ペラサイトといった1ページだけで完結するサイトをご存知ですか?
この“ペラサイト”とはアフィリエイトの手法のひとつで、基本的に1ドメインにつき1ページのみで管理し、ひとつのサイトだけを育てるのではなく、そういったサイトを量産することが重要であり、人によっては1ページのみのサイトを数百以上作って管理している方も珍しくありません。
その中でようやく何サイトか収益が上がるページがあり、思うように順位・収益が上がってこないサイトについてはサテライトサイトとして活用するケースも考えられます。
そして、そのペラサイトの作り方も1ページのみのサイトと聞くと比較的楽な作業に感じられるかもしれませんが…1ページだけで勝負するため、内部・外部からのリンクも期待できませんし、サイト自体も弱いのでSEOの知識はもちろん、キーワード選定が非常に重要となります。
さらに以下のような機能を1ページに集約しなければいけないため、心理学も含めたライティングのスキルなんかも必要とされます。
- 上位表示させるだけの文章量
- 読み進められる文章構成・コピー
- コンバージョンさせるために必要なライティング技術
つまりペラサイトを成功させるには決して楽な作業ではなく、場合によっては数ページで完結するミニサイトに方向転換しても良いでしょう。
そのためには、全てのページに設定したキーワードに対する順位計測も当然毎日必要となります。
では、今回はこの1サイト1ページで管理する“ペラサイト”の作り方やポイントなどについて詳しくご説明していきたいと思います。
目次
ペラサイトとは?
まずはじめに、“ペラサイト”とは1サイト(ドメイン)1ページで完結するサイトのことを意味し、必ずしも上位表示させることができるとは限りませんから、そういったサイトを量産することによって収益を上げるアフィリエイトの手法のひとつです。
ただ、最近は特に1ページだけで上位表示させること自体非常に難しく、現在ペラサイトの量産に取り組んでいる方は以前と比べて少なくなっているのかもしれません。
そのため、サテライトサイトをご自身で用意するといった外部対策に頼らざるを得ないケースも多いのではないでしょうか?
そしてペラサイトの重要なポイントとしては…特定のキーワードで上位表示させなければコンバージョンも発生しないため、そもそもコンバージョンするキーワードを選ぶことも大切な作業となり、商材選びもまた同じく重要となります。(検索ボリュームではなく、“今すぐ購入するユーザー”を的確に集客するイメージです。)
※“A8.net”などをはじめとするASPの登録も当然必要です。
このキーワード選定については後ほど詳しくご説明しますが、商標ワードで攻めるのか?それとも悩み系の複合キーワードでコンテンツを作るのか?など戦略が異なります。
ペラサイトのメリット・デメリット
このペラサイトのメリットとしては、ボリュームの多いサイトとは極端とも言えるシンプルさが特徴であり、特にボリュームの大きなサイトにありがちなコンテンツ同士のキーワードやコンテンツなどの重複回避といったメリットが考えられます。
その反面、上位表示させるためにも文章量は競合よりも多くなる傾向にあり(※キーワードにもよります。)、多岐にわたってコンテンツをうまく網羅させなければいけないといった作成時の大変さもあるように、ターゲットキーワードで上位表示させることが難しいといったデメリットもあります。
そのためペラサイトを推奨する方の多くは量産を勧めるように、数多くサイトを立ち上げ、その中から何割かのサイトが成長するというわけです。
このようにペラサイトにはメリットも大きい割にデメリットもあり、取り組むなら他のサイトを作り込むのと同じくしっかりと時間コストをかける必要があると言えるでしょう。
そのため、まずはペラサイトからはじめていき、SEOの知識・上位化させるためのライティングに慣れてきたらペラサイトの中でもうまく順位が付かないサイトを活用してページを追加していき、ミニサイトを構築していっても良いかもしれません。
ペラサイトの作り方について
では、実際にペラサイトの作り方についてご説明していきます。
このペラサイトは、1ページで完結するとは言っても通常のサイトと作業的にはなんら変わらず、ターゲット・ペルソナの設定を含むキーワード選定はもちろん、そのキーワードで上位化させるための需要やニーズ、解決するための“答え”を調査し、それらの有益な情報を見やすくコンテンツ化することが必要となります。
また、このペラサイトには上位表示して集客するだけでなく、ユーザーを魅了するポイントも抑えつつ読み進めてもらう必要があり、最終的にはコンバージョンに繋げることも考慮しなければいけません。(つまり、紹介した商品が本当に欲しい…できれば今すぐ注文したいといったユーザー像が集客対象となります。)
