つ役割としては、主に以下のようなものが考えられます。
- サイトを成長させる
- 関連コンテンツの強化
- ユーザーの利便性の向上
これらは、全てに共通してくるんですが、なぜPVを集めるのかというと…主にサイトの力を付けることや、上位表示させたい記事を後押しするように関連記事を追加するといった意味・目的になるかと思われます。
つまり単純にCVを増やす為にPVを増やすわけではないということで、むしろPVを増やすというよりも…内部リンクのためのページを増やすと言っても良いかもしれません。
例えば…やや強めなキーワードで上位を狙う場合、最近の検索エンジンだと単ページで上位表示させることが非常に難しい場合も多く、強固な内部リンクによって対策する必要があるというわけです。
これは、ひとつのテーマで隅々まで網羅した記事を作成するのではなく、関連するコンテンツを別ページとしてさらに詳しく作り込み、それを内部リンクで繋ぐことによって高く評価してもらうというものです。
基本はロングテールを対策する
上記のように、サイトは比較的大きめなキーワードで狙った記事を中心に、周辺キーワードで質の高いコンテンツを作ることが重要となります。
つまり、基本的にロングテールで細かいキーワードを拾って上位を積み上げていくことが大切で、評価された記事から最も上位表示させたい記事へと内部リンクを繋げるわけです。
もちろん、そうすることでCVページを上位表示させる方法も十分考えられます。
しかし、CVページはコンバージョンさせる言い回しやキャッチコピーなどに気を使うことに重要視するべきなので、上位表示させつつコンバージョンを狙ってしまうと、どうしてもセールス感のあるページにもなりかねます。
そういった場合は、PVページからCVページへ自然な形で誘導してあげることで、恐らくユーザーは同じ商品を紹介されるにしても、遷移したPVページとCVページとでは心理状態が異なるはずです。
- 役立つコンテンツの途中にセールス感のある誘導
- 納得した上でページ遷移したセールス感のあるページ
ということは、役立つコンテンツをしっかりと作り込み、「公式ページはこちら」、「ご購入はこちら」などのボタンを添える程度のものがPVページとしては理想で、CVページでセールス感があっても、それはむしろ自然な流れとしてユーザーは認識するでしょう。
CVページについて
次にサイト改善を行う際に重要な“CVページ”に対しての考え方についてです。
このCVページは、扱うコンバージョンによって誘導させる方法が大きく2つに分けることができ、以下のように自然検索からのランディングページとして成り立つ場合と、サイト内のキラーコンテンツとして誘導させるパターンが考えられます。
- CVページへ直接ランディング
- サイト内で誘導させる
この違いは、CVページが持つ目的をよく理解することが大切で、自社で扱う商品をコンバージョンとするのか、それとも外部にLPページがあるアフィリエイトなのかによって異なってきます。
コンバージョンの違いについて
上記のようにサイト改善のためのCVページは、自社で商品・サービスを販売する場合と、アフィリエイトを行う場合とで若干状況が変わってくるかと思われます。
アフィリエイトのケース
例えば…アフィリエイトを行う場合だとPVページ・CVページともにランディングページとなる可能性があり、特にCVページから広告主であるLPへ誘導する必要があります。
そのため、ここではセールス感というよりも、比較検討する際に役立つコンテンツをしっかりと作り込むことが重要となり、購入という意思決定へとステップアップさせる必要があります。(検索意図を満たす対象商品に関するメリット・デメリットなど)
- PVページ⇒CVページ⇒アフィリエイト(LP)⇒申込み
- CVページ⇒アフィリエイト(LP)⇒申込み
自社サイトで完結するケース
一方、自社商品をコンバージョンとする場合(サイト内で完結する場合)、CVページがアフィリエイトで言う最終ページ(LP)となるため、ここに上位表示するためのコンテンツを作り込むのが難しくなってきます。(メリット・デメリット・セールス感の盛り込み)
というよりも、自社で完結する場合の“CVページ”とは、“狙ったキーワードで上位表示させること”それと“CVさせること”このふたつを共存すること自体効果的ではないということで、この棲み分けをしっかりと明確にすることが効果的なサイト改善に繋がるわけです。
つまり、この場合のCVページはLPとしての機能(サイトにはじめて訪問したページという意味ではなく)を持たせることが必要となり、ファーストビューのキャッチコピーなど、CVさせるための作り込みが重要となってくるため、CVページ単体での検索流入を見込むのではなく、サイト内でうまく誘導させたり、広告からランディングさせる方が効果的と言えるでしょう。
- PVページ⇒CVページ(自社商品)⇒申込み
- CVページ(自社商品)⇒申込み
CVページの改善も必要
このように、自社で扱う商品をコンバージョンとする場合、CVページを構築する際はSEOを完全に無視した作りにしておいても問題なく、広告や内部導線によってコンバージョンへの道筋を作り、効果的なキラーページとして役立つコンテンツからうまく誘導させることが重要となります。
また、PV・CVそれぞれ目的が異なるということをよく理解し、特にCVページが持つ役割をしっかりとコンテンツとして用意しなければ、うまく機能しないとも言えるでしょう。
どちらにしても、申込みページのひとつ手前のページはあくまでランディングページとして機能させ、それ以外のページでは無理にCVさせるのではなく、商品購入に決めかねているユーザーをうまく後押しすることを意識すると良いかもしれません。
そのため、こういったCVページは細かく改善を続けることも重要で、ヒートマップなどを利用して、ユーザーがページ内でどういった動きをしているのか?をチェックしてみると改善に役立つかもしれません。
まとめ
今回は、それぞれのページが持つ役割をもとに効率良く“サイト改善”を行う方法についてご説明しました。
このようにコンバージョンを安定的に発生させ、サイトとしての効果を上げていくには、まず集客用ページ(PVページ)を作り込み、ある程度のアクセスを確保した上でサイト内にうまくLPへの導線を作ってコンバージョンを促します。
そのため、うまくいかない大抵の場合、集客用のページにコンバージョンさせる目的のコンテンツも混合していたり、そもそもサイト内にCVさせるためのページがない可能性もあり、この場合は集客とCVそれぞれ目的をひとつに絞ってページを用意することがサイト全体の改善にも繋がります。
役立つコンテンツの途中にセールス感のあるコンテンツが急に現れても、ユーザーとしてはまだ購入するかどうかの段階ではありません。
しっかりとコンバージョンさせるページは別で用意し、自然な流れを作ってサイト改善を繰り返しましょう。
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