そのため、何度となく調整が必要で、場合によってはヒートマップといったユーザーの視線やマウスの動作履歴、さらにどの辺りまでスクロールしたのか?どの辺りで離脱してしまったのか?などをチェックして改善を繰り返す必要があります。(集中的に見られている場所に広告主であるLPへのリンクボタンをさりげなく設置することも重要です。)
基本は1ドメイン1ページ
そして、基本はひとつのサイト(ドメイン)に付き1ページのみとなります。
とは言っても1ページ以上作ってはいけないものでもありませんので、必要があれば数ページに分けて作成しても良いでしょう。
ただ、この場合はキーワード選定に注意が必要で、複数ページを合わせてトップページを上位表示させるような感覚で、支えるページを考慮する必要があります。
どちらにしても最近の検索結果は、適当なコンテンツでは絶対と言っても良いほど上位表示はおろか…恐らく検索順位すら付きません。
そのため、ライティング技術は非常に重要で、そういった意味で量産はちょうど良い練習にもなるのかもしれません。
ここで重要となるのがやはりキーワード選定であり、色々な内容・話題を詰め込んでしまっては検索エンジンも何についての記事なのか?理解することができなくなってしまい、思い通りの検索キーワードで上位表示できなくなってしまいます。
これを解消するためには1ドメイン1ページ、さらに狙うキーワードはあくまでひとつです。(単ワードという意味ではなく、複合キーワードも含めた1種類という意味です。)
ドメイン・サーバーを選ぶ
ペラサイトを作る場合、通常のサイトと作りそのものは変わりませんから、他サイトと同じく基本的にドメインとサーバーが必要となります。
ここで重要なのが、サーバーによっては読み込み速度にも違いが見られるという点で、月額かかる料金に違いが見られるようにサーバーにも色々と種類があり、気軽に利用できる非常に金額が安いものからスペックによってはピンキリです。
ただ、ペラサイトだけでなく通常のサイトやブログを本格的に行う場合の多くは、スペックの高さや高速化に定評のある“エックスサーバー”を利用しているケースを多く見受けられますので、一度他サーバーの評判・口コミなどと比較してみると良いかと思われます。
そして、サーバーによってはボタンひとつで簡単にWordPressがインストールできてしまうものもありますので、ひとつのサーバーに複数のドメインを設置して管理する方法がおすすめです。(※この場合、サーバー側がマルチドメインに対応している必要がありますので、念のため申し込む前にスペックなどを確認しておくと良いでしょう。)
また、後にサテライトサイト(被リンク用ページ)として使用する可能性がある場合は、いくつかサーバーを使い分けた方が良いかもしれません。
他にもペラサイトを作る場合は、ドメイン・サーバーを独自で用意する必要のない“ペライチ”などの有料ツールも公開されていて、こちらは月額費用が発生しますが、“スタートプラン”だと無料で1ページだけ作ることができます。(1アカウント3ページまで作れる“ライトプラン”から有料プラン)
サブドメインについて
上記を元にすると…ひとつのサーバーをレンタルし、そしてひとつのドメインを取得した後は、サブドメインを利用することで非常に安くペラサイトを量産できると思うかもしれませんが、万が一ペナルティを受けてしまった場合、他のペラサイトにも悪い影響を及ぼしてしまう可能性があります。
そのため、サーバーはひとつでも良いかもしれませんが、ペラサイトを量産する場合は特にドメインだけはリスク分散のためにも別々のものを使うようにします。
※中古ドメインについては費用やリスクを考慮して決めると良いでしょう。
ただ、例えばはじめの1年契約1,000円程度のドメインを少しずつ増やしていき、収益と見合うサイト管理を行っていけばそこまで大きな負担にはならないかと思われますので、一気にドメインを購入するのではなく、少しずつペラサイトを増やしていくと良いかと思われます。(例えば30サイトで年間更新料約4万円弱)
つまり後ほど詳しくご説明する商材・案件選びも非常に重要となってきます。
1コンバージョン数百円ではなく、数千円以上の案件を選ぶ必要があるということです。
ツールを利用する
続いて、実際にコンテンツを作るための仕組みを用意するわけですが、1ページのみで完結するため静的ページでも構いませんが、デザインを作成するといった時間を短縮するためにも、WordPressといったCMSで問題ありません。
中にはペラサイト専用の有料ツールやSIRIUS(シリウス)といったアフィリエイターも多く使用しているホームページ作成ソフトなんかも発売されています。
このように、ペラサイトはコンテンツだけでなくデザインも一緒に用意する必要があるわけですが、この辺りに関してはWordPressでも数多く無料で公開されているテンプレートを利用したり、上記の“シリウス”といったツールを利用することで、いくつもパターンが用意されているデザインの中から選択するだけで内部SEOやデザインが済みます。
あくまでペラサイトの目的はコンバージョンです。デザインにこだわるよりも充実したコンテンツ作りに注力することが重要であり、上記のようなツールをうまく利用するだけでペラサイトをすぐに作り込むことができます。
あとは、検索ユーザーに“読み進めたい”と思わせるセールスライティングやキャッチコピー、読みにくさの排除、リスト表示やテーブルによる比較など、途中で離脱されることのない豊富なコンテンツ作りをしっかりと身に付けましょう。
無料ブログのデメリット
ここまで読んでみて、わざわざ有料でサーバーやドメインを用意しなくとも、無料のレンタルブログでも良いのでは?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、100ページ単位でペラサイトを量産し、その中から収益の出るサイトがいくつか成長した場合、無料ブログのケースだとアカウント削除といったリスクが考えられます。
つまり定期的なメンテナンスのみで収益を上げるペラサイトは資産なわけですから、無料ブログ特有の無駄な広告を貼る必要はなく、バックアップなどしっかりと管理しておく必要があるわけです。
中にはアフィリエイト禁止のブログもあり、知らない間に規約違反してしまうとブログそのものが削除されてしまう可能性も0ではありませんので、ペラサイトを本格的に行うのであれば無料ブログではなく、他サイトと同じくサーバー・ドメインをご自身で用意するようにしましょう。
商材を決める
続いて、ペラサイトで扱う商材についてです。
こちらはコンバージョンしやすい案件(そもそも安い商品や無料登録など)だと当然報酬も安くなる傾向ですので、ご自身が取り組みやすいコンテンツに関する商材の中でも数千円以上の商材を選びます。(中には1件数万円単位の商材もあります。)
ただし、CMやWeb広告でよく目にする商品もまた広く認知されているということから多少高額であっても売れやすい商材とも言えますが、当然競合も強くなることが予想されるため、この辺りはキーワード選定が肝となります。
また、戦略にもよりますが、ひとつの商品に集中したペラサイトを作るのか?それともいくつかの商品を比較検討させて最後におすすめとして推すのか?この辺りは商材が急遽終了するケースも十分考えられますから、あまりにもニッチな商品を選んでしまうと、せっかく上位表示できたとしても売るものがない…といった状態となってしまいますので、レッドオーシャンではなく、適度な需要もあり代替がきくテーマから選ぶと良いでしょう。
どんなキーワードでコンバージョンするかは実際やってみないとわかりませんから、複合キーワードでも十分上位を目指したり、高額案件をコンバージョンさせることも不可能ではありません。
ペラサイトには量産が必要と言われているのは、こういったことが理由のひとつとも考えられます。
キーワードを決める
続いて、上位表示させるためのキーワード選定を行うわけですが、ペラサイトの場合は特に内部リンクなどの恩恵などが一切ありませんから、単ワードはもちろん、実際に検索してみた際に表示されるサジェストや検索ボリュームを気にしていては上位表示させることができません。
あくまでニッチなロングテールキーワードを狙うことが重要であり、検索数は考慮せずに購買意欲の高いユーザーをペルソナとして想定して複合キーワードを狙います。
つまり極端な話、1日数PVだとしても確実にコンバージョンしていればペラサイトとしては成功していると言え、高額案件であればあるほど費用対効果は高くなります。
コンバージョンに近いキーワードとは、意外にも複合キーワードであるケースが多く、単ワードで集客するとそれなりのトラフィックが期待できますが、検索ユーザーの感情としては様々な心理状態の方が訪問しますので、コンバージョン率自体は低くなる傾向にあります。
例えば、緊急性の高い調べ物をする場合、いくつものキーワードを入力して情報をピンポイントで検索しますよね?それと同じく今すぐ欲しいといった感情のユーザーをうまく集客するつもりで複合キーワードを狙うというわけです。
もちろん実際に検索してみて競合がいるようでしたら考え直してみるべきでしょうし、検索結果が公式サイトで埋め尽くされているなら上位表示させることは通常考えて難しいでしょう。
また、こういったペラサイトには真っ向から勝負しても勝てない場合が多いので、キーワードの“ずらし”なんかも必要となります。こちらに関しては、「キーワードの“ずらし”を意識して効率良く集客する方法」もぜひご覧ください。
商材からキーワードを決める
上記の場合はキーワードから決めて、商材を探すパターンになるかと思われますが、逆に商材から決めてみても良いでしょう。むしろこちらの方がキーワードが考えやすいのかもしれません。
この場合もできればご自身の興味のある商材、記事を外注するにしても内容を指示しやすく、さらに上位表示させるためのブラッシュアップ・推敲しやすいものに絞って決めると良いかと思われます。
ここで例えば、報酬単価だけを見て商材を決めてしまっては、まずその商品についてしっかりと調査しなければいけない状態となってしまいます。(どちらにしてもニーズとしての調査は必要ですが、全くの無知識の分野では不利な部分が多くなってしまいます。)
そして、売れやすいジャンルに絞って商材を決めるのも重要で、やはり人には相談できないようなプライベートに関わるジャンルだとネットで注文するケースが多いため、その辺りのユーザー心理なんかも考慮してみると良いでしょう。
量産する
こういったペラサイトを作り続けていくとライティングしやすい自分なりの“型”ができてくるかと思います。
その“型”は、もちろん誇張しすぎない魅力的な惹かれるキャッチコピーや導入文からはじまり、メリット・デメリット含むメインコンテンツ、そして怪しいサイトではないことを理解してもらうための運営者情報などをひとまとまりとしてテンプレート化しておくとライティングにも慣れていきます。
だいたい複合キーワードやニッチなキーワードで集客するということは、すでにその商品についてある程度知識などはあるかと思われますので、〇〇とは?といった商品の説明コンテンツは逆効果となってしまう可能性がありますので、そういったユーザーの気持ちを理解した上でライティングしていきます。
余談として…ペラサイトなどの作り方講座を募集する目的でメールアドレスを収集しているページをよく見かけますが、それよりも実際に手を動かしてみて試行錯誤の上、自分なりに見つけた正攻法で量産する方が早いです。
ただ、ペラサイトを量産するかどうかはもちろん自由なので、ある程度上位化としての成功率を高めたいのであれば、10サイト程度作り込んでじっくりと育ててみるのも良いかもしれません。
上位表示させるためには?
では続いて、設定したキーワード(複合キーワード)で上位表示させるためには、基本的に長文が必須となりますが、ニッチなキーワードや検索数の少ないキーワードの場合だと、そこまでの文字量も必要ありません。
この辺りに関しては実際に検索してみて、競合の文字数なんかも参考にしてみると良いでしょう。場合によっては1,000文字程度のページでも十分上位表示できる可能性があります。
また、検索順位は一気に上昇しません(場合にもよりますが…)。そのため、一旦ペラサイトを作ったら数ヶ月単位で放置しておきましょう。
それよりも、このペラサイトの最も難しいとされる要素となりますが…ニッチながらも特定のキーワードで上位表示させ、なおかつ広告主のLPへ誘導すること(コンバージョン)のふたつを兼ね備えることが重要となります。
ということはユーザー心理を理解したライティングがひとつの要とも言えるでしょうし、何よりも読みやすさや惹きつけられる感情の揺さぶりなどをうまく文章の中に散りばめることが大切です。
LPを参考にする
上記を参考に狙ったキーワードで上位表示させることができたとしても、次に検索ユーザーをうまく広告主のLPへ誘導しなければいけません。
この場合、実際に広告主のLPを参考にどういったキーワードを使用しているのかチェックしてみると良いでしょう。
商品によって訴求している箇所が異なりますから、実際に需要のあるキーワードとしてLPをじっくりと見てみるのも重要な作業のひとつと言えます。
例えばトレーニングジムの入会をコンバージョンとする商材を扱うとしたら、料金プランなのか?それとも充実した設備なのか?通いやすさ、営業時間、または成果の出たこれまでの実績や口コミ…などユーザーをコンバージョンへと後押しするための訴求ポイントは様々です。
この辺りをLPの内容を参考に読み取り、さりげなくLPページへのボタンに添えることによって、ユーザーは実際に行動する心理状態へとステップアップしているかもしれません。
まとめ
今回は、1ページで完結するアフィリエイトの手法のひとつ“ペラサイト”について作り方やポイントについて詳しくご説明しました。
このようにペラサイトは比較的簡単に作ることができますが、実際に上位表示できるかどうかはわからないため、そういった意味ではある程度の量産が必要となります。
ただ、数多く作っていくとキーワードの選び方からLPへの誘導の仕方など慣れることによって成功率(コンバージョン)も上がってくるはずですので、こういったペラサイトを戦略的に行うのであれば、長い目で順位計測・推移をチェックし続けて傾向を理解することも重要です。
サイトボリューム(記事数)の大きなサイトが淘汰される傾向の中、ペラサイトに敢えて挑戦してみるというのもひとつの手かもしれません。
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